映画通信シネマッシモ


映画通信シネマッシモは、2018年4月をもって、終了しました。

ブログ終了にあたり、たくさんのあたたかいコメントをお寄せいただき、本当にありがとうございました。
皆さまの映画ライフに少しでもお役に立てたならこれほど嬉しいことはありません。
長い間のご愛顧に心より感謝いたします。

清野菜名

パーフェクト・レボリューション



幼い頃に患った脳性麻痺から手足が思うように動かず車椅子生活を送るクマは、不自由な身体だがセックスが大好きで、身体障害者の性への理解を広げようと活動している。ある日、クマは、人格障害の病を抱えた風俗嬢ミツと出会う。積極的にアプローチしてくるミツに最初はとまどうが、次第にクマもまっすぐな彼女に惹かれていった。だが、二人の前には、周囲の偏見や差別、無理解など、多くの壁が立ちふさがっていた…。

脳性麻痺で車椅子の活動家と、人格障害を抱える風俗嬢の恋愛を描く「パーフェクト・レボリューション」。脳性麻痺を抱えつつ、障害者の性への理解を訴え続ける活動家・熊篠慶彦氏の実体験をベースにした作品だ。タイトルのパーフェクト・レボリューション(完全な革命)とは、ミツが言う“自分たちの本当の幸せを世界に証明すること”。抱える障害も違えば、職業や能力、年齢も違う二人には、さまざまな困難が待ち受けるが、クマとミツの、特異だがピュアな恋愛は、とびきりエネルギッシュで、悲壮感はほとんど感じない。

このテの題材は、日本映画だと腫れ物に触るかのような遠慮した描写や、感動、美談といった内容にまとまりがち。題材が複雑かつナイーブなために、製作する側も演じる側も相当に気を使ったはずだ。結果、赤裸々な性を描くというにはほど遠い内容となっている。ただ同じ障害者でも抱える悩みや心の闇の度合いはかなり異なるし、周囲の無理解の種類もまた多様なのだということはしっかり描かれていた。だからこそ、障害者自身が本当に何を望んでいるのかという心情にもっと踏み込んでほしかった気もする。ラストは一種のファンタジーで、二人の幸せを願う側としては、これはこれでありだろう。悩みながらもひょうひょうと生きるクマの役がぴったりフィットするリリー・フランキーの好演が心に残る。余談だが、同じく障害者の性や周囲の無理解を描いた作品に韓国映画の秀作「オアシス」がある。視点の鋭さ、リアルとファンタジーのブレンド、国民性の差異などを確認できるので、ぜひ比較してみてほしい。
【65点】」。
(原題「パーフェクト・レボリューション」)
(日本/松本准平監督/リリー・フランキー、清野菜名、小池栄子、他)
(純愛映画度:★★★★★)
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東京無国籍少女

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女子美術高等専門学校に通う、かつて“天才”と呼ばれ将来を有望視された少女、藍。事故によって心に傷を負った彼女は、眠ることも、授業に出ることもできず、ただ一人で謎のオブジェを作り続けていた。特別扱いされる藍を快く思わない教師や生徒から執拗なイジメや嫌がらせを受ける日々の中で、藍の日常は崩壊していく…。

押井守が監督する実写映画「東京無国籍少女」は、押井監督お得意の“自分とは何者か”がテーマ。類まれな能力を秘めているがPTSDによって心を病む少女・藍には、ある大きな秘密がある。ネタバレは避けるが、このオチは禁じ手ではないのか?! 映画では何度もみてきたオチだが、往々にしてこれを使う監督は、アイデアに困っていることが多い。だって“これ”ならば、何でもアリだし、つじつまなど合ってなくてもOKなのだから。オチの是非はひとまず置くとして、押井映画にしては、珍しく、流血描写がてんこもりだ。美術学校が舞台だが、教室はほとんどスプラッタ状態。さらにクライマックスには驚愕のアクション・バトルも登場し、かなりハイ・テンションである。軍事オタクの押井監督らしく、戦車や軍用ヘリ、超ド級の武器なども登場。美術学校でのトラウマ持ちの美少女の話に、なぜこんな描写が? それは映画館で確かめてほしい。それにしてもやっぱり押井守という監督は、実写映画の出来栄えにはムラがある。アニメと同等の、平均したクオリティを待ちたいところだ。
【50点】
(原題「東京無国籍少女」)
(日本/押井守監督/清野菜名、金子ノブアキ、田中日奈子、他)
(バイオレンス度:★★★★☆)
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東京無国籍少女@ぴあ映画生活
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