映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評


【本音で語る新作映画レビュー】
シネマッシモでは、映画レビューはネタバレなしのヒントあり。映画を見る前と見た後と、2度読んで楽しめます。
映画評サイトもこのブログで4代目になりました。すべての映画好きを歓迎します!
(点数は100点が、★は5つが満点)
シネマッシモとは、シネマ(映画)とマッシモ(イタリア語でmax,最大)とを組み合わせた造語。
どうぞゆっくり楽しんでください \(^▽^)/

◎ 今週の気になる映画 ◎
「ゲット・アウト」「ブレードランナー 2049」「先生」etc.

山田涼介

ナミヤ雑貨店の奇蹟

「ナミヤ雑貨店の奇蹟」オリジナル・サウンドトラック
2012年。少年時代を養護施設で過ごした敦也、翔太、幸平の幼馴染3人は、ある理由から悪事を働き、逃げる途中に廃屋のナミヤ雑貨店に身を隠す。そこは、かつて悩み相談を請け負っていて、郵便受けに投げ込まれた手紙に店主が真剣に答えてくれることで知られていた。すでに店は廃屋になっているが、その晩、敦也らは店に32年前に書かれた手紙が届けられたことに気付く。その郵便受けは1980年につながっていたのだ。3人は戸惑いながらも、当時の店主・浪矢雄治に代わって返事を書きはじめる。やがて手紙のやりとりから雑貨店と3人との意外な共通点が見えてくる…。

現在と過去が手紙を通してつながっていく時空を超えたファンタジー「ナミヤ雑貨店の奇蹟」。原作は、人気ミステリー作家・東野圭吾の小説だ。不思議な郵便受けに投函される手紙を通して現在と過去がつながるファンタジーというと、ハリウッドでもリメイクされた韓国映画のラブストーリー「イルマーレ」がすぐに思い浮かぶが、本作は恋愛要素はほとんどなく、複数のエピソードによって過去と現在が次々につながる、人間ドラマだ。ミュージシャン志望の青年、金持ちの愛人になろうとする若い女性らの悩みに答える形で、雑貨店店主と、敦也らを含む、施設の人々の人生が交錯する。やがて、それぞれが手紙に書かれた答えから自分の生き方を導き出した末に、あたたかい奇蹟が訪れる。

キーとなるのは、山下達郎の主題歌「REBORN」。この歌の歌詞が映画のストーリーとメッセージに絶妙にフィットした演出が上手い。大分県豊後高田市でロケした、昭和の香りの街並もノスタルジックだ。虚実がミックスする物語は、無論、ご都合主義も多いのだが、廣木隆一監督の演出は概ね自然体だ。ただ人気アイドルの山田涼介の顔のアップがやたらと多いのは少々気になる。一方で、重要な役を演じる子役の鈴木梨央ちゃんの好演(名演と呼びたい)が光っていた。登場人物は、2012年も1980年も、共に人生の岐路で迷う人々だ。そんな彼らの背中をそっと押すのが店主役の名優・西田敏行。“白い手紙”という最高難易度の相談に店主がくれた答えが、すべての人々の希望に思えた。泣ける話というより、ほっこりする話として楽しんでほしい。
【60点】
(原題「ナミヤ雑貨店の奇蹟」)
(日本/廣木隆一監督/山田涼介、西田敏行、尾野真千子、他)
(泣ける度:★★☆☆☆)
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暗殺教室 卒業編

映画 暗殺教室~卒業編~ Blu-ray スペシャル・エディション(4枚組)
1年後に地球を破壊すると宣言しながら、エリート校、椚ヶ丘中学校の落ちこぼれクラス3年E組の担任となった、マッハ20で動き回る謎のタコ型超生物・殺せんせー。その暗殺の命を担った潮田渚ほか生徒たちは、暗殺のタイムリミットが近づき、焦りを感じていた。そんな中、同じクラスの茅野カエデが暗殺者として正体を明かす。それをきっかけに、殺せんせーは自らの悲しい過去をついに語り始めるが…。

松井優征による大人気コミック「暗殺教室」を実写化した映画版第2弾「暗殺教室 卒業編」。今回は、殺せんせーがなぜ超生物になったのか、その壮絶にして悲しい過去が明かされる。かつて殺せんせーは、死神と呼ばれる最強の殺し屋だったこと、3年E組の前担任の雪村あぐり先生の生徒たちへの思い、さらに、そんな殺せんせーの過去を知った生徒たちは「暗殺」か「救済」かで真っ二つに意見が分かれてしまう。そこには、暗殺という行為の本当の意味が込められているのだが、何しろ、長い長い原作を約2時間(2部構成だが)にまとめるので、どうしても表層的になってしまった。いろいろ詰め込みすぎてスピード感が削がれた感も否めない。しかもこの映画、殺せんせーやその他のキャラの造形上、CGがてんこもりなので、公開ギリギリまで制作されていたというから完成させるだけで精一杯というところだろう。もっとも、ハリウッドの超絶技巧のCGを見慣れた目には、少々稚拙に見えるのだが、これが今の日本映画の現状なので、受け入れるしかない。原作ファンには大切なエピソードを削られたりと、不満はあるだろうが、劇場版の卒業編の最大のウリは、前作では声だけの出演だった二宮和也が、死神としてしっかりと見せ場をつくっているところだ。何しろ、ジャニーズの中でも群を抜く演技力の持ち主なので、死神と殺せんせーの声の2つで、生徒たちを導く光となる存在に説得力を与えている。
【55点】
(原題「暗殺教室 卒業編」)
(日本/羽住英一郎監督/山田涼介、二宮和也、桐谷美玲、他)
(泣ける度:★★★☆☆)
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暗殺教室〜卒業編〜@ぴあ映画生活

グラスホッパー

【早期購入特典あり】グラスホッパー スペシャル・エディション(A4クリアファイル付き) [Blu-ray]
世界でも屈指の過密都市、東京・渋谷。この街で起こった事故で恋人を失った元中学校教師の鈴木は、犯人に復讐するために裏社会に潜入する。だが、鈴木が復讐を果たそうとしたその瞬間、彼の目の前で犯人が車にはねられて死亡。それは“押し屋”と呼ばれるプロの殺し屋の仕業だった。組織から追われ、おびえながらも真相を追う鈴木、人を絶望させる特殊な力で標的を自殺に追い込む自殺専門の殺し屋・鯨、鯨を殺すよう命じられたナイフ使いの殺し屋・蝉。出会うはずのなかった3人の運命が、この事件によって交錯する…。
人気作家・伊坂幸太郎のベストセラー小説を映画化した「グラスホッパー」は、闇の中でもがく3人の男たちの運命が交錯する様を描く物語だ。本来、裏社会などとは無縁の、気弱で心優しい草食系男・鈴木がビクビクしながら事件を追うが、彼はいつのまにか危険な事件の渦中に放り込まれ、犯人にされてしまうという典型的な巻き込まれ型サスペンスである。謎解きは映画を見て確かめてもらうとして、展開は二転三転、伊坂幸太郎らしい大掛かりな仕掛けがラストに向かって繋がっていく構成になっている。鈴木のパートと、心に闇を抱える凄腕の殺し屋2人のパートは、基本的には接点がないので、二つの別の映画が同居しているような印象は否めない。ラストにすれ違うことになるが、やや強引でとってつけたようだった。面白いのは自殺専門の憂える殺し屋・鯨のキャラ。彼はダークファンタジーのような存在だが、浅野忠信が演じると不思議としっくりくる。タイトルのグラスホッパー(トノサマバッタ)は、密集して育つと黒く変色し、凶暴になるそう。人間も同様だ。異様なまでに人が群がる渋谷・スクランブル交差点は、人間が黒く変貌する象徴なのだ。群衆の中から生まれる狂気は映画のテーマだが、鈴木、鯨、蝉の3人は決して群れることはない。群衆の中で浮いた人間もまた、結局は孤独という狂気に苛まされる運命なのかもしれない。実は私は、映画化された伊坂幸太郎作品とは相性が良くないのだが、本作には不思議と惹かれてしまった。
【65点】
(原題「グラスホッパー」)
(日本/瀧本智行監督/生田斗真、浅野忠信、山田涼介、他)
(疾走感度:★★★★☆)
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グラスホッパー@ぴあ映画生活

映画 暗殺教室

映画 暗殺教室 Blu-ray スペシャル・エディション(4枚組)
謎の生物・殺せんせーと落ちこぼれ生徒たちの攻防を描くアクション・コメディー「映画 暗殺教室」。なんと声優はニノだった!

有名進学校椚ヶ丘中学の落ちこぼれクラス3年E組に、ある日、タコ型の謎の生物が担任教師として現れる。E組の生徒たちは国家から来年の3月に地球を破壊すると宣言している「謎の生物(=通称・殺せんせー)の暗殺」の任務を依頼される。暗殺の成功報酬は100億円。渚たち生徒たちは、とまどいながらも殺せんせー暗殺を試みるが…。

原作は松井優征さんの人気マンガ。暗殺と教育というアリエナイ組み合わせがこの物語最大の個性だ。殺せんせーと生徒たちの激しい攻防戦の中に、実は生徒想いの殺せんせーが暗殺を通して行うまっとうな教育によって、落ちこぼれ生徒たちが成長していくという、ユニークかつストレートな物語が練り込まれている。教育の最も歪んだ側面と言えるのは、国家によって、一部のエリートを際立たせるためにあえて落伍者を作るという設定で、これには正直、背筋が寒くなるはず。そんな真面目なテーマも見え隠れするものの、映画そのものはあくまでもアクション・コメディーだ。CGもふんだんに盛り込まれ、殺せんせーのハイスピードな動きや表情など、意図的にユーモラスに作り込まれている。しかし資料によると、この殺せんせーはフルCGだけではなく、特殊造形によるかぶりものをした姿も含めた混合スタイル。ヒューマン・キャプチャーの手作り感は、実は生徒想いで3年E組の生徒たち皆とまっすぐに向き合う殺せんせーのキャラとも合致しているのだ。学園ものらしい楽しさ、笑いと狂気の高嶋政伸の怪演、主役の山田涼介の好演など、意外なほど楽しめるエンタテインメントに仕上がった。さらにギリギリまで秘密にされた殺せんせーの声優は嵐の二宮和也というサプライズのおまけ付!今回は恋愛要素は薄いのだが、原作コミックは今も連載中。物語の続きがちょっと気になっている。
【65点】
(原題「映画 暗殺教室」)
(日本/羽住英一郎監督/山田涼介、菅田将暉、山本舞香、他)
(ユニーク度:★★★★☆)
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◆ペンネーム:渡まち子
◆映画ライター、映画評論家
◆こんなお仕事やってます:
新聞、雑誌、インターネットで、映画評、映画コラム、DVD紹介などを執筆。他にも、映画コメンテーターとしてラジオ出演、大学での公開講座や企業主催の映画セミナーなど、映画に関する幅広い仕事をこなしながら活動中です。
◆青山学院文学部史学科卒業。西洋史が専攻で、卒業論文はベネチア史。学んだことを生きている間に有効に活かせるのだろうか…と、かなり心配。
◆エトセトラ:
古今東西の映画をこよなく愛す、自他ともに認めるシネフィル(映画狂)です。時に苦言を呈すこともあるその映画批評の基本は、映画へのあふれる愛情と自負しています。どんなダメ映画でも必ずひとつはあるイイところを発見するのが得意技。大のサッカー好きで、欧州リーグからJリーグまでTPOに合わせて楽しんでます。
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