映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評


【本音で語る新作映画レビュー】
シネマッシモでは、映画レビューはネタバレなしのヒントあり。映画を見る前と見た後と、2度読んで楽しめます。
映画評サイトもこのブログで4代目になりました。すべての映画好きを歓迎します!
(点数は100点が、★は5つが満点)
シネマッシモとは、シネマ(映画)とマッシモ(イタリア語でmax,最大)とを組み合わせた造語。
どうぞゆっくり楽しんでください \(^▽^)/

◎ 今週の気になる映画 ◎
「ジャスティス・リーグ」「火花」「ギフテッド」「光」etc.

成海璃子

ストレイヤーズ・クロニクル

ストレイヤーズ・クロニクル Blu-ray
悲しい宿命を背負った異能力者たちの戦いを描くSFアクション「ストレイヤーズ・クロニクル」。まるでX-MENの劣化版。

1990年代の初めに極秘実験によって生まれた異能力者たちがいた。その実験とは、一方のグループには両親に強いストレスを与え子供に突然変異を促し、もう一方のグループには遺伝子操作によって子供に動物や昆虫の能力を持たせるというもの。やがて彼らは大人になるが、特殊能力ゆえに悲しい宿命を背負っていた。視力・聴力・筋力などを異常発達させられた昴とその仲間たちは、外務副大臣・渡瀬の命令で、やむを得ずさまざまな裏の仕事を遂行していたが、同じ異能力者である学が率いる暗殺者集団が現れ、激しく対立することになる…。

原作は本多孝好の同名小説。瀬々敬久監督とアクション映画の組み合わせが、まず違和感大だが、原作通りとはいえ、あまりにも“X-MEN”的な設定に苦笑いする。ご丁寧にチーム・アゲハのリーダーの学は車椅子に乗っているときたモンだ。それぞれの個性的な能力は、内輪の喧嘩で威力を発揮するレベルで迫力は皆無。若手中心のキャスティングは“ファースト・ジェネレーション”チックだが、無論、X-MEN的な壮大な展開は望めない。そもそも彼らを生みだした黒幕の、人類滅亡を切望する理由があまりに個人レベルすぎやしないか。若者たちの悲しい宿命とは、特殊能力を得たがゆえに若くして精神崩壊を起こす“破城”が運命付けられていること。この映画そのものが“破城”じゃないのか?!とつっこみたくなるのは、私だけではないと思うゾ。異能力のひとつである昆虫の特性をよりデフォルメすれば往年の少年マンガのような奇抜な面白さがうまれたかも。残念だ。
【20点】
(原題「ストレイヤーズ・クロニクル」)
(日本/瀬々敬久監督/岡田将生、染谷将太、成海璃子、他)
(残念度:★★★★★)
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ストレイヤーズ・クロニクル@ぴあ映画生活

極道大戦争

極道大戦争 プレミアム・エディション [Blu-ray]
最強のヤクザ・ヴァンパイアになった男の死闘を描く「極道大戦争」。徹底した破綻が異様な熱気を生む珍作。

敏感肌のため刺青も入れられない下っ端ヤクザの影山は、街の人々にも慕われ、不死身とも噂される伝説のヤクザ・神浦に憧れて彼の舎弟となる。だが謎の刺客に襲われた神浦は壮絶な闘いの果てに八つ裂きにされてしまう。駆けつけた影山の首筋に神浦が噛みつき「わが血を受け継いでヤクザ・ヴァンパイアの道を行け!」と言い残す。驚異的な能力と闘争心を受け継いだ影山には、壮絶な抗争が待ち受けていた…。

三池崇史監督といえば、ホラー、アクション、コメディ、バイオレンスから感動作まで、ふり幅が広いことで知られるが、本作はすべてのジャンルを放り込んだ寄せ鍋状態の異色作だ。タイトルに極道とあるが、ヤクザはほんの入口。噛みつかれてヤクザ化するヴァンパイアというゾンビものとヴァンパイアものを足して2で割ったような流れになるが、その後、物語は激しく蛇行。無駄に本格的なアクション映画になり、ついには怪獣(KAERUくん、見た目はユルキャラ風だが超・凶暴)映画になっていく。昨今、Vシネマだってもう少し常識的なストーリーなのに、これほどカオスな映画にお目にかかろうとは。思えばかのクエンティン・タランティーノにも影響を与えた三池監督、ハジケだしたら止まらないのだ。無敵のパワーを身につけヤクザ・ヴァンパイアとして覚醒した影山の前にあらわれる刺客を演じているのは「ザ・レイド」で超絶アクションを披露したヤヤン・ルヒアン。彼とかなり互角に渡り合う市原隼人の肉体改造も見逃せない。この物語の結末は、文字通り先読み不能だ。とりあえず、個人的にはオカルト・ファンタジーにカテゴライズして落とし前をつけてみた。まさかのカンヌ正式招待作である。
【55点】
(原題「極道大戦争/YAKUZA APOCALYPSE」)
(日本/三池崇史監督/市原隼人、成海璃子、リリー・フランキー、他)
(カオス度:★★★★☆)
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極道大戦争@ぴあ映画生活

武士の献立

武士の献立 Blu-ray
料理で藩に仕える包丁侍の家に嫁いだヒロインの奮闘を描く人情時代劇「武士の献立」。江戸時代って、実はグルメな時代だったのだ!

江戸時代。優れた味覚と料理の腕を見込まれた春は、加賀藩の料理方・舟木伝内に懇願されて跡継ぎの安信の嫁になる。だが夫・安信は剣術の稽古ばかりで料理は大の苦手。年上で離婚歴もある春を古ダヌキと呼び、料理方などつまらぬ仕事とボヤく安信に、堪忍袋の緒が切れた春は料理勝負を挑んで見事に勝利。安信は春の指南で次第に料理の腕を上げていく…。

時代劇としては異例のヒットとなった「武士の家計簿」に続く、資料から物語をつむいでいく“生活時代劇”の第2弾。今回は、石川県の加賀藩を舞台に、料理の腕で殿様に仕えた包丁侍とその家族の絆を描いていく。ヒロインの春は、気が強い出戻り娘。夫の安信は料理下手の落ちこぼれ包丁侍。こんな凸凹コンビの夫婦が、少しずつ絆を深めるプロセスには、本気でぶつかり合い、共に料理を工夫し、時には藩の危機にも遭遇する紆余曲折がある。物語のベースは春の内助の功だが、包丁侍としての運命を受け入れることができず仕事に不満ばかりいう安信に、春が「つまらない仕事だと思っているからつまらない料理しかできないのではないのですか」と諭す言葉は、仕事に悩みを抱える現代人には、ハッとさせられることだろう。加賀騒動と呼ばれたお家騒動が意外なほど残酷で、ユーモラスなグルメ時代劇であるこの物語の中で少々浮いているエピソードなのは気になるが、それでもその加賀騒動で失墜した藩の権威を取り戻すために催された、武家伝統の豪華なフルコース“饗応料理”を再現した場面は圧巻だ。舟木家が残した江戸時代のレシピ本「料理無言抄」には、能登の豊かな食材、それを最も活かす調理法、健康面や栄養価まで詳細に記されているそう。上戸彩と高良健吾の二人は時代ものには現代的すぎるイメージだが、脇を固めるベテラン俳優が彼らをしっかりと支えている。食は昔も今も生きる基本。日本映画伝統の家族愛を描く作品だが、料理の腕の成長が夫婦として人間としての成長に重なる展開が共感を呼ぶ。
【65点】
(原題「武士の献立」)
(日本/朝原雄三監督/上戸彩、高良健吾、西田敏行、他)
(夫婦愛度:★★★★☆)
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武士の献立@ぴあ映画生活

BUNGO 〜ささやかな欲望 告白する紳士たち

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日本が世界に誇る文豪たちが残した短編小説を映画化したオムニバス「BUNGO 〜ささやかな欲望 告白する紳士たち」。“淑女”よりこちらの方が断然が面白い。

寿司屋の看板娘ともよは、無口な常連客の湊に好意を寄せている。ある日、店の外で偶然ともよと出会った湊は、亡き母との鮨にまつわる思い出を語り始める…。(「鮨」)。内気な大学生の松夫は、映画館で衝動的に隣に座った綾子の手を握り、その手を握り返される。付き合いはじめた綾子を想う一方で、同級生の由子のことも気になる松夫は、由子の手をもいきなり握るという“革命”を起こすのだが…(「握った手」)。戦場で片目を失った男・信一と見合い結婚した絹子。優しい信一と幸せに暮らすが、ある日信一から「僕には子供がいるんだ」と告白される。動揺する絹子だったが、二人で子供に会いに行くことにする…。(「幸福の彼方」)。

文豪が残した短編小説を映画化した「BUNGO」。“告白する紳士たち”は、男性が女性に思い出や心の内、秘密を告白する。“淑女”に比べてこちらの“紳士”の方が、総じてレベルが高いと感じるのは、物語に時間・空間的な広がりがあるからだろう。「鮨」は芸術家・岡本太郎の実母の岡本かの子の隠れた名作が原作。中年男が語る子供時代の思い出は、食べ物を不浄なものとして受け付けなかった自分が、母親が作った鮨によって食べることを克服した切ないストーリーで、母の絶対的な愛に裏打ちされた信頼が伺え不思議な感動が味わえる。「握った手」は二人の女性の間で揺れ動く一人の男の悲喜劇を描いた坂口安吾の異色の“ラブ・コメ”。手は握ることが出来ても、心は簡単には掌握できないという、なかなか味がある一篇で、オムニバスの中で最も現代的要素が強い。“淑女”“紳士”全6作の中で、一番凝った作りで感動的なのが、林芙美子原作の「幸福の彼方」。夫には子供がいたという事実に衝撃を受けながらも、子供を思う気持ちや自分に対する優しさを感じ取る妻。さらに妻自身にも暗く不遇の過去があり、それを夫に話すことによってぎこちなかった男女が本物の夫婦になっていく。物語の鍵となる、行商一家のたくましくも微笑ましい描写とアコーディオンの音色が印象的だ。短い時間で、夫婦や家族の本質と幸福の意味を問いかけるこの物語には、確かな感動がある。執筆時は映画化など念頭にあるはずがないのに、見事に“映画的”な物語を見ると、短編とはいえ、さすがは日本を代表する文豪たちの作品だと感心する。
【60点】
(原題「BUNGO 〜ささやかな欲望 告白する紳士たち」)
(日本/関根光才、山下敦弘、谷口正晃監督/橋本愛、リリー・フランキー、山田孝之、成海璃子、波瑠、三浦貴大、他)
(切なさ度:★★★★☆)
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LOVE まさお君が行く!

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人気TV番組「ポチたま」で愛されたコーナーから生まれた実話「LOVE まさお君が行く!」。犬と人間のバディ・ムービーだ。

売れない芸人・松本は、TV番組の旅企画への出演が決まって大喜び。だがその番組の主役は、芸もなく食いしん坊なだけのダメ犬・まさおだった。まったく噛み合わない一人と一匹のコンビは、最初は視聴者に不評を買うが、日本各地を旅するうちに、本物の友情を育み、やがて人気者になっていく。そんな時、まさおに命に係わる病気が発覚する…。

バンダナを巻いた姿がなんとも可愛いラブラドール・レトリーバーのまさお君と、当初は犬のことは何一つ知らなかった若手芸人の松本秀樹がコンビを組む「まさお君が行く!ポチたまペットの旅」は、長寿番組で動物バラエティ番組「ペット大集合!ポチたま」の中で一番人気のコーナーだ。物語は、松本とまさおの出会いから、ずっこけコンビぶり、やがて固い絆で結ばれていく様子をコミカルに描いていく。売れない芸人の松本は、最初は犬が主役の企画に不満タラタラ。だが、ある時彼がムチャをして怪我をすると、真っ先に駆けつけたのはダメ犬のはずのまさおだった。芸人として崖っぷちで、恋人にも愛想をつかされる松本と、ダメ犬のまさお。この二人、きっと似たもの同士なのだろう。やがて松本は、まさおを“立てる”ことに徹していき、そのことが、番組の流れをスムーズにしていく。このあたり、コンビを組む芸人がボケ役とツッコミ役をきっちりと分担することで、話術が流れる漫才の世界にも共通する。やがて来る悲しい別れの時も、過剰にお涙頂戴にならないのは、松本とまさおは、友情で結ばれると同時に、ビジネス・パートナーでもあるという関係性のおかげかもしれない。動物ものの中でも、犬映画は本当に映画的に絵になる。笑いと涙、出会いと別れというセオリー通りの展開ながら、テッパンの感動で、動物好きをニッコリさせる作品だ。
【55点】
(原題「LOVE まさお君が行く!」)
(日本/大谷健太郎監督/香取慎吾、広末涼子、光石研、他)
(名コンビ度:★★★★★)
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少女たちの羅針盤

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ミステリーとしては弱いが、みずみずしい青春映画として見ると楽しめる。福山市オールロケで、1000人以上の市民エキストラが参加。地域一体型の映画だ。

ネットシネマの主役に抜擢された新進女優の舞利亜は、撮影を行っている廃墟となったホテルの壁に「殺したな。証拠は残っている」という不気味な落書きを見つけて怯える。彼女が思い当たるのは4年前の事件。それは、4人のメンバーで結成された伝説の女子高校生劇団「羅針盤」の一人に起こった殺人事件だった…。

原作は「ばらのまち福山ミステリー文学新人賞」の第1回優秀作を受賞した水生大海のミステリー小説。現在と過去を行き来しながら、殺人事件の犯人であろう舞利亜がはたして誰なのかという謎の部分を隠しながら進んでいく。終盤の謎解きは強引にたたみかけるようで、あまりにも無理が多い。とはいえ、過去のパートは、悩みをかかえながらも演劇に打ち込む姿や、友情、淡い恋心、何よりまっすぐに、ひたむきに生きようとする少女たちの姿がストレートに描かれ、躍動感たっぷりだ。10代特有の揺れる気持ちを、成海璃子、忽那汐里らの美少女たちが好演。印象的なのは劇中劇で、その芝居の完成と結果に、少女たちが“ままならぬ人生”を学ぶという設定がビターな隠し味になっている。
【45点】
(原題「少女たちの羅針盤」)
(日本/長崎俊一監督/成海璃子、忽那汐里、森田彩華、他)
(青春映画度:★★★★☆)
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書道ガールズ!!わたしたちの甲子園

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“書道パフォーマンス”が町興しに一役買ったという痛快な実話は、高校生が書道を通して自分たちが住む町への愛情を再確認し、成長していくプロセスがさわやかだ。愛媛県四国中央市は紙の生産高日本一を誇る町だが、不況のため商店街は閑散として元気がない。そんなある日、四国中央高校の書道部の部長・里子と部員たちが見たのは、音楽に合わせて巨大な半紙に文字を書く臨時顧問・池澤の姿だった。その様子に衝撃を受けた部員たちは、町を活気付けようと「書道パフォーマンス甲子園」を開催しようと思いつく…。

書道の静のイメージを覆すダイナミックな書道パフォーマンスは、縦横10メートルはあろうかという巨大な紙に、書だけでなく絵やメッセージなどを、複数の人間で書き込んでいく集団アートパフォーマンス。単に字や絵が上手いというだけでなく、みんなで力を合わせて仕上げる作品はチームワークが重要な要素だ。この書道パフォーマンスそのものがとても魅力的で、書道という古風な芸術に、現代的な空気を送り込む。紙の質は最高だが、肝心の紙が売れずに工房を閉めねばならない職人の無念や、量販店のあおりをうけて閉店し他県へ引っ越していく個人商店の店主の諦念、さらには池澤の秘めた挫折感まで、説得力のあるエピソードを丁寧に積み重ねていき、地方の実態をリアル、かつ愛情を込めて浮び上がらせる。ヒロインの里子は、書道の才能はあるが、書の師である父の支配下にあるような自分を解放できずスランプ状態。頑なな態度で周囲と衝突するのだが、自分が本当に楽しめる書を、仲間との書道パフォーマンスの中に見つけていく。自分が何を求めているかを手探りで求め、自我を確立する様子は、セオリー通りだが、その素直な描写は好感度が高いものだ。

クライマックス、四国中央高校の呼びかけに賛同した他校と競い合う大会は、皆、個性的な衣装と音楽でパフォーマンスを披露し、その楽しさと素晴らしさに見入ってしまう。里子たちの描く書は、いったいどんな形をとるのかは映画を見てぜひ確かめてほしい。町のどこからでも見える工場の煙突は、おそらく環境のためには問題ありの存在。だが同時にそれは雇用を生む現実のランドマークでもある。こんな清濁併せ持った世界を彼女たちが知る日も近いだろう。懸命に頑張る10代の少女たちが、たまらなくまぶしかった。
【75点】
(原題「書道ガールズ!!わたしたちの甲子園」)
(日本/猪股隆一監督/成海璃子、山下リオ、高畑充希、他)
(ひたむき度:★★★★☆)

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武士道シックスティーン

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女の子だってやるときはやる!剣道を通して友情や人生を学んでいく二人の少女の青春物語は、若手実力派女優二人の演技合戦が魅力だ。剣道の中学チャンピオンの磯山香織は、大会で無名選手の甲本早苗にリズムを崩され敗戦を喫してしまう。甲本を倒すため同じ高校に進学するが、その選手は両親の離婚で名前は西荻に変わっていた。しかも彼女は“剣道は楽しむため”がモットーのお気楽少女で、強引に試合を申し込んでも逃げてばかり。拍子抜けしながらも悔しさが忘れられない香織は、早苗を鍛え直そうとするのだが…。

成海璃子と北乃きい。10代女優のエース的存在の二人はまったく個性が異なる。本作で演じる役も同様で、剣道一筋の香織は勝つことだけを目標にし、言葉は男言葉、弱い選手を見下し、昼休みには宮本武蔵の「五輪書」を読みふける。硬派というより女子高生として浮いた存在だ。一方、早苗は、無心で竹刀を握るものの、勝ちたいというより負けたくない気持ちが高じて逃げ足だけは絶妙で、フットワークが軽い。そんな二人が互いの影響で化学反応を起こし、変わっていくプロセスがいい。早苗の提案で剣道からしばし離れ、ケーキバイキングやゲーセン、プリクラを体験。可愛いサンダルをおそろいで履く二人のコミカルなシークエンスは、まるでデートのようで見ていて微笑ましい。香織は、武道は勝負だけではないことを悟り、早苗は真剣勝負の醍醐味に目覚めていく。剣道部の顧問が言う「折れる心」は香織だけが学ぶことではなく、早苗にも必要な生きるための極意だ。10代のまっすぐな少女たちが、剣道を通して、家庭の問題や友情に向き合い、剛と柔を学びながら成長する姿は、好感度大。何より、武士道という古風なスピリットをミニスカートの制服を着た美少女たちが体現するギャップが面白い。剣道については私は素人だが、すさまじい大声と一瞬の静の動作の美しさに驚いた。女の子の友情を“男らしく”描いたこの映画、女子高生なのに恋愛度が低いのはちょっぴり物足りないが、メン!ドウ!という掛け声もすがすがしいさわやかな作品になった。
【65点】
(原題「武士道シックスティーン」)
(日本/古厩智之監督/成海璃子、北乃きい、石黒英雄、他)
(闘魂度:★★★★☆)


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山形スクリーム

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多彩な才能の持ち主・竹中直人は、俳優業ではハイ・テンションだが、監督としては叙情的な作品を作っていて、そのギャップが面白かったのだが、今回は俳優イメージとピッタリ重なるホラー・コメディである。東京から山形にやって来た歴史研究会の女子高生たちを、蘇った落ち武者が襲い、さらにヒロインの美香代が亡霊の一人からコクられてしまうという非常事態に。果たして平家の落ち武者の怨念を鎮めることができるのか。

ホラーはゾンビ系、ギャグはナンセンス系、「ブレードランナー」のセリフの唐突な引用など、節操のなさは狙ったものなのだろう。正調な笑いやむろん感動はない。と言うより、求めてはいけない。個性的なキャスティングを含め、ツッコミを入れて楽しむのが正しい作法だ。作り手もそれを望んでいるに違いない。
【45点】
(日本/竹中直人監督/成海璃子、AKIRA、マイコ、他)
(奇想天外度:★★★★☆)

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罪とか罰とか

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毒たっぷりのコメディで、キャラの性格設定は意図的にいいかげんだ。それなのにバラバラのパーツが最後にピタリとハマるパズルのような几帳面さがあり、そのバランスに面白さがある。売れないグラビア・アイドルのアヤメは、なりゆきの仕事で一日警察署長をやることになるが、そこで元カレの春樹と再会。殺人事件や誘拐事件の解決を迫られる。監督のケラリーノ・サンドロヴィッチは演劇界の人だけあって、笑いの質が奇想天外で、小劇場の舞台風。これにノレるかどうかが評価の分かれ目になろう。コメディ初挑戦の演技派美少女・成海璃子のぶっきらぼうなしゃべりが魅力的だ。
【60点】
(日本/ケラリーノ・サンドロヴィッチ監督/成海璃子、永山絢斗、段田安則、他)
(ブラック度:★★★☆☆)

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◆ペンネーム:渡まち子
◆映画ライター、映画評論家
◆こんなお仕事やってます:
新聞、雑誌、インターネットで、映画評、映画コラム、DVD紹介などを執筆。他にも、映画コメンテーターとしてラジオ出演、大学での公開講座や企業主催の映画セミナーなど、映画に関する幅広い仕事をこなしながら活動中です。
◆青山学院文学部史学科卒業。西洋史が専攻で、卒業論文はベネチア史。学んだことを生きている間に有効に活かせるのだろうか…と、かなり心配。
◆エトセトラ:
古今東西の映画をこよなく愛す、自他ともに認めるシネフィル(映画狂)です。時に苦言を呈すこともあるその映画批評の基本は、映画へのあふれる愛情と自負しています。どんなダメ映画でも必ずひとつはあるイイところを発見するのが得意技。大のサッカー好きで、欧州リーグからJリーグまでTPOに合わせて楽しんでます。
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