映画通信シネマッシモ


映画通信シネマッシモは、2018年4月をもって、終了しました。

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長い間のご愛顧に心より感謝いたします。

矢口史靖

サバイバルファミリー

サバイバルファミリー Blu-ray
東京のある朝、突如、すべての電気が止まる。さえないお父さん、天然のお母さん、無口な息子につけまつげ命の娘の4人家族の鈴木家は、電車も車もガスも水道も、ATMもスマホまで使えずに途方に暮れる。一週間たっても電気が回復しない状況に、一家は、母の実家がある鹿児島を目指し、東京を脱出することを決意。そこから鈴木家の生き残りをかけた決死のサバイバルライフが始まった…。

電気が消滅した日本を舞台に、サバイバルを繰り広げる家族の姿を描く異色のコメディー「サバイバルファミリー」。「ウォーターボーイズ」などで知られる矢口史靖監督の作品の多くがオリジナル脚本で、テーマの目の付け所が本当に面白い。しかも上から目線や説教臭さは皆無で、エンタテインメントとしてしっかり成り立っているのに、あとからじんわりと社会的メッセージが浮かび上がってくるという巧みな内容だ。矢口作品の主人公(時には主要キャラ)の多くが、日本でとても多い名前として知られる“鈴木”という姓だが、この設定からも、特別な能力を持つ人ではなく、あくまでも市井の人々の視線で描いた物語であることが分かる。本作の主人公もまた鈴木家。突如、電気が失われるという、都会で暮らす現代人にとっての超ド級の非常事態に見舞われ、さぁ、どうする?!というストーリーだが、亭主関白を気取っているが頼りない父親を筆頭に、鈴木家は間違った行動ばかりしている。右往左往する都会人の姿が情けなくもリアルだ。高速道路を自転車で走り、物々交換で食料を手に入れる。のほほんとした母親や不愛想な息子が、時に意外な能力を発揮したりもするが、鈴木家はちょっとズルしたり他人から助けられたりしながら、少しずつ変化・成長していく。映画のキャッチコピーに“すべてがOFFになると、人間がONになる”とあるが、心から納得するはずだ。あって当たり前だと思っていたものを失くしてはじめて、自分で考えて行動し、本当に大切なことを知る。ダメダメな両親と身勝手な子どもたちが最後はどう変化するか。映画を見てぜひ確かめてほしい。災害シミュレーションとして笑わせながら、最後はしっかりと考えさせられる。必見の家族ドラマだ。
【75点】
(原題「サバイバルファミリー」)
(日本/矢口史靖監督/小日向文世、深津絵里、泉澤祐希、他)
(サバイバル能力度:★★☆☆☆)
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ロボジー

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デジタルとアナログを足して優しさを生む「ロボジー」。リアルな事情はしばし忘れて楽しむのが正解だ。

弱小家電メーカーの木村電器の社員、小林、太田、長井の3人組は、ワンマン社長の命令でロボット博で流行の二足歩行のロボットを開発していた。だが、博覧会直前に試作品が大破してしまう。困り果てた3人は、苦肉の策で、ロボットの中に人間を入れて急場をしのぐことを思いつく。痩せ型の老人を中に入れて出場したところ、そのロボット“ニュー潮風”が大評判になってしまう…。

「ウォーターボーイズ」の矢口史靖監督は、まるで人間が入っているかのように滑らかなロボットの動きに感心し、「もし本当に人が入っていたら…?」とこの脚本を思いついたという。文字通り、中に入ることになるのは鈴木重光という名のお爺さん。木村電器のへっぽこ3人組を大いに困らせる偏屈で頑固、わがままな老人だ。これに、ニュー潮風に夢中になるロボットおたくの女子大生がからみ、ストーリーはにぎやかに進んでいく。だがいつも笑って泣ける矢口作品にしては、どうにもパンチ不足は否めない。なぜならこの話、根源的な部分に企業の隠蔽というシャレにならない問題が横たわっているからなのだ。もちろん映画はフィクションだし、このお話そのものが性善説に基づいて作られているのだからヤボなことは言わない。だがそれにしても、ニュー潮風の秘密がバレるかバレないかの“サスペンス”の部分が弱すぎる。それでも、新人俳優・五十嵐信次郎が実はミッキー・カーティスだということや、日本全国の有名ロボットが惜しげもなく集結するなど、見所は多い。生きがいをみつけられない孤独な老人に「あなたが必要なんです」との言葉は何よりも嬉しかったはずだ。主題歌「MR.ROBOT」をカバーして高らかに歌うのは“五十嵐信次郎とシルバー人材センター”。設定は表層的だが軽い楽しさがあり、後味は決して悪くない。
【55点】
(原題「ロボジー」)
(日本/矢口史靖監督/五十嵐信次郎、吉高由里子、濱田岳、他)
(笑い度:★★★☆☆)
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ロボジー@ぴあ映画生活

ハッピーフライト

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矢口流にデフォルメした人物像がにぎやかな飛行機狂想曲。副操縦士やCA、整備士など飛行機にかかわる多くの人の力でホノルル便が出発するが、離陸後トラブルが発生する。ドジな綾瀬はるかは可愛いがあまりに誇張しすぎ。この演出ではまるで学生アルバイトだ。一方、お疲れ気味のグランドスタッフ役の田畑智子は秀逸。バードさんなど舞台裏の仕事が興味深い。終盤のサスペンスフルな展開を経て、ドタバタ劇は大団円に。ノリは軽いが、ゴージャスなシナトラの主題歌を聴けばきっとハッピーになる。
【65点】
(日本/矢口史靖監督/田辺誠一、時任三郎、綾瀬はるか、他)
(チームワーク度:★★★★☆)

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