映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評


【本音で語る新作映画レビュー】
シネマッシモでは、映画レビューはネタバレなしのヒントあり。映画を見る前と見た後と、2度読んで楽しめます。
映画評サイトもこのブログで4代目になりました。すべての映画好きを歓迎します!
(点数は100点が、★は5つが満点)
シネマッシモとは、シネマ(映画)とマッシモ(イタリア語でmax,最大)とを組み合わせた造語。
どうぞゆっくり楽しんでください \(^▽^)/

◎ 今週末の公開映画から オススメの1本! ◎
チリ他合作映画「ナチュラルウーマン」

木村拓哉

無限の住人

無限の住人 [Blu-ray]
100人斬りの異名を持つ伝説の侍・万次は、罠にかけられて目の前で最愛の妹を殺される。自身も瀕死の重傷を負うが、謎の老婆によって永遠の命を与えられてしまう。死ぬことができず、無限の身体となった万次は、生きる意味を見失い、孤独で退屈な日々を送っていた。そんなある時、剣客集団・逸刀流の首領である天津影久に両親を殺された少女・凜から、仇討ちを遂げるため用心棒を依頼される。どこか妹に面影が似た凜を見て、彼女を守ろうと決心する万次。だが、万次と凛の前に、逸刀流の最強の暗殺者たちと、同じく天津を狙っていた幕府軍が、天津もろとも襲い掛かり、想像を絶する死闘が繰り広げられる…。

不死身の剣士・万次の壮絶な闘いを描くアクション時代劇「無限の住人」。原作は、沙村広明の同名人気コミックだ。万次は望んでもいないのに不死身となるが、不老不死で無為の時を過ごしたため剣術の腕は衰え気味。傷は再生するが、斬られれば痛みを感じ、血も流れる。体内の魔虫による治癒力を弱められれば、最強ではいられない。事実、万次は、何度も腕を切り落とされたり、ザックリと斬られたりと、不死身とはいえ、強いんだか弱いんだか微妙なキャラクターなのだ。心の奥底にある優しさゆえに、不死を終わらせることさえできない万次は、切ない男なのである。1対1の戦いでは刺客の個性が際立ち、敵側の中には心が通じあうものもいれば、同じ運命を共有する刺客もいる。だがクライマックスの300人を相手にする壮絶なバトルになると、もはや敵味方や善悪を超越した死闘となっていく。このカオスの趣や、宿場の密室的空間での活劇は同じ三池崇史監督の「十三人の刺客」を思い起こさせるものだ。ほぼ全編、殺陣が続くが、バラエティに富んだ武器や、キャラ毎のイメージカラーなどで映像的にもメリハリがあって飽きさせない。顔に傷を持ち片目だけの眼力で熱演する木村拓哉、可憐な杉咲花、初の悪役ながらどこかさわやかな福士蒼汰と、俳優たちは皆好演だ。とりわけ、少林寺拳法の心得があり、身体の柔軟性から美しくキレがあるアクションをみせる戸田恵梨香が素晴らしい。映画の中の不死身の戦士といえば、ハリウッドではその強さが全面に出る。一方、本作の主人公は、人を殺し続ける呪われた運命と愛するものを失う哀しみを知る心優しき刺客だ。生きるのにうんざりしていた万次が、誰かを守るという目的を持ったことで輝きだす。俳優・木村拓哉の本気が伝わるアクション活劇となった。
【70点】
(原題「無限の住人」)
(日本/三池崇史監督/木村拓哉、杉咲花、福士蒼汰、他)
(流血度:★★★★★)
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HERO

HERO Blu-ray BOX (2014年7月放送)
HERO Blu-ray BOX (2014年7月放送) [Blu-ray]
型破りな検事と仲間たちの活躍を描く大ヒットドラマの劇場版第2弾「HERO」。お約束の並木道で久利生と雨宮の気持ちが通じあうのかを確かめよう。ネウストリア公国大使館付近の路上でパーティコンパニオンの女性が交通事故で死亡する。東京地検城西支部の久利生公平検事と事務官の麻木千佳が捜査にあたるが、かつて久利生の元で事務官を務め、現在は大阪地検難波支部で検事として活躍する雨宮舞子が現れ、被害者の女性は広域暴力団が絡んだ恐喝事件の重要な証人だったと告げる。久利生はネウストリア公国大使館が事件にからんでいると見て調べ始めるが、大使館は治外法権を盾に捜査の協力を拒否。やがて外務官僚・松葉からも圧力がかかり、捜査は暗礁に乗り上げるが…。

今回の劇場版第2弾は、続編だというのにタイトルは同じ。続や新もなければ副題もないというのは、異質だがちょっと潔い気がする。スーツを着ない型破りな検事・久利生公平は「事件に大小はない」がモットーで、捜査や情報集めも独自の価値観で動いていく。日本の法律が及ばない治外法権という大きな壁を前にしても、その姿勢は変わらない。このシリーズは、良くも悪くも“変わりばえしない”のが売りなのだ。久利生の“当たって砕けろ”的な捜査や、城西支部のメンバーたちのグダグダ感も相変わらずで、それはファンには懐かしさをもたらしてくれるのだろう。治外法権という大きな壁に阻まれたかにみえた事件は、久利生らの熱意によって、思いがけない突破口が開けるが、外交問題という大風呂敷を広げた割には、こじんまりとまとまっている。事件解決や国際的な陰謀などより、あくまでもサークルのようにユルく楽しい人間関係をベースにした物語こそ“HERO節”ということだ。正直、スペシャルドラマレベルのストーリーだが、これは贅沢なファンサービス。本作での久利生と雨宮の恋愛関係(?)も、いろんな意味でこのシリーズらしい。
【50点】
(原題「HERO」)
(日本/鈴木雅之監督/木村拓哉、北川景子、松たか子、他)
(懐かしさ度:★★★★☆)
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SPACE BATTLESHIP ヤマト

SPACE BATTLESHIP ヤマト プレミアム・エディション 【Blu-ray】SPACE BATTLESHIP ヤマト プレミアム・エディション 【Blu-ray】
名作アニメの実写化もついにこの作品まできたかと、感無量だ。同時に、往年のヤマトファンの反応が激しく気になる。2194年、外宇宙に突如として現れた正体不明の敵・ガミラスが地球への侵攻を開始し、人類の大半は死滅、わずかに残った人々は地下生活を送っていた。地球からはるか彼方のイスカンダル星から放たれた通信カプセルによると、そこには地球を救う放射能除去装置が存在するという。元エースパイロット・古代進は、一時は地球防衛軍を離れていたが、軍が最後の宇宙戦艦ヤマトを発進させることを知り、仲間と共にヤマトに乗り込み、イスカンダル星を目指す旅に出る…。

キムタクの古代進には賛否両論あるだろうし、ガミラスの実態という物語の核の部分がオリジナルアニメと異なることは、往年のファンには疑問だろう。兄の死を艦長の沖田のせいだと思い込む古代の葛藤は、あっさりと薄味で、物語は人間描写など忘れたかのように、あわただしく戦闘モードに突入する。地球を滅亡させようとするガミラスの正体は確かに驚くべきものなのだが、、魅力的な敵役を造形できなかったことはどうしてもマイナスに思える。不透明な世の中では敵の姿は認識しにくい。そんな現実を反映させたのだろうが、SFアクションの物語では、主人公と表裏一体の敵役がいてはじめてバランスがとれるのではないか。それでも、日本映画としてはかなり頑張っているVFXや、女性キャラの森雪を戦闘パイロットというアクティブなものにした現代性、何より1本で潔く完結する物語は、評価したい。監督の山崎貴は、「宇宙戦艦ヤマト」で育った世代。かつて太平洋戦争で戦って散った戦艦大和と「スター・ウォーズ」への愛情を混在させるなど、新世代的な“ヤマト愛”が感じられる。実写映画のSFでは圧倒的にハリウッドに遅れをとっている日本映画の、躍進のきっかけになってほしい作品だ。
【60点】
(原題「SPACE BATTLESHIP ヤマト」)
(日本/山崎貴監督/木村拓哉、黒木メイサ、柳葉敏郎、他)
(アクション度:★★★★☆)


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REDLINE

REDLINE スタンダード・エディション 【DVD】REDLINE スタンダード・エディション 【DVD】
体感型の興奮が味わえるとのキャッチコピーが納得のアニメーションの力作。10万枚を超える作画枚数で作り上げた力技に脱帽する。エアカーが爆走する遠い未来。宇宙最速の座を賭けて5年に一度の祭典“REDLINE”が開催される。ドでかいリーゼントがトレードマークのJPは極限までスピードを追い求める天才レーサーだが、実は、初恋のソノシーをふり向かせるために走っている純情男だ。JP、ソノシー、さらに個性豊かなライバルたちが参戦するカーレースREDLINEは、ルール無用のデッドヒート、もちろん武器搭載は当たり前である。そんな中、JPの親友で天才メカニックのフリスビーの裏切りが発覚する…。

日本を代表するアニメ制作会社マッドハウスが、CGでは獲得できない表現を求めて、人物、背景までも手描きにこだわった究極のアニメーションは、なるほど魅力的だ。カーレースのスピード感と、個性的なキャラクターたち、クールでポップな色彩の洪水。どれをとっても興奮させられる。作品のコンセプトは“刺激的な映像”、根底にあるのは、友情と純情だ。フリスビーの裏切りを知りながらマシーンに乗るJPは、どこまでも天才ドライバーだし、JPが思いを寄せるソノシーをはじめ、女性キャラはどこまでもセクシー。JPのチームメイトのもぐらオヤジがいい味を出せば、登場するマシーンはデフォルメの極致のフォルムだ。それ以外にも、濃すぎるキャラクターがまるで劇中に舞う紙吹雪のごとく乱舞。彼らの後ろにはそれぞれ魅力にあふれた物語があるだろうことが透けて見えるが、それは観客の脳内に留め、物語はあくまでもぶっちぎりのレースに終始する潔さが心地よい。ここには壮大な物語のラストだけがアニメとして具現化されている。極限まで遠近法を引き延ばしたヴィジュアルは常識を超えながら2Dの頂点に立つものだ。音響・音楽がこれまたノリがよく、サウンドがこの映画のもうひとつの主役と言っても過言ではない。声優陣はビッグネームだが、人間と海洋族のハーフ、ソノシー役の蒼井優が特にいい。漫画、劇画、アニメ。そのすべての要素がミックスされながら、どれでもない奇跡のような濃密な空間が、スクリーンに広がっている。こんな手作りの作品は二度とは作れないだろう。物語性を捨ててまで映像を追求したこのアニメーション、まずは必見である。
【65点】
(原題「REDLINE」)
(日本/小池健監督/(声)木村拓哉、蒼井優、浅野忠信、他)
(密度の高さ度:★★★★★)


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アイ・カム・ウィズ・ザ・レイン

アイ・カム・ウィズ・ザ・レイン 通常版 [DVD]アイ・カム・ウィズ・ザ・レイン 通常版 [DVD]
監督が映像美で鳴らすトライ・アン・ユンで、米・韓・日のイケメン俳優競演とくれば、期待するファンも多かろう。だが、残酷描写やグロテスクなオブジェが登場するハードな内容なので要注意だ。心に傷を抱える探偵クラインが探すのは、謎の青年シタオ。一方、香港マフィアのボスも溺愛する愛人を探す過程で彼を追っていた。

シタオは他人の傷を引き受けるキリストのような存在だが、探偵やマフィアの救いにはならない。無慈悲な傷を受けながら何度でも生き返るが、結局誰の人生にもかかわらない。これがキムタク・キリストの限界か。第一、救世主を信じる地盤がこの物語にはない。“痛み”をテーマに宗教的な深読みもできるが、単純にキワモノとして見るに限る。何もかもちぐはぐなこの話は、トライ・アン・ユンの新しい挑戦なのだから。
【45点】
(原題「I come with the rain」)
(フランス/トラン・アン・ユン監督/ジョシュ・ハートネット、イ・ビョンホン、木村拓哉、他)
(流血度:★★★★☆)

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HERO

HERO 特別編 [DVD]HERO 特別編 [DVD]
大ヒットしたTVドラマを安直に劇場版にする態度には、いいかげん辟易する。せめて大画面で見るにふさわしい内容かどうか考えるべきだ。型破りな熱血検事が、敏腕弁護士との対決に挑むストーリーは、韓国ロケとイ・ビョンホンの友情出演が売り。ユルいギャグやお決まりの設定などは全てTVのファンに向けたものだ。松本幸四郎と松たか子の親子共演が、うるさくない程度に設定してあるのがせめてもの救い。
【40点】
(日本/鈴木雅之監督/木村拓哉、松たか子、大塚寧々、阿部寛、他)
(安易な企画度:★★★★☆)

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プロフィール
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◆ペンネーム:渡まち子
◆映画ライター、映画評論家
◆こんなお仕事やってます:
新聞、雑誌、インターネットで、映画評、映画コラム、DVD紹介などを執筆。他にも、映画コメンテーターとしてラジオ出演、大学での公開講座や企業主催の映画セミナーなど、映画に関する幅広い仕事をこなしながら活動中です。
◆青山学院文学部史学科卒業。西洋史が専攻で、卒業論文はベネチア史。学んだことを生きている間に有効に活かせるのだろうか…と、かなり心配。
◆エトセトラ:
古今東西の映画をこよなく愛す、自他ともに認めるシネフィル(映画狂)です。時に苦言を呈すこともあるその映画批評の基本は、映画へのあふれる愛情と自負しています。どんなダメ映画でも必ずひとつはあるイイところを発見するのが得意技。大のサッカー好きで、欧州リーグからJリーグまでTPOに合わせて楽しんでます。
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