映画通信シネマッシモ


映画通信シネマッシモは、2018年4月をもって、終了しました。

ブログ終了にあたり、たくさんのあたたかいコメントをお寄せいただき、本当にありがとうございました。
皆さまの映画ライフに少しでもお役に立てたならこれほど嬉しいことはありません。
長い間のご愛顧に心より感謝いたします。

真木よう子

蜜のあわれ

蜜のあわれ [Blu-ray]
老境の作家と、自分のことを“あたい”と呼び、丸いお尻と愛嬌のある顔をした少女・赤子は、共に暮らしながら、少しエロティックなおしゃべりをして過ごしている。作家を“おじさま”と呼ぶ赤子の正体は、実は真っ赤な金魚だった。そこに、老作家への愛を募らせて蘇った女・ゆり子の幽霊が現れて、奇妙な三角関係に陥るが…。

昭和の文豪・室生犀星の晩年の小説を映画化した「蜜のあわれ」は、大人のファンタジーだ。室生犀星にこんな前衛的で幻想的な作品があったことを初めて知った。映画は、金魚の少女を、二階堂ふみが演じたことで“勝ったも同然”で、犀星自身を投影している作家を無邪気に翻弄する小悪魔ぶりがあまりにハマッている。老いた知識人の願望は、つまるところ、こういう変幻自在の女性のエロティシズムなのだろうか。金魚の少女はもとより、美しい女幽霊や、盟友で天才作家・芥川龍之介の幽霊、すべてを知り事態を見守る金魚売りの男と、登場するキャラクターのすべては老作家の分身に違いない。大正ロマンをかきたてられる美術が繊細で美しく、北陸でロケした映像もまた幻想的だ。さらに、いかにも映画的なのは、ミュージカル要素が入っていること。畳の和室で、コケティッシュなダンスを踊るシークエンスは、レトロモダンで、妙な色気があったりする。明確なストーリーはなくラストも唐突だが、幻想的な文芸ロマンの世界に遊んでみるのも悪くない。
【60点】
(原題「蜜のあわれ」)
(日本/石井岳龍監督/二階堂ふみ、大杉漣、真木よう子、他)
(文芸ロマン幻想的度:★★★★☆)
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蜜のあわれ@ぴあ映画生活

劇場版 MOZU

劇場版MOZU 通常版Blu-ray
公安警察官・倉木が、大杉、明星とともに一連の「MOZU事件」で警察内部に存在する闇を暴いてから半年。ペナム大使館襲撃と高層ビル占拠爆破という大規模テロが同時に勃発する。事件は犯罪プランナー・高柳と、暗殺専門の殺し屋・権藤らによる犯行だった。彼らは、日本犯罪史の重大事件を影で操ってきた存在・ダルマの名のもとに、ある犯罪計画を極秘裏に進行していたのだ。灼熱の地・ペナム共和国に飛んだ倉木は、ついに姿を現したダルマと対峙し、妻子の死の謎を知ることになるが…。

逢坂剛のベストセラー警察小説「百舌シリーズ」を基にしたテレビドラマの初の劇場版となる「劇場版 MOZU」は、数々の謎が解き明かされる完結編という位置付けだ。テレビドラマをまったく見ていない私が、この作品を語る資格があるのだろうか??と激しく疑問なのだが、とりあえず“一見さん”的な評ということでかんべんしてもらいたい。主人公の倉木の妻子が理不尽に殺されたこと、謎の敵・ダルマの存在など、事件の背景は、特に問題なく把握できる。レギュラーメンバーに加えて劇場版から参加している敵キャラもいるようだが、異様な言動のぶっ飛んだキャラが、良くも悪くも印象的なのは、長谷川博己演じる東だ。長谷川博己という俳優は、恰好つければつけるほど笑いがこみあげる稀有な俳優だが、本作で演じる狂気キャラ・東は、どうみてもヘンである。倉木に異常なまでに執心し、敵なのか味方なのかがわからない立ち位置(彼がどう行動するかは映画を見て確かめてほしい)の東は、おそらくドラマファンの間でも特別な存在のはずだ。映画は大規模なフィリピンロケを敢行し、カーチェイスや爆発などスケールの大きさが売りだが、ストーリーはかなり雑。西島秀俊演じる倉木は、さすがは主人公だけあって、どれほど痛めつけられても元気いっぱいだ。潜在意識に入り込むという設定が面白いだけに、ラストの幕切れも拍子抜けしてしまった。う〜む…、ドラマファンの意見が聞きたい。
【50点】
(原題「劇場版MOZU」)
(日本/羽住英一郎監督/西島秀俊、香川照之、真木よう子、他)
(リアル度:★★☆☆☆)
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劇場版 MOZU@ぴあ映画生活

脳内ポイズンベリー

脳内ポイズンベリー スペシャル・エディション(Blu-ray2枚組)
アラサー女性の恋と彼女の頭の中の脳内会議を描くラブ・コメディー「脳内ポイズンベリー」。これは一種の密室劇だ。

30歳のケータイ小説家のいち子は、飲み会で同席してずっと気になっていた7歳年下の男子の早乙女に偶然再会する。声をかけるかどうするかで、いち子の脳内の5つの役割を持つメンバーは大パニック。理性担当の議長の吉田のとりまとめにより、思い切って早乙女を食事に誘いベッドイン、その後交際することに。しかし30歳という年齢を気にしたり、早乙女の元カノが現れたりで双方に誤解が生じた時、いち子の仕事相手で、頼れる存在である越智がいち子にアプローチし、脳内会議はさらなる紛糾に陥る…。

原作は「失恋ショコラティエ」で知られる水城せとなの同名コミック。脳内の感情である、ポジティブ、ネガティブ、理性、衝動、記憶の5つの役割を擬人化し、ヒロインの恋の行方を描くという設定がユニークだ。いち子の恋の相手は、心惹かれる不思議系年下男子・早乙女と、優しくて頼りになるがときめきは感じない年上の男性・越智。5つの感情の脳内会議によって、いち子の言動が決まるという設定から、このヒロインがいかに優柔不断かがわかる。しかし実際には人はさまざまなかけひきや計算で動いていて、単にときめきだけでは恋はできないのだ。実際、現実世界の恋の三角関係よりも、脳内会議の紛糾の行方の方に興味を引かれる。佐藤祐市監督は「キサラギ」でも披露した密室劇の濃厚な面白さを持ち込んだ。ヒロインを演じるのは、クールなイメージが強い真木よう子。優柔不断でグダグダのアラサー女子という役柄が新鮮だが、脳内会議に、セクシーなコスチュームで登場するキャラを演じて、一人二役を熱演。それにしても後発のディズニー映画「インサイド・ヘッド」と同じ“脳内感情もの”とは大胆な!本作では5つの擬人化した感情の内面を掘り下げるより、アラサー女性が自分の力で一歩前に踏み出す異色ラブコメを目指しているのだろう。最終的にヒロインが下す決断には、ちょっと胸がすく思いだった。
【65点】
(原題「脳内ポイズンベリー」)
(日本/佐藤祐市監督/真木よう子、西島秀俊、古川雄輝、他)
(ユニーク度:★★★★☆)
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脳内ポイズンベリー@ぴあ映画生活

そして父になる

そして父になる Blu-rayスペシャル・エディション
子供の取り違えという過酷な事件をきっかけに家族の絆を問いかける秀作人間ドラマ「そして父になる」。是枝監督は子供の撮り方が本当に上手い。

学歴も仕事も申し分なく、都内の高級マンションで妻子と暮らすエリート会社員・野々宮良多。人生で負けたことがないと思っていた彼と従順な妻・みどりの元に、病院から連絡が入る。彼らの息子で6年間大切に育ててきた慶多が、出生時に病院で取り違えられた他人の子だというのだ。ショックを受ける夫婦は、相手方の斎木夫妻と会い、本当の息子・琉晴とも会うことに。血のつながりか、あるいは愛情をかけ一緒に過ごしてきた6年間という時間か。親たちの心は揺れ動くが、病院の勧めで“交換”を決めることに。だがそこから良多の“本当の父親”になる葛藤が始まる…。

実際の事件をテーマにすることが多い是枝監督だが、本作の子供の取り違え事件もまた、現実に起こった出来事だ。主人公の良多はいわゆる勝ち組の男。自分の息子が生物学上のつながりがないと知り、息子を愛してはいたが優しすぎる性格に不満を持っていた彼は“やっぱり…”と口にしてしまう。相手の斎木夫妻のがさつな性格と、田舎で小さな電気店を営む生活レベルを軽蔑する良多は、斎木夫妻に対し傲慢な態度を繰り返すため、観客は主人公に嫌悪感を抱くはずだ。悩んだ末に交換を決めた夫婦がそれぞれの息子を試験的にお泊りさせるが、野々宮家の無機質な高級マンションで居心地が悪そうにしている琉晴に対し、斎木家のにぎやかで親しげな空気の中で慶多はすぐに心を開く。それぞれの子供の反応を見るだけで、観客はどちらが親として本物の愛情を持っているかがすぐにわかるのだが、今まで人生で負けたことがない良多には、自分に何が欠けているのかが分からないのだ。そんな彼の心の変化こそが、この映画の感動の源である。これは知らずに他人の子を育てていたという衝撃的な事実を突きつけられて悩む二組の夫婦の物語であると同時に、主人公が、本物の父性を獲得し、父として人間として成長していく物語なのである。親たちが最終的にどういう選択をし、どう行動するのかは、ここでは明かさないが、終盤、切ない思いを懸命に口にする幼い慶多と、本物の父になろうと奮闘する良多の会話は感動的だ。私生活でも俳優業でも父親の経験がない福山雅治だが、繊細で見事な演技を披露している。他のキャストも絶妙。子供たちの自然な演技もまた素晴らしい。複雑で深いストーリー、脇役に至るまで丁寧な人間描写、俳優の良質な演技を引き出す是枝監督の演出の上手さが光る、年間屈指の秀作だ。
【90点】
(原題「そして父になる」)
(日本/是枝裕和監督/福山雅治、尾野真千子、真木よう子、リリー・フランキー、他)
(家族の絆度:★★★★☆)
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そして父になる@ぴあ映画生活

さよなら渓谷

さよなら渓谷 [Blu-ray]
最悪の形で出会った運命の相手との愛憎を描く「さよなら渓谷」。“裏”主人公は監督の実弟の大森南朋演じる記者だ。

緑豊かな渓谷で、幼児が殺害され母親が逮捕されるというショッキングな事件が起こる。母親の逮捕で事件は解決したかに思えたが、隣家に住む尾崎俊介が母親と不倫関係にあると通報され、共犯の可能性が浮上した。通報したのは俊介の内縁の妻かなこ。なぜ妻が夫を告発したのか。なぜ夫婦は世間に背を向けるように暮らしているのか。事件を追う週刊誌記者の渡辺は、尾崎夫妻を調べるうちに15年前に俊介が犯した罪が二人を結び付けていることを知る…。

日本には“腐れ縁”ものという映画ジャンルが伝統的に存在する。成瀬巳喜男のシリアスドラマ「浮雲」や豊田四郎のペーソスあふれる人情劇「夫婦善哉」などがそのジャンルの一級の代表作だ。一緒にいても幸せにはなれないと知りながら、離れることができない男女。こういう奇妙な関係が逆に強固な絆となる歪んだ恋愛は、見ていて息苦しいが、本作もまたヒリヒリと灼けつくような痛みを感じる。俊介とかなこは、15年前の集団レイプ事件の加害者と被害者なのだ。あえてネタバレしてしまうのは、本作の主軸が過去の事件の謎解きにはないからである。事件は、かなこばかりか俊介の人生さえ狂わせてしまうのだが、この男女は、その忌まわしい出来事を隠す必要がない唯一の相手という意味で、一番“自然”でいられるのだから皮肉なものだ。しかも最悪の出会いをした彼らは悲しいことに運命の相手で、決して離れては生きていけない。壮絶な“業(ごう)”である。週刊誌記者の渡辺もまた、スポーツ選手として挫折し、人生の方向性を見失っている男だが、この歪な純愛を貫く男女に寄り添うことで、生きる力を取り戻していく。この記者の存在が、観客の目となって一筋縄ではいかない男女の愛憎の糸をほぐしていく仕掛けだ。主演の真木よう子が、ヒロインの複雑な感情を、セリフではなく、官能的な演技と繊細な表情の変化で演じていて好演。ねっとりしているはずの夏の暑さの中でも、登場人物たちがどこか涼しげなのが、ビジュアル的には惜しい。それでも、本作の「さよなら」は再びの出会いの始まり。この物語は、ハッピーエンドなのだと思える。
【65点】
(原題「さよなら渓谷」)
(日本/大森立嗣監督/真木よう子、大西信満、鈴木杏、他)
(運命の相手度:★★★★☆)
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すーちゃん まいちゃん さわ子さん

すーちゃん まいちゃん さわ子さん [Blu-ray]すーちゃん まいちゃん さわ子さん [Blu-ray] [Blu-ray]
それぞれの道を精一杯に生きる3人の女性の姿を穏やかに描く「すーちゃん まいちゃん さわ子さん」。訴求力は弱いが、ほのぼのと癒される作品だ。

カフェで働く料理好きのすーちゃんは、職場のマネージャーに淡い恋心を抱いている。メーカー勤務のキャリウーマンのまいちゃんは、不倫相手との先のない恋愛や職場での心ない言葉にストレスを感じている。自宅でwebデザイナーの仕事をするさわ子さんは、母と共に祖母の介護をしている。昔のバイト仲間で、今も仲がいい3人は、ヒマを見つけては集まっているが、将来に対する漠然とした不安を抱えて悩んでいた…。

原作は益田ミリの人気四コマ漫画「すーちゃん」シリーズ。素朴な絵柄の通り、ストーリーもごくあっさりとしているのだが、口に出す言葉の横に書かれた心の声が、静かにも本質を突いて、鋭さがある作品だ。4コマ漫画ならではの肩の力が抜けた雰囲気は、実写映画化された本作でも生かされている。30代独身の3人の女性たちは、恋愛や結婚、仕事、介護と、それぞれに悩みを抱え、将来に漠然とした不安を抱きながらも、日常を丁寧に生きている。独身女性の本音を淡々とスケッチするストーリーだが、3人の友情が、ほどよい距離感を保っているのがいい。彼女たちはお互いの悩みや決断に、積極的に立ち入ることはしないが、泣きたいときはそっと寄り添ってあげるのだ。それは本音をやんわりと隠す表層的なつきあいでもあるのだが、都会に生きる人間には、少し距離を置いたこんな友情が心地よい。すーちゃんを中心に、それぞれに起こる小さなドラマの後、新しい未来が待っている。彼女たちの選んだ道に、共感だけでなく反感もあるだろうし、小さな迷いや心の傷も、だから何?!との冷めた見方もあるはずだ。だが、この作品には、年齢を重ねた女性誰もが感じる不安を、ちょこっとの幸せを上手に見つけることでやり過ごす、すてきなヒントが隠されている。初共演となる、柴咲コウ、真木よう子、寺島しのぶの3人の自然なたたずまいにも癒される。
【60点】
(原題「すーちゃん まいちゃん さわ子さん」)
(日本/御法川修監督/柴咲コウ、真木よう子、寺島しのぶ、他)
(女性映画度:★★★★★)
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外事警察 その男に騙されるな

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麻生幾の人気小説を原作に作られ大反響を呼んだNHKドラマの劇場版「外事警察 その男に騙されるな」。民間人を使い倒す冷酷な説得シーンがすさまじい。

2011年の日本。某大学施設から軍事機密である原子力関連部品のデータが盗まれる事件が発生。時を同じくして朝鮮半島から濃縮ウランが流出したとの情報が入る。“公安の魔物”と恐れられる外事警察・主任の住本は、日本に潜伏する工作員らしき貿易商・奥田に目をつけ、妻の香織を“協力者=スパイ”に取り込むと決める。一方で、日本に送り込まれたNIS(韓国諜報機関)の潜入捜査員も活動を開始。日本と韓国の情報戦が始まる。だが、核心に近付いたと思ったその矢先、住本は、何者かによってナイフで刺されてしまう…。

外事警察とは警察庁公安部外事課の通称で、日本版CIAとも呼ばれる国際テロ捜査専門の諜報部隊。そんな秘密のベールに包まれた組織を舞台にした物語は、TV版、劇場版ともに、膨大なリサーチによるリアリティと、国益のためには犯罪ギリギリの行為も辞さない非情な主人公の複雑な人間性が魅力のクオリティの高いドラマだ。渡部篤郎、尾野真千子らはTV版から続投。激しさを秘めるヒロイン役の真木よう子と、韓国の人気俳優キム・ガンウの参加で、劇場版らしい厚みが出ている。映画は、日本と朝鮮半島を舞台に繰り広げられる情報戦を、硬派なタッチで描いていくが、住本が、協力者の香織にかける精神的な揺さぶりがハンパではない。徹底的な調査で香織の弱みを握り、卑劣ともいえる手段で感情をコントロールしていく。冷酷で狡猾なその態度は、在日二世の天才科学者・徐に対しても同様だ。外事警察、NIS、協力者、テロリスト。交錯するそれぞれの思いと騙しあいの果てに、ついにドラマは国境を越え、最後の賭けともいえるクライマックスへとなだれ込む。物語はTVドラマがベースなだけあって、スピーディで飽きさせない。ドラマ未見の観客にも分かりやすく作ってある。善と悪の二面性を持つ主人公・住本のキャラクター造形も魅力的だ。ただ、住本は、協力者を取り込む手口以外は、本作では実はポカが多い。ナイフで刺され、一度は確保した徐から逃げられ、クライマックスには、文字通り“賭け”と人情に頼る。しかしこの脆さ、頼りなさこそ、スパイ天国と揶揄される日本の現状を表すのに適しているのかもしれない。邦画の娯楽大作にしては珍しく、大人の魅力に満ちた作品だ。
【70点】
(原題「外事警察 その男に騙されるな」)
(日本日本/堀切園健太郎監督/渡部篤郎、キム・ガンウ、真木よう子、他)
(緊張感度:★★★★★)
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フライング☆ラビッツ

フライング☆ラビッツ [DVD]フライング☆ラビッツ [DVD]
仕事にバスケに恋愛と、常に一生懸命なヒロインは頑張りやさんだが「スチュワーデスは嘘をつかないわ」などと根拠のないことを言うので困ってしまう。憧れのCAになったゆかりは、手違いで会社のバスケットボール・チーム“JALラビッツ”に入ることに。バスケ場面の迫力不足は我慢できても、理解できないのは、この物語最大の個性である“企業が行うスポーツ”という特徴が見えてこないこと。広告塔としての役目や企業ならではのチーム作りなど、面白い素材があったはずだ。石原さとみは愛嬌があってかわいいが、バスケ選手役には背が低すぎ。このミスキャストは可哀想だ。
【35点】
(日本/瀬々敬久監督/石原さとみ、真木よう子、高田純次、他)
(スポ根度:★★☆☆☆)

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