映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評


【本音で語る新作映画レビュー】
シネマッシモでは、映画レビューはネタバレなしのヒントあり。映画を見る前と見た後と、2度読んで楽しめます。
映画評サイトもこのブログで4代目になりました。すべての映画好きを歓迎します!
(点数は100点が、★は5つが満点)
シネマッシモとは、シネマ(映画)とマッシモ(イタリア語でmax,最大)とを組み合わせた造語。
どうぞゆっくり楽しんでください \(^▽^)/

◎ 今週の気になる映画 ◎
「ジャスティス・リーグ」「火花」「ギフテッド」「光」etc.

清水崇

こどもつかい

「こどもつかい」オリジナル・サウンドトラック
とある郊外の街で、子どもたちが次々に姿を消し、戻ってきた子どもに遭遇した大人は3日後に謎の死を遂げるという連続不審死事件が発生する。新人の新聞記者・駿也は、事件の調査を始めるが、そこで“子どもの呪い”の噂を耳にする。一方で、駿也の恋人で保育所勤務の尚美は、母親が迎えに来なかった男の子をあずかるが、不用意な言葉で男の子の心を傷つけて恨みをかってしまう。二人の前に謎の男“こどもつかい”が現れ、男に操られるように子どもの霊が出現。駿也は尚美を守るため、呪いのルーツの核心に近づこうとするが…。

謎めいた“こどもつかい”による怪事件の恐怖を描く「こどもつかい」。「呪怨」シリーズなど、ジャパニーズホラーの名手・清水崇監督がオリジナルストーリーで描くホラー映画だ。新聞記者の駿也が調べる都市伝説のような呪いの噂は、調べていくうちに、貧困家庭の児童虐待の実態へとたどりつく。駿也の恋人の尚美はかつて自分が母親から虐待されていた過去を持っていて、そのことが、二人を謎めいた呪いへと導いていく。子どもが、謎めいた人物に操られて行方不明になるという設定は、どこか“ハーメルンの笛吹男”に似ているが、ここでは行方不明になる子どもが大人に恨みを持っているというのがミソだ。古い伝承に、児童虐待という現代的な病巣を組み合わせ、恐怖を演出したところが興味深い。こどもつかいの呪いの源は、ちょっと意外だが、こどもつかいのいでたちを見れば、勘がいい映画ファンなら、なんとなく予想がつくだろう。しかし、問題はホラー映画なのにさっぱり怖くないということだ。こどもつかいは映画初主演の滝沢秀明が演じているが、ジャニーズのアイドルの哀しさか、特殊メイクも衣装もなんだかステージ衣装に見えてしまって困った。子どもたちの怨霊は、それでもどこかで優しい親を求めている。門脇麦演じる尚美が母親に抱く屈折した愛情が悲しかった。
【50点】
(原題「こどもつかい」)
(日本/清水崇監督/滝沢秀明、有岡大貴、門脇麦、他)
(恐さ度:★★☆☆☆)
チケットぴあ

にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ←ランキング参加中です!

人気ブログランキング←この記事が気に入ったらポチッとクリックお願いします(^o^)

ラビット・ホラー3D

ラビット・ホラー3D [Blu-ray]ラビット・ホラー3D [Blu-ray]
クチコミを見る
愛らしいウサギがなんとホラーに。さっぱり怖くないのが玉にキズだが、過去作品のストーリーと3Dを上手くからませた演出が上手かった。

流行の3D映画を鑑賞中だった姉のキリコと弟の大吾。大吾は画面から飛び出してきたうさぎのぬいぐるみをキャッチしてしまう。それ以来、大吾の前に巨大なうさぎの着ぐるみをきた“うさぎ人間”が現れ、大吾を納戸に引きずり込んでは、遊園地や廃病院がある不思議な世界に誘う。しだいに現実に戻るのが困難になってしまった大吾を助けようと、キリコは奔走するが、絵本作家の父は、おびえるばかりだった…。

清水崇監督は自分の作品「戦慄迷宮3D」で登場した白いうさぎを、なんと恐怖の対象として拡大してみせた。おせじにも怖いとはいえないうさぎだが、不気味な印象はなかなかのもので、ゆがんだユーモアをにじませる。父とその再婚相手がたどった悲しい運命をフラッシュバックで見せながら、キリコは、どこまでが現実でどこまでが妄想か分からなくなった世界を、不思議の国のアリスのごとく漂っていく。3Dは本来、より映像をリアルに感じさせるものだが、この映画のそれは異世界の不思議を強調する効果が大きい。現実から幻想への橋渡しをするのがうさぎというのは、なんともシュールだ。この、普通のものや可愛いと思われているものを怖がる、独特の感覚が清水監督らしさだ。キリコを演じるのは、売れっ子の満島ひかり。口がきけないという難役を演じているが、香川照之のような巧者を相手に、けれん味のない演技で逆に上手さを見せる。特筆なのは、撮影を名カメラマンのクリストファー・ドイルが担当していること。美しく幻想的なカメラワークで、独特の風情のホラー・ファンタジーになった。
【55点】
(原題「ラビット・ホラー3D/THE RABBIT HORROR×3D」)
(日本/清水崇監督/満島ひかり、香川照之、大森南朋、緒川たまき、他)
(怖さ度:★★★☆☆)



にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ←ランキング参加中です!

人気ブログランキング←この記事が気に入ったらポチッとクリックお願いします(^o^)

ラビット・ホラー3D@ぴあ映画生活

戦慄迷宮 THE SHOCK LABYRINTH

戦慄迷宮 スタンダード・エディション [DVD]戦慄迷宮 スタンダード・エディション [DVD]
3Dのホラー映画は、飛び出してビックリさせることだけを目的にしたものも多いが、本作は非常に丁寧に作られ、かつ3Dの美しい効果を真面目に追及している。10年前に遊園地のお化け屋敷で行方不明になった少女ユキが突然戻ってくる。主人公ケンと友人のモトキ、盲目の少女リン、ユキの妹のミユは戸惑うが、突然ユキが倒れたため深夜病院に向かう。辿り着いたその病院はやがて姿を変え始め、朽ち果てた迷宮のような空間と化した。見覚えのあるその場所で、ユキを含めた5人は10年前の事件の秘められた真実を体感していく。

日本映画として初のデジタル3D映画を手掛けたのはホラーの達人・清水崇監督だ。映像はもちろん、ストーリーもさすがに抜かりがない。富士急ハイランドの人気アトラクション「戦慄迷宮」をモチーフに、幼い頃に体験した罪の意識がトラウマとなって若者たちを襲う物語は、廃病院という舞台設定も手伝って、リアルな恐怖が体験できる。ホラーは画面が暗く3Dでは不利なことが多いが、本作では、螺旋階段の手すりの赤、うさぎのリュックの白、観客にむかって伸びてくる腕のはだ色と、画面の色彩設計にメリハリがあるのがいい。また、ショック音で怖がらせようとする安易な演出が極力抑えられているのもポイントが高い。映画は、殺人鬼や霊によるスプラッタ系ホラーというより、人間心理を突いたサスペンス・スリラーと呼びたいもので、女の子の心の闇と揺れを意外なほどつかんだ演出は見事である。若手中心のキャストも皆、好演。もっとも“世界の柳楽優弥”が随分フケ顔になったのには驚いた。
【70点】
(日本/清水崇監督/柳楽優弥、蓮佛美沙子、勝地涼、他)
(映像美度:★★★★☆)

人気ブログランキング←この記事が気に入ったらポチッとクリックお願いします(^o^)

呪怨 パンデミック

呪怨 パンデミック ディレクターズカット・スペシャル・エディション [DVD]呪怨 パンデミック ディレクターズカット・スペシャル・エディション [DVD]
ついに伽椰子と俊雄は海外へ!霊に国境はないのだ。ハリウッド版呪怨の第2弾では、呪いの拡大と伽椰子の出生の秘密が描かれる。だが、理由もなく呪い殺される“恐怖の核のなさ”がこのシリーズの一番のキモだったのだ。それなのに原因が判っては興味がそがれるのでは?恐怖シーンはやっぱり怖いが、写真現像液からの登場シーンは妙なおかし味があり、ウケてしまった。
【60点】
(原題「THE GRUDGE 2」)
(アメリカ/清水崇監督/アンバー・ダブリン、ジェニファー・ビールス、エディソン・チャン、他)
(米国好み度:★★★★☆)

人気ブログランキング用バナー

←この記事が気に入ったら、ポチッとクリックしてもらえると嬉しいです\(^o^)/

シネマッシモにようこそ
◇ シネマッシモについて ◇

このブログが気に入ったら、ポチッとクリックお願いします♪
にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ

映画レビュー用BRバナー
インフォメーション


映画ライター渡まち子が運営するセカンド・ブログ「映画の中に猫がいる」もよろしく!【猫目線】で語る映画評で、のんびり、まったり運営中です(笑)。 猫好きの方、映画好きの方、ぜひ遊びにきてください。相互リンクも募集中!
こちらからどうぞ!
おすすめ情報
作品検索はこちら
Google
WWW を検索
このブログ内を検索
コメント(承認済)
映画レビュー(長文)索引

    
    
    
    
    
    
    
  
    

A−Z
0−9
カテゴリ
お仕事受注
映画評やコラムの執筆、講演など、映画に関する仕事を承ります。連絡はメールでお気軽にどうぞ。

 メールはこちらから↓
cinemassimo555★jcom.home.ne.jp
(★を@に変更して下さい)

執筆やラジオ出演など、メールと電話で対応可能な場合は、全国から仕事を受注していますので、まずはお問合せください。
プロフィール
プロフィール more
◆ペンネーム:渡まち子
◆映画ライター、映画評論家
◆こんなお仕事やってます:
新聞、雑誌、インターネットで、映画評、映画コラム、DVD紹介などを執筆。他にも、映画コメンテーターとしてラジオ出演、大学での公開講座や企業主催の映画セミナーなど、映画に関する幅広い仕事をこなしながら活動中です。
◆青山学院文学部史学科卒業。西洋史が専攻で、卒業論文はベネチア史。学んだことを生きている間に有効に活かせるのだろうか…と、かなり心配。
◆エトセトラ:
古今東西の映画をこよなく愛す、自他ともに認めるシネフィル(映画狂)です。時に苦言を呈すこともあるその映画批評の基本は、映画へのあふれる愛情と自負しています。どんなダメ映画でも必ずひとつはあるイイところを発見するのが得意技。大のサッカー好きで、欧州リーグからJリーグまでTPOに合わせて楽しんでます。
おすすめ情報
おすすめ情報

おすすめ情報

楽天市場
おすすめ情報

Archives
相互リンクについて
相互リンクについて

  ↑ 必ずお読みください。
タグクラウド
  • ライブドアブログ