映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評


【本音で語る新作映画レビュー】
シネマッシモでは、映画レビューはネタバレなしのヒントあり。映画を見る前と見た後と、2度読んで楽しめます。
映画評サイトもこのブログで4代目になりました。すべての映画好きを歓迎します!
(点数は100点が、★は5つが満点)
シネマッシモとは、シネマ(映画)とマッシモ(イタリア語でmax,最大)とを組み合わせた造語。
どうぞゆっくり楽しんでください \(^▽^)/

◎ 今週の気になる映画 ◎
「ジャッキー」「ムーンライト」「はじまりへの旅」etc.

戸田恵梨香

予告犯

映画 「予告犯」 (通常版) [Blu-ray]
ネット上で予告犯罪を繰り返す集団と彼らを追う女性捜査官の攻防を描くサスペンス・スリラー「予告犯」。後半が少々しめっぽい。

ある日、インターネットに、新聞紙で作られた頭巾を被ったTシャツ姿の男が、犯罪を予告する動画を投稿する。男は通称シンブンシと呼ばれ、世間を欺く企業や会社、無思慮な個人に容赦なく制裁を加える犯罪を予告しては実行していた。警視庁サイバー犯罪対策課の捜査官・吉野絵里香が捜査に着手し、シンブンシが複数犯であることを突き止め、彼らの背景に肉薄していく。しかし、ネット上では、シンブンシの犯罪を支持する投稿や模倣犯までもが出現。ついには政治家の殺害予告の動画まで投稿され、“シンブンシ事件”は社会現象となっていく…。

原作は筒井哲也による人気マンガで、ネット犯罪の恐怖を描いて大反響を呼んだ作品。中村義洋監督は「白ゆき姫殺人事件」でも、同じくネットの無責任な言動の恐ろしさを描いているが、今回は、画面に向かって語りかける犯罪予告という演出がより映画向けの雰囲気を作りだしている。映画は、謎の予告犯罪を繰り返す犯罪集団“シンブンシ”は、誰が何のために行っているのか?という疑問を、回想も含めて紐解いていくが、そこには、格差社会の歪や、ネット上の無思慮な言動が織り込まれている。謎解きは映画を見て確かめてもらうとして、後半はシンブンシたちのつながりや犯罪の動機が描かれ、サスペンスというよりやるせないヒューマン・ドラマに。これが少々しめっぽいので、スピード感が失われるのがちょっと惜しい。さらにシンブンシと捜査官の対立の構図も迫力不足だ。それでも主人公のシンブンシ(ゲイツ)を演じる生田斗真は、顔を覆って目だけの演技で凄味を出しているし、シンブンシ集団の仲間の友情には時にはユーモアも混じるので、ほっとさせられる。シンブンシが最終的にとる行動は意見が分かれるところだろうが、鑑賞後にいろいろと語りあってみるのも良さそうだ。劇中の「誰かのためであれば、小さなことでも人は動く」という言葉が物語の軸になっている。
【65点】
(原題「予告犯」)
(日本/中村義洋監督/生田斗真、戸田恵梨香、鈴木亮平、他)
(ヒューマン・ドラマ度:★★★★☆)
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予告犯@ぴあ映画生活

駆込み女と駆出し男

駆込み女と駆出し男 (特装限定版) [Blu-ray]
駆込み寺に集うワケ有の女たちと離婚調停人の男のユニークなやりとりを描く時代劇「駆込み女と駆出し男」。粋な美女・お吟の秘めた真意にグッとくる。

幕府公認の駆込み寺・東慶寺。医者見習いで戯作者志望の信次郎は、御用宿で女たちから聞き取り調査を行う離婚調停人を始めたばかり。夫の暴力から逃げてきた鉄練り女・じょごや、豪商の妾のお吟ら、ワケ有りの女たちの複雑な事情を調査し、様々なトラブルに巻き込まれながらも、彼女たちの新たな出発の手助けをしていく…。

原作は劇作家・井上ひさしが11年をかけて執筆し晩年に発表した時代小説「東慶寺花だより」。江戸時代の離婚事情を詳細に描く物語は、思わず「へぇ〜」を連発するほど面白い事実ばかり。幕府公認の駆込み寺・縁切り寺の存在は知っていたが、御用宿での聞き取り調査、夫との示談、その後の2年間の尼寺生活の後、晴れて離婚成立というシステムだったとは初めて知った。主人公の信次郎は、医者も見習い、戯作者には「なりたい」と望んでいるだけ、離縁調停人も始めたばかり。まさしく“駆出し男”の彼は頼りないように見えるが、根っからの正義感で人情に厚い。初心者ならではの感性と口八丁でトラブルを解決し、女たちの人生をリセットしていく様は、痛快だ。離婚というと、今も昔もネガティブなイメージだが、本作では男尊女卑の時代に生きる、意外なほどタフな女性たちの再出発の後押しをするというスタンスが、清々しい。冒頭から長いセリフの応酬で、いかにも演劇風なのが最初は鼻についたが、大泉洋をはじめ、ワケ有り女を演じる戸田恵梨香、満島ひかりらの熱演にいつしか魅了され、143分はあっという間にすぎていった。
【65点】
(原題「駆込み女と駆出し男」)
(日本/原田眞人監督/大泉洋、戸田恵梨香、満島ひかり、他)
(ポジティブ度:★★★★☆)
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駆込み女と駆出し男@ぴあ映画生活

劇場版 SPEC 結(クローズ) 爻(コウ)ノ篇

劇場版 SPEC 〜結〜 爻ノ篇 プレミアム・エディション [Blu-ray]
人気シリーズの完結編2部作の後編「劇場版 SPEC 結(クローズ) 爻(コウ)ノ篇」。今回は笑いの要素はほとんどない。

“SPEC(スペック)”と呼ばれる特殊な力を持った犯罪者と対峙する捜査官・当麻紗綾と瀬文焚流。宿敵ニノマエとの死闘を終え瀕死の状態で病院に運び込まれるが、新たな危機が迫っていた。SPECホルダーと人類たちの間で始まろうとしている最終戦争。ある人物によって滅亡へと向かっている世界。ファティマ第3の予言。ソロモンの鍵。全ての謎が紐解かれるその時、当麻の中に眠っていたスペックが目覚める…。

TV版、スペシャル版、劇場版ときて、人気シリーズもついに完結する。過去に登場したSPECホルダーたちが大挙して登場すること、謎めいた白い服の男女の正体、そして最終戦争。その謎解きと結末は映画を見て確かめてもらうとして、刑事魂を共有する当麻と瀬文には、過酷過ぎる運命とあまりにも大きな犠牲が待っている。クライマックスの舞台は、警視庁の屋上だ。スケールの大きな話の割りには舞台設定はこじんまりとしていて、一箇所に集まっての謎解きはTVの2時間ドラマのサスペンスのようで苦笑する。だが、その狭い場所から、東京中を見渡す空が黒い鳥に覆われるシーンは圧巻だ。物語の通奏低音は、スペックという異形をどう扱うかとの問いである。スペックを持つものはもとより、国家権力、謎の男セカイなど、それぞれが独自の解釈によってスペックを操ろうとする中、死んだスペックホルダーを蘇らせる力を持つ最強のスペックホルダーである当麻は、命がけの勝負に出る。登場人物が多く、それぞれがデフォルメされたキャラな上、堤監督の十八番である小ネタも満載で実ににぎやかだ。名残を惜しむファンへのサービスが感じられ、これでは結(クローズ)が2部作の大作になるのも無理はないが、物語そのものは、この爻(コウ)ノ篇だけで十分。ただ、この完結編には凸凹コンビの笑いのかけあいはほとんどない。荒唐無稽でユーモラスな話に見えて多くの命が犠牲になる本作は、佐野元春の名曲「彼女」をほぼフルコーラスで流して終わる。“引き潮のようにすべてが遠のいていく” という歌詞が、ファンが愛した長いシリーズの終焉を静かに飾っていた。
【50点】
(原題「劇場版 SPEC 結(クローズ) 爻(コウ)ノ篇」)
(日本/堤幸彦監督/戸田恵梨香、加瀬亮、北村一輝、他)
(ユーモア度:★☆☆☆☆)
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劇場版 SPEC〜結(クローズ)〜 爻ノ篇@ぴあ映画生活

劇場版 SPEC 結(クローズ) 漸(ゼン)ノ篇

劇場版 SPEC 〜結〜 漸ノ篇 プレミアム・エディション(ポストカードなし) [Blu-ray]
ドラマ、映画ともに人気シリーズの完結編の前編「劇場版 SPEC 結(クローズ) 漸(ゼン)ノ篇」。話はほとんど進まないが何やらシリアスな気配。

SPECホルダーの中でも、時を止めるという最強の能力を持つニノマエとの死闘を終えて、瀕死の状態で病院に担ぎ込まれた当麻紗綾と瀬文焚流。戦い抜いた二人は焦燥しきっていたが、距離は縮まり絆は深まっていた。だがそんな二人の結束をよそに、ある人物によって、世界は破滅へと進んでいた。そこにいるのは白い服に身を包んだ男セカイと、彼と行動を共にしている謎の女。SPECホルダーたちによって人類の歴史に終止符が打たれようとするその時、世界と人類を救うため当麻の秘められたSPECが目覚める…。

“SPEC”と呼ばれる特殊な力を持った者たち“SPECホルダー”と特殊な事件を専門に扱う「警視庁公安部公安第五課未詳事件特別対策係」(通称ミショウ)の特別捜査官たちとの戦いを描くSF仕立ての刑事ドラマも、ついに完結編「結(クローズ)」を迎える。といっても、漸(ゼン)ノ篇は全2作の前編なので、これだけではほとんど話は進んでおらず、終わり方もまた「えっ、そこで終わるワケ?!」といいたくなるほど。ちなみに本作はエンドクレジットもないのだから「結(クローズ)」はあくまでも2作で1本という扱いだ。前作のラストで登場した白い服の男セカイが頻繁に登場するが、彼が何をしようとしているのかは本作では謎のまま。大島優子や香椎由宇など、新キャラは登場するものの肝心なことは伏せられている。さらに互いに愛情を秘めながら刑事魂で結ばれる当麻と瀬文の関係性にも、相変わらずやきもきさせられる。すべてが消化不良で困った作品なのだが、あえて言うならば見所は、当麻の父親を知る人物が登場し、彼女の父のエピソードが語られるところだろうか。それから、ゆるーい上司の野々村係長(待遇)には壮絶な運命が。いずれにしても、半分見せられただけの漸(ゼン)ノ篇では、何も解決しない。本当の決着は、後編である爻(コウ)ノ篇までおあずけだ。
【50点】
(原題「劇場版 SPEC 結(クローズ) 漸(ゼン)ノ篇」)
(日本/堤幸彦監督/戸田恵梨香、加瀬亮、北村一輝、他)
(中途半端度:★★★★★)
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劇場版 SPEC〜結(クローズ)〜 漸ノ篇@ぴあ映画生活

劇場版SPEC〜天〜

劇場版 SPEC~天~ Blu-ray プレミアム・エディション劇場版 SPEC~天~ Blu-ray プレミアム・エディション
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特殊能力を持つSPECのバトルを描く大人気TVドラマの劇場版「劇場版SPEC〜天〜」。ユルいギャグとダジャレの連打がいかにも堤監督らしい。

通常の捜査では解決できない特殊な事件を専門に扱う「警視庁公安部公安第五課未詳事件特別対策係」通称「未詳(ミショウ)」の特別捜査官、当麻紗綾(とうま・さや)と瀬文焚流(せぶみ・たける)。型破りな捜査と過激な性格の二人の元に、海上のクルーザーから大量のミイラ死体が発見されたという不可解な知らせが届く。これは特殊能力(SPEC)を持った犯人“スペックホルダー”の犯行なのか?このミイラ死体殺人事件は、やがて国家をも揺るがす大事件となっていく…。

対等の2人のコンビが活躍するバディ・ムービーだが、何しろ主人公の捜査官コンビは異常なまでにハイテンションで型破りだ。当麻はIQ201の変人、瀬文は警察特殊部隊ことSIT出身の肉体派である。清楚なイメージの戸田恵梨香も、ナイーブなキャラが十八番の加瀬亮も、共に今までにない役柄なのだが、これが不思議とハマッたようで、TV版は大人気になり、スペシャルドラマを経て、ファン待望の劇場版となった。熱狂的でコアなファンが多いだけあって、お約束のギャグや小道具がてんこもり。本作では、日本の国家基盤にまで言及する大風呂敷と、瀬文の過去の恋が描かれるのがメインだろう。だが、こうユルい内容ではドラマファン以外の映画好きは完全に蚊帳の外だ。スペックは並はずれた能力なのだが、ギャグそのもののCGで描かれる特殊能力には、苦笑を禁じ得ない。「トリック」の堤監督らしい笑いも、個人的にはスベリまくりだ。次へと続く伏線を張るのはある意味お約束。だがそれにしても問題が未解決すぎやしないか。スペック独自の世界観を、まずはドラマ未見のファンにも体験してもらおうという主旨なのかもしれない。何やらスゴい能力を秘めた、瀬文の子(らしき)潤ちゃんの大爆発も含めて、次回「欠」に期待するしかない。
【50点】
(原題「劇場版SPEC〜天〜」)
(日本/堤幸彦監督/戸田恵梨香、加瀬亮、伊藤淳史、他)
(ファン向け度:★★★★☆)
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SPEC〜天〜@ぴあ映画生活

DOG×POLICE 純白の絆

DOG×POLICE 純白の絆 [Blu-ray]DOG×POLICE 純白の絆 [Blu-ray]
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警備犬という素材が何より興味深い。共に“規格外”の、一人と一匹の絆に胸が熱くなる。

犯罪に対して独特のカンと強い正義感を持つ若き警察官、勇作は、警備犬の訓練所である警視庁警備部警備二課装備第四係に異動になる。不本意な仕事にやる気を失いかけるが、ある時、劣性遺伝で生まれたアルビノの犬、シロと出会い、シロを立派な警備犬にしようと決意する。部署内の先輩・夏希の厳しい指導の下、勇作とシロは徐々に成長していった。そんな時、連続爆破事件が発生し、第四係のメンバーが犬と一緒に出動することになるのだが…。

警察犬が事件が起こった後、犯人逮捕に貢献するのに対し、警備犬の役割は事件の発生を未然に防ぐというもの。これほど重要な任務にもかかわらず、警備犬は「装備」と考えられ、もしもの時は人間の盾となることが要求されるのだそうだ。優秀な刑事だった亡き父を尊敬する勇作は、直情型の性格で、時にチームワークを乱し、手柄は挙げるが評価は得られない。一方、シロは、父犬、母犬ともに素晴らしい血統だがアルビノのため、才能を秘めながら警備犬としての道を閉ざされようとしていた。彼らはとても似ているのだ。刑事志望だった勇作が、他部署から“犬屋”と蔑まれながらも、次第に仕事への情熱を見出すのは、もの言わぬシロの中に自分自身を見たからだろう。警備犬とそのハンドラーとしての絆を育むプロセスや、警備犬の役割、犬との捜査の難しさなどはサラリとした描写だが、連続爆破事件の現場に命懸けで飛び込んだ勇作を、こちらもまた命懸けでサポートするシロの雄姿は、思わずグッとくる。やはり動物ものには言葉の力に頼らない感動がある。どんな役柄も同じアプローチに見えてしまう市原隼人だが、まっすぐな性格の警察官・勇作はハマリ役だった。
【60点】
(原題「DOG×POLICE 純白の絆」)
(日本/七高剛監督/市原隼人、戸田恵梨香、時任三郎、他)
(バディムービー度:★★★★★)
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DOG × POLICE 純白の絆@ぴあ映画生活

阪急電車 片道15分の奇跡

阪急電車 片道15分の奇跡 blu-ray  特別版阪急電車 片道15分の奇跡 blu-ray  特別版
片道15分のローカル線・阪急今津線に乗り合わせた乗客たちの人生がクロスする物語「阪急電車 片道15分の奇跡」。大きな感動はないが、見終われば少しだけ心があたたかくなる。

えんじ色のレトロな内装の阪急今津線。そこには、恋人を後輩に寝とられたOL、カレシのDVに悩む女子大生、おしゃれな大学になじめない地方出身の男女、セレブ気取りの奥様たちとの付き合いに戸惑う主婦らがいた。ある時、やりきれない思いを抱えた白いドレス姿の女性に、孫を連れた老女が声をかける…。

物語は心温まる小品なのだが、おせじにもリアルとは言えない。電車の中でこんなにも“イイ出会い”ばかりが集まるか? 普通に考えて、初対面の他人同士がじっくりと話し込むか? すべてがきれいごとのようにスイスイと流れていく展開に、ディープな人間描写など期待できない。だがその“スイスイ感”こそが、電車を舞台にしたストーリーの良さかもしれないと、ふと思う。狭い車内で少しだけ同じ空間を共有し、また別れていく。ライトな距離感が、明るい車窓の風景のように自然と目を和ませる。ありふれた風景がもしかしたら小さなファンタジーにつながっていると思うと、前向きになれる気がしてくるのだ。いい味を出してくれたのは、出番は少ないが、心優しいホテルマンを演じる大杉漣。阪急電鉄の全面協力によるロケのおかげで、車内の風情や沿線の風景がとても丁寧に描かれていて好感が持てる。
【55点】
(原題「阪急電車 片道15分の奇跡」)
(日本/三宅喜重監督/中谷美紀、戸田恵梨香、宮本信子、他)
(楽観主義度:★★★★☆)
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阪急電車 片道15分の奇跡@ぴあ映画生活

ライアーゲーム ザ・ファイナルステージ

ライアーゲーム ザ・ファイナルステージ スタンダード・エディション [DVD]ライアーゲーム ザ・ファイナルステージ スタンダード・エディション [DVD]
究極の頭脳戦に巨額の賞金という非現実の世界が展開する人気TVドラマの劇場版で、物語のファイナルを飾るドラマ。女子大生の直は他人を疑うことを知らないバカ正直な性格。そんな彼女が騙しあいの果てに50億円という多額の賞金をかけて戦うライアーゲームに巻き込まれてしまう。決勝戦のゲーム“エデンの園”は、赤、金、銀の3種のリンゴを使って同じ赤色のリンゴをそろえるという一見単純なもの。集まったプレイヤーの中には元天才詐欺師の秋山も含まれていた。互いに信じあうことができれば必ず勝てるゲームに、直はプレイヤー同士で協力しあおうと呼びかける。しかし決勝進出者の中には、謎の刺客が身を潜めていた…。

日本映画のヒットの法則性のひとつに、マンガからTVドラマ、そして劇場版へという流れがあるが、本作はまさにそれだ。外界から隔離された場所で行なわれる究極の騙しあいは密室であることが大きな魅力。余計な説明抜きでズバリ本題に入るのは、少々不親切だが、肝心なことはゲームの主旨を理解すること。すぐに映画の世界に入れるはずだ。すべての人物が怪しいのだが、全部で13回戦のゲームが進むたびに、裏切り者と協力者がコロコロと変わるので飽きさせない。頭脳戦といってもやり口はけっこう姑息で、印をつけたりそれぞれの名前が刻印されたスタンプを利用したりと、小道具がキーポイントになっている。最終的にプレイヤー同士が信じあえるかどうかは、映画を見てのお楽しみだ。エデンの園ゲームの行方もさることながら、このファイナルの目玉は、いったい誰がこのようなおぞましいゲームを主催しているのかという謎。最後の最後に明かされるその答えは、何だか肩透かしをクラッたような気分になるが、ファイナルのオチとしてはこれしかないような気も。話そのものは荒唐無稽なのだが、信じることの大切さというメッセージはきちんと伝わる。もっとも、実際には直が一人で戦うわけではなく、必ず誰かの協力があってこその勝負ということを考えると、善行も悪行も、人は一人では何もできないのだというもう一つのメッセージも垣間見える。すべてのゲームが終わった後の短いエピソードも、小粒ながら上手いシークエンスで、あと味がいい1本になった。
【65点】
(原題「ライアーゲーム ザ・ファイナルステージ」)
(日本/松山博昭監督/戸田恵梨香、松田翔太、田辺誠一、他)
(ドキドキ度:★★★★☆)

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大洗にも星はふるなり

大洗にも星はふるなり スペシャル・エディション [DVD]大洗にも星はふるなり スペシャル・エディション [DVD]
妄想と勘違いをベースに繰り広げられるマドンナ争奪戦は、超ユルいテイストの謎解きミステリーだ。個性豊かな若手俳優たちの怪演と、しようもない状況設定が笑いを誘う。クリスマス・イブの夜、茨城県の大洗に男たちが集まる。彼らは夏の間、一緒に大洗の海の家でバイトした仲間だが、皆、憧れのマドンナ・江里子からの手紙でこの場所に呼び出されていた。「イブの夜、海の家で会いたい」と書かれた同じ手紙を手に、互いにけん制しあう彼らは、自分こそ江里子の本命!と主張しあい、妄想系バトルはヒートアップしていく。

自信過剰のナルシスト、鮫オタク、おしゃべり好きの海の家のオーナーなど、5人の男たちは皆、クセ者ばかり。無いに等しい根拠でマドンナの愛を確信する自己アピールが最高に笑える。海の家の撤去を求めにきて、争いを収拾してくれるはずの弁護士までもが、会ったことのないマドンナに恋してしまい、6人目として参戦してくる意外性も楽しい。敏腕にして実はミーハーなこの弁護士が、男たちの主張の虚実を、事情聴取しながら看破していくのが、ストーリーの流れだ。回想場面はあるものの、基本的には会話劇で進む本作は、小劇場の舞台を見ているかのよう。山田孝之や小柳友ら、若手実力派俳優の壊れっぷりは一見の価値ありだが、長回しに耐える熱演にも感心する。遅れてやってきた7人目でついに勢揃いしたおバカな男たち。手紙の謎が明かされ、爆笑の中にもホロリとさせられ、うっかり感動していると、ヒョイと足元をすくわれる、その楽しさ。男って、くだらなくて、やんちゃで、可愛いと、いつのまにか思えるはずだ。妄想と暴走が錯綜するこの友情コメディ、バカバカしいのに何だか憎めない。
【65点】
(日本/福田雄一監督/山田孝之、山本裕典、ムロツヨシ、他)
(ミステリー度:★★★☆☆)

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闘茶 tea fight

闘茶~Tea Fight~ 通常版 [DVD]闘茶~Tea Fight~ 通常版 [DVD]
お茶の味と技を競うというコンセプトのグルメ系ファイト・ムービー。京都の老舗茶屋の父娘がお茶のタブー、雌黒金茶と雄黒金茶をめぐる謎を解きに台湾へ。茶の効能を重視する中国・台湾に対して、日本はお茶を点てる行為に深い精神性を求める。この違いに主眼を置けば作品に深みが増しただろう。冒頭の、伝説のお茶を説明するアニメーションが素晴らしい出来栄えだ。
【50点】
(原題「tea fight」)
(日本・台湾/ワン・イェミン監督/香川照之、戸田恵梨香、エリック・ツァン、他)
(オリエンタル度:★★★★☆)

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◆ペンネーム:渡まち子
◆映画ライター、映画評論家
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新聞、雑誌、インターネットで、映画評、映画コラム、DVD紹介などを執筆。他にも、映画コメンテーターとしてラジオ出演、大学での公開講座や企業主催の映画セミナーなど、映画に関する幅広い仕事をこなしながら活動中です。
◆青山学院文学部史学科卒業。西洋史が専攻で、卒業論文はベネチア史。学んだことを生きている間に有効に活かせるのだろうか…と、かなり心配。
◆エトセトラ:
古今東西の映画をこよなく愛す、自他ともに認めるシネフィル(映画狂)です。時に苦言を呈すこともあるその映画批評の基本は、映画へのあふれる愛情と自負しています。どんなダメ映画でも必ずひとつはあるイイところを発見するのが得意技。大のサッカー好きで、欧州リーグからJリーグまでTPOに合わせて楽しんでます。
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