映画通信シネマッシモ


【本音で語る新作映画レビュー】
シネマッシモでは、映画レビューはネタバレなしのヒントあり。映画を見る前と見た後と、2度読んで楽しめます。
映画評サイトもこのブログで4代目になりました。すべての映画好きを歓迎します!
(点数は100点が、★は5つが満点)
シネマッシモとは、シネマ(映画)とマッシモ(イタリア語でmax,最大)とを組み合わせた造語。
どうぞゆっくり楽しんでください \(^▽^)/

百田尚樹

海賊とよばれた男

海賊とよばれた男(完全生産限定盤) [Blu-ray]
1945年、東京。敗戦の焼け跡の絶望の中、石油会社・国岡商店を率いる国岡鐵造(くにおかてつぞう)は、日本人としての誇りを胸に前進しようと社員を激励する。戦後の混乱期にもかかわらず、誰も解雇せず、独自の経営哲学と破天荒な行動力で数々の苦境を乗り切る国岡は、事業を拡大していった。やがて欧米の石油メジャーも国岡を警戒し、その強大な包囲網によって国岡の石油輸入ルートはすべて封鎖されてしまう。ついに、国岡は、会社の至宝である日承丸をイランに送ろうと決意するが…。

明治から昭和にかけて石油事業に尽力した男の生き様を描く、骨太な人間ドラマ「海賊とよばれた男」。原作は百田尚樹の同名ベストセラー小説で、モデルとなったのは、出光興産創業者の出光佐三氏だ。まだ石炭が主流の時代にいち早く石油の可能性を信じた主人公の国岡は、常に未来を向いて行動する人物である。彼の前には、日本の敗戦、国内石油販売への理不尽な妨害、欧米石油メジャーからの輸入ルート封鎖と、桁外れの困難が立ちはだかる。それでも国岡がくじけないのは“士魂商才”の志があったからだ。劇中に会社内に掲げられているこの言葉は、武士の精神と商人の才能を併せ持つことを意味する。現実的な商売はするが侍魂とも呼べる誇りを失わないという志なのだ。確かに国岡の生き方を表す言葉だが、それならなぜ海賊なのか。それは、若き日の国岡が海上で石油を売った型破りな商売のやり方に起因する。自由で勇敢で誰にも支配されない“海賊”の国岡には、かけがえのない沢山の仲間がいたのだ。若き国岡を支援した実業家から、国岡を慕って集まった社員たち、英米を敵にまわす命がけの日承丸の船長まで、すべてが、国岡に惚れていて、その熱が見ている観客にも伝わってくる。物語の中心になるのは60代の国岡鐵造。主演の岡田准一は、青年期から90代までを一人で演じ切って、見事だ。個人的には、最初の妻・ユキをはじめとする女性の描き方が浅いのが少し残念なところである。「永遠の0」の作者、監督、主演が再び集結しているが、VFXの使い手の山崎貴監督がロケ撮影を駆使しているところに注目したい。特に海のシーンがいい。どんな苦境にもチャレンジ精神を忘れず立ち向かった主人公には、潮風が香る大海原が良く似合う。
【70点】
(原題「海賊とよばれた男」)
(日本/山崎貴監督/岡田准一、吉岡秀隆、染谷将太、他)
(チャレンジ度:★★★★☆)
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永遠の0

永遠の0 豪華版(Blu-ray2枚組) 初回生産限定仕様
特攻で亡くなった祖父の真実を描く「永遠の0」。生真面目な映画だが零戦を美化していないところがいい。

2004年。自らの進路に迷う青年・佐伯健太郎は、実の祖父で太平洋戦争の零戦搭乗員として亡くなった宮部久蔵のことを調べ始める。宮部のかつての戦友たちを訪ねるが、その評判は「海軍一の臆病者」と「誰よりも勇気ある素晴らしい人」という両極端なものだった。天才的な飛行技術を持ちながら、生きることに強く執着した宮部の実像に迫るにつれ、祖父・宮部の思いもよらない真実を知ることになる…。

原作は百田尚樹の同名小説。天才パイロットである祖父・宮部久蔵は、臆病者だったのか、それとも勇気ある軍人だったのか。また、誰よりも生に執着した宮部が、なぜ死を意味する特攻隊を志願したのか。物語は、それらの謎を、現代に生きる青年・健太郎が少しずつ解き明かしていくミステリー仕立てで進んでいく。0(ゼロ)とは零戦のことだが、宮部は自分の卓越した飛行技術を、戦うためではなく戦闘を避けるために最大限利用し、部下にも生きることをあきらめるなと諭す。「生きたい」との願いはそれだけで蔑視された時代に「死ぬのが怖い、生きて家族のもとへ帰りたい」と明言し続けた宮部がいかに勇気ある人間なのかは、現代人ならば簡単に理解できるが、それほど生に執着した彼が特攻を志願したその理由は、戦争の悲劇そのもので見ていてつらくなる。そして彼が命を落とした本当の理由を知ればなおさらだ。戦争の記憶がなくなりつつある今、この物語の最大のメッセージは、語り継ぐこと。真珠湾、ミッドウェー海戦、ラバウル、ガダルカナルと激戦地をめぐる展開が駆け足なのがちょっと惜しい。演技力に定評がある岡田准一は、本作では得意のアクションは封印しているが、裏表のない真摯な人間を静かに熱演している。見所のひとつである空中戦や戦闘シーンは、やはりハリウッドのそれを見慣れた目には物足りないが、今の日本映画では最高レベルで、ダイナミックだ。ラストに流れる主題歌「蛍」が胸にしみる。
【65点】
(原題「永遠の0」)
(日本/山崎貴監督/岡田准一、三浦春馬、井上真央、他)
(家族愛度:★★★★☆)
チケットぴあ

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永遠の0@ぴあ映画生活

ボックス!

ボックス! スタンダード・エディション [DVD]ボックス! スタンダード・エディション [DVD]
ボクシングを通して、まったく違うタイプの青年2人が共に成長していく姿を描く青春ストーリー。高校のアマチュアボクシング部に所属している体育科のカブは、問題児だが天才的なボクシングセンスを持っている。一方、彼の幼馴染で進学科の優等生のユウキは、弱い自分を変えたくてボクシング部に入部する。2人は共にボクシングへの熱い思いを高めていくが、やがて愚直に練習に励むユウキの潜在能力が発揮され、実力が逆転してしまう…。

主演の二人は高校生役は少々無理がある。さらに市原隼人はキャラはハマリ役だが、大阪人のイメージだろうか?まぁ、それはさておき。互いに母子家庭だったことから支え合ってきた仲のいい2人は、やんちゃな天才ボクサーのカブが、真面目で気弱なユウキを何かとかばう関係でバランスを保っている。持ち前の生真面目さでボクシングに取り組むユウキはなるほど強くなるが、この物語ではユウキの実力はさほど重要視していない。天才肌でどこかボクシングをなめていたカブが、初めての敗北で知る挫折感をどう乗り越えるかがポイントなのだ。グレるという分かりやすい堕落を経て、カブが到達する境地には、真の意味での強者になる戦いが待っている。秀才の能力の見極めはやさしいが、敗北の味を知る天才のポテンシャルは極めて高い。物語はベタな青春スポ根もので、死と隣り合わせのボクシングの激しさは希薄。アマチュアボクシングという設定からくる安心感がこの物語の長所かもしれない。それにしても、ボクシングという競技は絵になる。殴り合うという原初的な方法で相手に対峙しながら自分自身を追い詰めて素になっていく人間は美しい。過去に見たボクシング映画の印象から、個人的には、ボクシングは大人のスポーツで、極限状態の人間ドラマに向いていると思っている。その意味で本作には甘さがあるが、ストレートな爽やかさを楽しむべきなのだろう。
【50点】
(原題「ボックス!」)
(日本/李闘士男監督/市原隼人、高良健吾、谷村美月、他)
(青春映画度:★★★★☆)

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