探偵はBARにいる 【Blu-ray1枚+DVD2枚組】「探偵はここにいる! ボーナスパック」
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名無しの探偵を演じる大泉洋がハマリ役の「探偵はBARにいる」。ススキノを舞台に、コミカルな味を加味して描くハード・ボイルドの快作だ。
札幌の歓楽街・ススキノのBARを根城にしている探偵に「コンドウキョウコ」と名乗る女から仕事が舞い込む。南という弁護士に会って「去年の2月5日、カトウはどこにいたか」と尋ねるというその奇妙な依頼を受けたとたんに、探偵は命を狙われるハメに。運転手兼助手の高田と共に事件を調べるうちに、浮かび上がってきたのは謎の美女・沙織。やがて探偵は過去の複数の殺人事件に関わっていくのだが…。
原作は、東直己の人気シリーズ「ススキノ探偵シリーズ」の第2作「バーにかかってきた電話」。酒と美女を愛する探偵には、事務所もなく、名前もない。「俺」としか表現されない彼は、クールにふるまってはいるが、中身は熱血漢でロマンチストという大胆かつ繊細な男だ。のんびり屋なのに、ケンカとなると滅法強い相棒の高田との名コンビぶりが魅力的で、二人の軽妙な会話は笑いを誘う。今のご時勢、どこまでもクールでタフな探偵ではなく、カッコいいのにドジも踏む、憎めない探偵の方がずっとリアリティーがあるというものだ。北海道出身の大泉洋が雪中での体当たりのアクションを披露し、今までのイメージを一新するのも見逃せない。過去の放火事件と会社社長撲殺事件、さらに関西裏社会の暗躍がつながったとき、哀しい復讐と愛が浮かび上がってくる。探偵ものにはファム・ファタールはお約束だが、魔性の女を演じるのは小雪。電話の声で依頼主の正体は最初からバレバレだし、謎解きとしては少々弱い。だが、探偵と助手のでこぼこコンビに絶妙な味がある。サブキャラも皆、イイ感じだ。続編に期待。いや、高田のスピンオフもいいかも。ともあれ、ぜひシリーズ化を望む。
【70点】
(原題「探偵はBARにいる」)
(日本/橋本一監督/大泉洋、松田龍平、小雪、西田敏行、他)
(名コンビ度:★★★★★)
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