映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評


【本音で語る新作映画レビュー】
シネマッシモでは、映画レビューはネタバレなしのヒントあり。映画を見る前と見た後と、2度読んで楽しめます。
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(点数は100点が、★は5つが満点)
シネマッシモとは、シネマ(映画)とマッシモ(イタリア語でmax,最大)とを組み合わせた造語。
どうぞゆっくり楽しんでください \(^▽^)/

◎ 今週末の公開映画から オススメの1本! ◎
チリ他合作映画「ナチュラルウーマン」

本多孝好

at Home アットホーム

at Home [Blu-ray]
犯罪で生計を立てる擬似家族の絆を描く「at Home アットホーム」。坂口健太郎、ますます加瀬亮に似てきたなぁ。

いたって平凡な森山家はいつも幸せそうな家族。だが彼らには血縁はなく、父・和彦は空き巣、母・皐月は結婚詐欺師、長男の淳は偽造職人、まだ幼い妹と弟も、家族が犯罪に手を染めていることを知っている。暗い過去を持つ5人は力を合わせて生きているが、詐欺を見破られた皐月が、ターゲットにした男に監禁され、身代金まで要求されてしまう…。

原作は本多孝好の同名小説。本多孝好といえば「ストレイヤーズ・クロニクル」があまりにトホホな出来栄えだったので、正直、心配したが、これは、まずまずの作りになっている。擬似家族を描いた作品は過去にもあったが、それぞれが振り返りたくない暗い過去を背負った一家は、犯罪に手を染めながらそれなりに楽しく暮らしているというのが本作のユニークなところだ。もっとも、空き巣の父親と結婚詐欺の母親の稼ぎで生計が成り立つのか??学校はどうなってる??などのツッコミどころは多いのだが。ともあれ、一緒に暮らすうちに血縁以上の本物の家族になった彼らが犯罪に巻き込まれ、かけがえのない家族を守ろうとする展開は、サスペンスというより人間ドラマ。しかし、一家の運命を急転させる重要なキャラクターを演じるのが、ウーマンラッシュアワーの村本大輔とは。あまりに演技が拙いのでガックリくる。反対に坂口健太郎はいい味を出していた。彼が演じる長男は偽造職人だが、師匠から学んだ“偽造の心得”は、本物に近づくことではなく、いかに自然であるかということ。彼らの生き様ともリンクして、なかなか奥深い。終盤は拉致された母親の救出劇から一気に人情ものへ。出来すぎなのだが、希望をこめたラストにホッと胸をなでおろした。
【60点】
(原題「at Home アット・ホーム」)
(日本/蝶野博監督/竹野内豊、松雪泰子、坂口健太郎、他)
(家族愛度:★★★★☆)
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ストレイヤーズ・クロニクル

ストレイヤーズ・クロニクル Blu-ray
悲しい宿命を背負った異能力者たちの戦いを描くSFアクション「ストレイヤーズ・クロニクル」。まるでX-MENの劣化版。

1990年代の初めに極秘実験によって生まれた異能力者たちがいた。その実験とは、一方のグループには両親に強いストレスを与え子供に突然変異を促し、もう一方のグループには遺伝子操作によって子供に動物や昆虫の能力を持たせるというもの。やがて彼らは大人になるが、特殊能力ゆえに悲しい宿命を背負っていた。視力・聴力・筋力などを異常発達させられた昴とその仲間たちは、外務副大臣・渡瀬の命令で、やむを得ずさまざまな裏の仕事を遂行していたが、同じ異能力者である学が率いる暗殺者集団が現れ、激しく対立することになる…。

原作は本多孝好の同名小説。瀬々敬久監督とアクション映画の組み合わせが、まず違和感大だが、原作通りとはいえ、あまりにも“X-MEN”的な設定に苦笑いする。ご丁寧にチーム・アゲハのリーダーの学は車椅子に乗っているときたモンだ。それぞれの個性的な能力は、内輪の喧嘩で威力を発揮するレベルで迫力は皆無。若手中心のキャスティングは“ファースト・ジェネレーション”チックだが、無論、X-MEN的な壮大な展開は望めない。そもそも彼らを生みだした黒幕の、人類滅亡を切望する理由があまりに個人レベルすぎやしないか。若者たちの悲しい宿命とは、特殊能力を得たがゆえに若くして精神崩壊を起こす“破城”が運命付けられていること。この映画そのものが“破城”じゃないのか?!とつっこみたくなるのは、私だけではないと思うゾ。異能力のひとつである昆虫の特性をよりデフォルメすれば往年の少年マンガのような奇抜な面白さがうまれたかも。残念だ。
【20点】
(原題「ストレイヤーズ・クロニクル」)
(日本/瀬々敬久監督/岡田将生、染谷将太、成海璃子、他)
(残念度:★★★★★)
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真夜中の五分前

真夜中の五分前 [DVD]
美しい双子の姉妹と彼女たちを愛した男性たちとのラブ・ミステリー「真夜中の五分前」。繊細で幻想的な物語。

上海で時計修理工として働く日本人青年・良は、美しい女性ルオランと知り合い、彼女の双子の妹ルーメイへのプレゼント選びを手伝う。清楚で質素なルオランと妖艶で奔放なルーメイは、何もかも対照的なのに、双子特有の、同じものを好きになるという特性があった。良は、妹の恋人レオンを愛してしまったルオランを優しく見守り、やがて恋人同士になる。だが、双子姉妹は旅行先のモーリシャスで事故に遭い、一人だけが生き残ってしまう…。

原作は本多孝好の小説。舞台を上海に移して、日本、中国、台湾のコラボによる、アジア展開を視野に入れた意欲作になっている。物語前半は、かつて恋人を失った過去から他人とうまくかかわれない青年が美しい女性と恋に落ちる静かなラブ・ロマンス。後半は、旅先で事故にあった双子姉妹の一人が生き残るが、果たしてそれはどちらなのか…?というミステリー。区別がつかないほどそっくりな双子姉妹は、自分たちでさえも互いの境界線があいまいになっているようだ。事故で生き残ったルーメイは、はたして本当にルーメイなのかという謎の答は前半のさまざまな伏線から推測できるが、興味深いのは、周囲の疑いによって自身の存在があやふやになっていくという事実だ。アジア有数の経済都市・上海の活気や生命力は影をひそめ、行定勲監督特有の、淡く繊細な画面によって、時空を超えた神秘的なムードが漂っている。ほぼ全編中国語という役に挑んだ三浦春馬の静かな熱演とたたずまいが美しい。印象的なタイトルは、主人公の亡き恋人が「時間が得した気分になるから」と腕時計を5分遅らせて使っていたことに由来する。ラスト、良は、不可思議な愛の迷宮のおかげで、縛られていた過去から解放されたのかもしれない。
【60点】
(原題「真夜中の五分前」)
(日本/行定勲監督/三浦春馬、リウ・シーシー、チャン・シャオチュアン、他)
(ミステリアス度:★★★★☆)
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イエスタデイズ

イエスタデイズ デラックス版 [DVD]イエスタデイズ デラックス版 [DVD]
わだかまりを抱えた父と息子の和解の物語はファンタジー仕立てだ。余命わずかの父から昔の恋人を探してほしいと頼まれた聡史はしぶしぶ引き受けるが、託されたスケッチブックを開くと、父の青春時代へとタイムスリップし不思議な体験をすることに。若き父の行動は一見立派だが男の身勝手にも思える。だがそれを静かに受け止める恋人と真実を承知で父を支えた母の度量が感動の源だ。この父子はタイムトリップの力がないと分かり合えないのかと思うと心配だが、塚本と國村二人の海辺のシーンは思わずホロリ。好きな人の好きなものを好きになりたいというセリフがいい。
【60点】
(日本/窪田崇監督/塚本高史、國村隼、和田聰宏、他)
(頑固親父度:★★★★☆)

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◆ペンネーム:渡まち子
◆映画ライター、映画評論家
◆こんなお仕事やってます:
新聞、雑誌、インターネットで、映画評、映画コラム、DVD紹介などを執筆。他にも、映画コメンテーターとしてラジオ出演、大学での公開講座や企業主催の映画セミナーなど、映画に関する幅広い仕事をこなしながら活動中です。
◆青山学院文学部史学科卒業。西洋史が専攻で、卒業論文はベネチア史。学んだことを生きている間に有効に活かせるのだろうか…と、かなり心配。
◆エトセトラ:
古今東西の映画をこよなく愛す、自他ともに認めるシネフィル(映画狂)です。時に苦言を呈すこともあるその映画批評の基本は、映画へのあふれる愛情と自負しています。どんなダメ映画でも必ずひとつはあるイイところを発見するのが得意技。大のサッカー好きで、欧州リーグからJリーグまでTPOに合わせて楽しんでます。
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