映画通信シネマッシモ


【本音で語る新作映画レビュー】
シネマッシモでは、映画レビューはネタバレなしのヒントあり。映画を見る前と見た後と、2度読んで楽しめます。
映画評サイトもこのブログで4代目になりました。すべての映画好きを歓迎します!
(点数は100点が、★は5つが満点)
シネマッシモとは、シネマ(映画)とマッシモ(イタリア語でmax,最大)とを組み合わせた造語。
どうぞゆっくり楽しんでください \(^▽^)/

福士蒼汰

曇天に笑う

「曇天に笑う」オリジナル・サウンドトラック
明治維新後の滋賀県大津。曇(くもう)神社を継ぐ曇家の3兄弟、長男・天火、次男・空丸、三男・宙太郎は、300年に1度出現し人々に災いをもたらすという大蛇・オロチの復活と、大蛇の力で政府転覆を企てる風魔一族を阻止しようと立ち上がる。右大臣・岩倉具視の直属部隊・犲(やまいぬ)もまたオロチを封印するために動いていた。兄の天火が、かつて犲に所属していたこと、両親を風魔一族に殺されてからは天火は国のためではなく弟たちのために生きていることを知った空丸は、兄を超えたいとの思いからある決意をするのだが…。

明治維新後の滋賀県を舞台に人々に災いをもたらす大蛇を封印しようと戦う3兄弟を描くアクション・アドベンチャー「曇天に笑う」。原作はテレビアニメ化や舞台化もされている唐々煙の大人気コミックだ。原作は外伝まである、かなり長尺なものだが、実写映画化された本作は、さっくりと短い94分。原作ファンには物足りないかもしれないが、これはこれで潔いまとめ方だ。主人公の曇天火(くもうてんか)は、ハードな宿命を背負っているが、どんな時も笑顔を絶やさず周囲を明るく照らすような男。この陽性のキャラクターと、曇り空が続く大津で災いが近づく不穏な空気が、好対照となっている。

曇3兄弟、犲、風魔一族といったそれぞれ異なる思惑を持つ3つの集団が、三つ巴となって死闘を繰り広げるクライマックスのアクションは見応えたっぷりだ。ドローンを駆使した上空からの撮影アングルもいい。天火を演じる福士蒼汰は、武道ジークンドーの使い手というだけあって、アクションの動きが美しく迫力たっぷりだ。特徴的な武器・鉄扇との相性も良い。ただ、アクションの出来栄えに対し、ドラマパートは話が大きすぎてCGのクオリティが伴わず消化不良なのが残念だ。主要キャラがほぼ男性のみで女性が登場しないので、当然恋愛要素も皆無。このあたりに不満を持つ映画ファンもいることだろう。「踊る大捜査線」シリーズの本広克行監督らしく、組織(集団)の中でのそれぞれの立ち位置という視点が生かされているのが面白い。笑いあり、アクションあり、陰謀あり、俳優たちの熱演あり。何より3兄弟の強い絆を楽しんでほしいエンターテインメントだ。
【55点】
(原題「曇天に笑う」)
(日本/本広克行監督/福士蒼汰、中山優馬、若山耀人、他)
(恋愛度:☆☆☆☆☆)


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ちょっと今から仕事やめてくる

ちょっと今から仕事やめてくる Blu-ray豪華版
仕事のノルマが厳しく、上司の度重なるパワハラで追い詰められた入社1年目の青山隆は、心も身体も疲れ果て、極度の疲労から駅のホームで意識を失ってしまう。あやうく電車にはねられそうになったところを、幼なじみのヤマモトと名乗る男に助けられる。彼を覚えておらず心あたりもない隆だったが、にぎやかな関西弁と明るく前向きな性格のヤマモトと接するうちに、次第に本来の明るさを取り戻し、仕事の成績も順調に上がっていった。だがある日、隆は暗い表情で墓地行きのバスに乗るヤマモトを見かけ、彼のことを詳しく調べると、ヤマモトは3年前に自殺していたことが分かる…。

ブラック企業で心身ともに疲弊した青年が幼なじみを名乗る謎の青年との交流から、自分の生き方を模索する人間ドラマ「ちょっと今から仕事やめてくる」。原作は第21回電撃小説大賞メディアワークス文庫賞を受賞した北川恵海の小説だ。ユニークかつ直接的なタイトルが何より印象的だが、重い題材を軽妙な語り口で描くスタイルが面白い。謎めいたヤマモトをさわやかに演じる福士蒼汰、ヤマモトに振り回されながら懸命に生きる生真面目な隆を演じる工藤阿須加の主役二人は好演。パワハラ上司を怪演する吉田鋼太郎、闇を抱える成績優秀な先輩役の黒木華と、脇役も実力派が揃う。ブラック企業で追い詰められた隆を救ったヤマモトは、果たして何者なのか?という謎が前半を引っ張る。ヤマモトの「生きることは希望を持つこと」という人生哲学に感化され、ついにタイトルと同じセリフを口にし会社を辞める隆だが、このシークエンスがちょっと優等生すぎて、つまらない。ハリウッドのコメディ映画よろしく、上司の顔面にパンチの一つも食らわせてほしいところだ。それはさておき、残念なのは、ヤマモトの正体と過去がわかってからの後半(終盤)の展開があまりに長く間延びしてしまったことである。ヤマモトは、もしや天使や幽霊…という期待(?)はあっさり裏切られ、予想通りの展開に。そもそも隆が本当にやりたいことが何なのかが、見えてこないため、すべてを知った後の隆の選択が、現実逃避としか思えない。おかげで天国といわれるその場所の観光PRを見ている気になってしまった。ブラック企業、長時間労働、パワハラ、自殺。タイムリーな題材だけに、このラストのツメの甘さが惜しい。隆の会社のブラックぶりが痛々しいので、見ていてつらいが、現実社会で本当にこんなメに遭っている人々は“映画など見るヒマもない”のだから、それを思うとますますつらい。
【60点】
(原題「ちょっと今から仕事やめてくる」)
(日本/成島出監督/福士蒼汰、工藤阿須加、黒木華、他)
(タイムリー度:★★★★☆)
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無限の住人

無限の住人 [Blu-ray]
100人斬りの異名を持つ伝説の侍・万次は、罠にかけられて目の前で最愛の妹を殺される。自身も瀕死の重傷を負うが、謎の老婆によって永遠の命を与えられてしまう。死ぬことができず、無限の身体となった万次は、生きる意味を見失い、孤独で退屈な日々を送っていた。そんなある時、剣客集団・逸刀流の首領である天津影久に両親を殺された少女・凜から、仇討ちを遂げるため用心棒を依頼される。どこか妹に面影が似た凜を見て、彼女を守ろうと決心する万次。だが、万次と凛の前に、逸刀流の最強の暗殺者たちと、同じく天津を狙っていた幕府軍が、天津もろとも襲い掛かり、想像を絶する死闘が繰り広げられる…。

不死身の剣士・万次の壮絶な闘いを描くアクション時代劇「無限の住人」。原作は、沙村広明の同名人気コミックだ。万次は望んでもいないのに不死身となるが、不老不死で無為の時を過ごしたため剣術の腕は衰え気味。傷は再生するが、斬られれば痛みを感じ、血も流れる。体内の魔虫による治癒力を弱められれば、最強ではいられない。事実、万次は、何度も腕を切り落とされたり、ザックリと斬られたりと、不死身とはいえ、強いんだか弱いんだか微妙なキャラクターなのだ。心の奥底にある優しさゆえに、不死を終わらせることさえできない万次は、切ない男なのである。1対1の戦いでは刺客の個性が際立ち、敵側の中には心が通じあうものもいれば、同じ運命を共有する刺客もいる。だがクライマックスの300人を相手にする壮絶なバトルになると、もはや敵味方や善悪を超越した死闘となっていく。このカオスの趣や、宿場の密室的空間での活劇は同じ三池崇史監督の「十三人の刺客」を思い起こさせるものだ。ほぼ全編、殺陣が続くが、バラエティに富んだ武器や、キャラ毎のイメージカラーなどで映像的にもメリハリがあって飽きさせない。顔に傷を持ち片目だけの眼力で熱演する木村拓哉、可憐な杉咲花、初の悪役ながらどこかさわやかな福士蒼汰と、俳優たちは皆好演だ。とりわけ、少林寺拳法の心得があり、身体の柔軟性から美しくキレがあるアクションをみせる戸田恵梨香が素晴らしい。映画の中の不死身の戦士といえば、ハリウッドではその強さが全面に出る。一方、本作の主人公は、人を殺し続ける呪われた運命と愛するものを失う哀しみを知る心優しき刺客だ。生きるのにうんざりしていた万次が、誰かを守るという目的を持ったことで輝きだす。俳優・木村拓哉の本気が伝わるアクション活劇となった。
【70点】
(原題「無限の住人」)
(日本/三池崇史監督/木村拓哉、杉咲花、福士蒼汰、他)
(流血度:★★★★★)
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ぼくは明日、昨日のきみとデートする

ぼくは明日、昨日のきみとデートする Blu-ray豪華版
京都の美大に通う20歳の大学生・南山高寿は、ある日、電車の中で福寿愛美と出会い、ひとめぼれする。高寿は勇気を出して愛美に声をかけ、また会えるかと約束を交わそうとするが、愛美はその言葉を聞いた途端に涙を流す。彼女のこの時の涙の理由を知る由もない高寿だったが、意気投合した二人はその後、交際を始め、周囲がうらやむほどの関係に。すべてが順調に思えたある日、愛美は高寿に、彼が想像もできないほど大きな秘密を打ち明ける…。

愛し合う20歳の男女が遭遇する不思議な運命をファンタジックな仕掛けで描く純愛ラブ・ストーリー「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」。原作は七月隆文の小説で、風光明媚な京都を舞台にした、不思議な恋愛物語だ。これはもはやSFではなかろうか?!と思うほど、ありえない設定なのだが、「時をかける少女」や「ベンジャミン・バトン」を連想させる、その大きな秘密を除けば、すべてがリアルな恋愛模様。それを恋愛映画の名手の三木孝浩監督が、繊細に描いていくのだから、胸キュン度は極めて高い。もちろん京都の素晴らしい風情が大きな魅力のひとつだ。京都はすべての風景が絵になる場所だが、ことさらご当地映画のようにはせず、あくまでも背景として控えめに描写し、その代わりに愛美が抱えるその切ない不思議と呼応するかのように、淡い光を駆使する映像が美しい。美大という設定も効いていて、高寿の親友を演じる東出昌大の個性的かつ愛嬌があるキャラクターも、好感度が高い。本作は、恋人たちの秘密と運命を素直に受け入れられるかどうかで、評価が大きく変わる映画だろう。だが、過去と未来はいつも天秤のようにつながっていて、それを現在が支柱となって、かけがのない“この瞬間”を支えてくれている。そんなことに気付かせてくれる物語だった。
【55点】
(原題「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」)
(日本/三木孝浩監督/福士蒼汰、小松菜奈、東出昌大、他)
(スーパーナチュラル度:★★★★☆)
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図書館戦争 THE LAST MISSION

図書館戦争 THE LAST MISSION プレミアムBOX [Blu-ray]
近未来の日本。本を検閲する「メディア良化隊」と本を守る自衛組織「図書隊」の戦いが激しさを増す中、関東図書隊の特殊部隊タスクフォースに、この世に1冊しかない、自由の象徴である本「図書館法規要覧」を展示する会場の護衛警備の指令が下る。笠原郁は、上官の堂上、同僚の手塚らと共に、この警備にあたるが、ここには図書隊を解散させ社会を正そうとする、ある歪んだ陰謀が隠されていた…。

有川浩の人気小説が原作で、武力による検閲から本を守る防衛組織「図書隊」の活躍を描き、大ヒットとなった「図書館戦争 LIBRARY WARS」の続編である「図書館戦争 THE LAST MISSION」。本作では図書隊壊滅を図る陰謀に立ち向かう、特殊部隊タスクフォースの決死の闘いが描かれる。本作は、あきらめるものと戦うもの、理想へのアプローチの違いと、社会派アクションにジャンル分けされる作品。今回は、郁の同期の手塚の兄による、ある罠によって図書隊が危機に陥る…というミステリーがあるが、これは正直、あまり感心しない。特に最初に郁を罠に落とすのは、必然性を感じないし、その結果も中途半端だ。こうなると、ファンはやはり郁と堂上の、やきもきする恋愛にフォーカスすることだろう。郁は前作同様、頭で考えるより行動してしまうタイプだが、「図書館法規要覧」を守るための命がけの戦いの中でついに想いがあふれ出す場面は見どころだ。少しユルいミステリーをカバーするのは、激しいアクションシーン。本を守るために戦うという異色の世界観の裏には、自由を守る大切な意義がある。郁と堂上の凸凹コンビの不器用な恋愛と同じように、図書隊は、無骨にひたむきに自由を守る。副題は「THE LAST MISSION」だが、ラストにしてほしくないファンも多いはずだ。
【60点】
(原題「図書館戦争 THE LAST MISSION」)
(日本/佐藤信介監督/岡田准一、榮倉奈々、福士蒼汰、他)
(ひたむき度:★★★★☆)

ストロボ・エッジ

ストロボ・エッジ Blu-ray 豪華版
高校生たちの切ない片想いを描いた青春ラブストーリー「ストロボ・エッジ」。フラれてもあきらめない。これぞ粘り勝ち(笑)。

恋愛経験のない高校1年生の仁菜子は、学校中の女子の人気を集める同級生・蓮を好きになってしまう。一見クールな蓮の秘めた優しさを知り、好きという気持ちを抑えられない仁菜子は、蓮に中学時代からつきあっている年上の恋人・麻由香がいることを知りながら告白する。仁菜子を振った蓮だったが、彼女のまっすぐな想いに触れるうちに心に変化が生まれていく…。

原作は咲坂伊緒の人気コミック。全10巻にもなる原作はかなり長尺で、それを2時間の映画にまとめるには、原作ファンに人気のエピソードを削る(あるいは変更する)などの苦労があったに違いない。恋に奥手な女の子が学校一の人気者の男子と恋に落ちるという、既視感満載の青春映画だが、同じ原作者の「アオハライド」とあまりに似ている。真っ直ぐなヒロイン、誰もが片思い、ヒロインが恋する男子は「君を守る」と言ってしまったために新しい恋に踏み出せない。ほとんど同じだ。もっとも原作はこの「ストロボ・エッジ」が先だそうで、これはもう作者の好みと思うしかない。物語で魅力的なのは、やはり「好き」という気持ちに忠実なヒロイン・仁菜子のピュアな性格だろう。あまり積極性はないようなおとなしい女の子だが蓮を好きという気持ちは誰にも負けていない。振られることを覚悟で告白し、友達のままでもいいと割り切っても気持ちが揺れる。ストイックというか打たれ強いというか、七転び八起きというか(笑)。大人の観客が見れば、気恥ずかしくもほろ苦い記憶を、同世代ならばストレートな共感を呼び起こすだろう。マンガの映画化には原作ファンは厳しいが“好きが積もっていく”感情を淡い光やサウンドで表現したラブストーリーには、たとえ傷ついても自分の気持ちに正直にぶつかっていく登場人物たちの、瞬間的な激しい光(ストロボ)が胸に突き刺さる(エッジ)青春の輝きがあった。
【50点】
(原題「ストロボ・エッジ」)
(日本/廣木隆一監督/福士蒼汰、有村架純、山田裕貴、他)
(ときめき度:★★★★☆)
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ストロボ・エッジ@ぴあ映画生活

神さまの言うとおり

神さまの言うとおり Blu-ray スペシャル・エディション
不条理なゲームに命がけで挑む高校生たちの運命を描く「神さまの言うとおり」。よくあるデス・ゲームものだが、映像が凝っている。

退屈な日常にうんざりしていた高校生・瞬。だが、突如、教室にダルマが出現し、動くと首が吹っ飛ぶという命がけのゲーム“ダルマさんが転んだ”を仕掛けてくる。クラスで唯一生き残った瞬は、幼馴染の同級生・いちかと一緒に第2のゲームへと向かう。一方、世間では、この死のゲームが中継されており、生き残った高校生たちを“神の子”と崇めはじめていた…。

原作は、金城宗幸(ARTは藤村緋二)による人気漫画。素朴な遊びと不条理なデス・ゲームの組み合わせは、なるほど衝撃的だ。登場するゲームは、ダルマによるダルマさんが転んだ、巨大まねき猫による玉入れ、こけしたちのかごめかごめ、シロクマの嘘つき探し、マトリョーシカたちのカンケリ。愛くるしく不気味な敵キャラのヴィジュアルは、バイオレンスかつコミカルなところが上手い。なぜこういう状況になったのか、という説明はいっさいなし。冒頭からいきなり首がぶっ飛ぶすさまじいスプラッタ状態なので、考えるヒマもなく、観客はこの死のゲームに参加させられているというわけだ。理不尽な死の遊戯を描いた作品は「カイジ」など多数あるのだが、そこは鬼才・三池崇史。凝りに凝ったVFXで他の映画との違いを見せている。特に“だるまさんが転んだ”の血を赤いビー玉で表現するセンスには感心した。次々に繰り出される死のゲームの果てに待つ結末は、ちょっと予想外。ちなみにこの映画の原作は「壱」で、現在「弐」が連載中だそう。あるのか、続編?!
【55点】
(原題「神さまの言うとおり」)
(日本/三池崇史監督/福士蒼汰、山崎紘菜、染谷将太、他)
(スプラッタ度:★★★★☆)
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イン・ザ・ヒーロー

イン・ザ・ヒーロー 豪華版(本編ブルーレイ+特典DVD)(初回生産限定) [Blu-ray]
ヒーロー映画の裏方、スーツアクターの生き様を描くヒューマン・アクション「イン・ザ・ヒーロー」。スーツアクター出身の唐沢寿明の気合いがみなぎっている。

本城渉はベテランのスーツアクター。数年ぶりに映画出演の機会がやってきて喜ぶ彼だったが、若手人気俳優の一ノ瀬リョウに役をとられてしまう。渉はヒーロー映画をバカにするリョウに憤るが、ひょんなことから、リョウのアクション指導をすることに。最初は何かと反目する2人だったが、ある出来事をきっかけに絆を育んでいく。そんな時、本城に日本で撮影中のハリウッドのアクション大作からオファーが舞い込む。炎に包まれながら落下するという命がけの場面に出演俳優が恐れをなして降板したのだ。製作者は本城の評判を聞いて出演を依頼するが、それはあまりにも危険なスタント。周囲の反対を押し切り、本城はスタジオへと向かうが…。

スーツアクターとは、特撮ヒーロー映画などで、ヒーローや怪獣のスーツ、着ぐるみを着用して演技をする裏方のこと。主役の唐沢寿明が実際にスーツアクター出身だということを、本作で初めて知ったが、そんな原点回帰の設定と、映画愛に満ちた物語には、どうしても点数が甘くなってしまう。いつもはスポットライトがあたらない裏方が危険なスタントに挑むという設定は「鎌田行進曲」そのものだし、涙と笑いの演出もきわめてベタでありがちだ。だが、それでいい。少しユルい人情話があるからこそ、クライマックスに主人公が挑む大アクションシーンには、胸が熱くなる。劇中劇の映画の設定は、アクションシーンは、CGやワイヤーなし、ワンショットで撮影するというこだわりようだが、このあまりにも危険なシーンは実際の撮影ではさすがにそういうわけにはいかなかったようで、ワイヤーやカット割りで演出されている。物語とは相反するが、それは21世紀の映画作りの進化形なのだ。それにしても、映画とはつくづく集合芸術だと感じる。小説や絵画と違って、映画は基本的には一人では作れないアートだ。裏方の苦労を知らず横柄な態度をとるスター俳優が投げ捨てた小道具を見て「これを作るためにこいつは徹夜したんだぞ!」と叫ぶシーンには胸が打たれる。スーツアクターを含むスタントマンが、首や腰など身体を痛めて満身創痍というのも、リアルだ。本作は、スクリーンに映らないすべての“映画屋たち”のための応援歌なのだ。
【70点】
(原題「ン・ザ・ヒーロー」)
(日本/武正晴監督/唐沢寿明、福士蒼汰、黒谷友香、他)
(映画愛度:★★★★★)
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好きっていいなよ。

好きっていいなよ。 Blu-ray プレミアムエディション(2枚組)(初回限定版)
友達も彼氏もいない女子高生の初恋と成長を描く「好きっていいなよ。」。劇中、ほとんど仏頂面の川口春奈が、たまにみせる笑顔がいい。

16歳の女子高生・めいは、小学校時代のつらい経験から誰も信じられなくなり、友達も彼氏も作らずに一人で生きてきた。ある日、めいは、ひょんなことから学校一のモテ男の大和に誤ってケガをさせてしまう。だがなぜか大和はめいを気に入り、一方的に友達宣言。さらにめいのピンチを救うために、突然キスをする。大和に翻弄されながらも、彼の優しさを知り、どんどん惹かれていくめいだった…。

原作は葉月かなえのベストセラーコミック。例によって、地味な女の子が学校一のモテ男子と恋愛するという、乙女妄想系ストーリーだ。それ事態は目新しさはない。恋のライバルの出現や、2人から言い寄られる点も、セオリー通り。だがこの青春ラブストーリーの個性は、ヒロイン・めいのキャラが凛としていることにある。彼女は過去のある悲しい体験から、誰も信じられないようになり、一人で生きると決めているのだが、学校で孤立していようが、陰口をたたかれようが、自分のスタンスを変えないし、決して群れない。10代の女子が学校という階級社会の中で、派閥に属さずに生きるのは、かなりの強さを隠しているのだ。だがそんなめいを変えるのは、初めての恋。大和は一見めいとは相容れないキャラだが、彼もまた苦悩や優しさを秘めている。恋を知って、喜びや悩み、悲しみや嫉妬という今まで知らなかった、いや、知ろうとしなかった感情を経験し、どんどん成長していくヒロインはまぶしいほどだ。現代っ子にしては奥手すぎるめいをどこまでも優しくリードする大和は、少女漫画の中から出てきたような王子様っぷりで、苦笑してしまうが、恋のライバルで後に親友になる愛子に対し、毅然として自分の気持ちを宣言するめいの姿には思わず拍手したくなった。やたらと登場するキスシーンは原作に添ったものらしく、恋愛のドキドキ感がたっぷりとつまっているが、むしろ、それぞれコンプレックスを持った女子同士の友情が清々しい。
【50点】
(原題「好きっていいなよ。」)
(日本/日向朝子監督/川口春奈、福士蒼汰、市川知宏、他)
(胸キュン度:★★★★☆)
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ぼくが処刑される未来

ぼくが処刑される未来 [DVD]ぼくが処刑される未来 [DVD] [DVD]
「TOEI HERO NEXT」第2弾のSFサスペンス「ぼくが処刑される未来」。ナンなんだ、このチープなSFは?!

浅尾幸雄は、ただ漠然と毎日を過ごす無気力な大学生。ある夜、不意に天空からの眩い光に包まれ、気がつくと見知らぬ世界にいた。なんとそこは25年後の未来で、幸雄は殺人容疑で身柄を拘束されていたのだ。身に覚えがない罪に幸雄がとまどっていると、担当弁護士の紗和子が現れ、この世界では凶悪犯罪者を過去から連行して処刑する「未来犯罪者消去法」が施行されていて幸雄はその裁きによって死刑になるのだと告げる。同じ頃、天才ハッカーのライズマンが無実の幸雄を脱獄させようと画策していた…。

若手俳優の登竜門「仮面ライダー」「スーパー戦隊」シリーズで主演を務めた俳優が、映画の主演に挑み、彼らの今後の飛躍につなげようというレーベルが「TOEI HERO NEXT」。第1弾「PIECE〜記憶の欠片〜」に続く、第2弾が本作だ。「仮面ライダーフォーゼ」で人気を博した福士蒼汰と吉沢亮が競演する。量子コンピューター“アマテラス”による国民管理システムや“未来犯罪者消去法”など、「マイノリティ・リポート」を思わせる設定だが、何しろ、全体的に唐突でチープな作りに唖然とする。キーワードは冤罪。果たして主人公は、自分の無実を証明し、元の世界へ戻ることができるのか?!というサスペンスなのだが、助けてくれるハッカーが突然現れたり、冷淡な弁護士が急に味方になったり、25年後の自分にあっさりと出会ったり。ここまで都合よく飛躍されると、ご都合主義を通り越して、シュールな気分になってくる。そうこうするうちに、へたれの主人公が、ついに覚醒し、重大な決断を下すことに。“見て見ぬふり”こそが社会の歪を生むというメッセージは、すこぶるまっとうではあるが。主演2人が、仮面ライダーで培ったアクションを封印されていたり、未来社会だというのにさっぱり未来に見えないチープなビジュアル、これのどこか完璧なのかと思わず突っ込みたくなるほどエラーだらけのシステムなど、残念感が満載。しかし、「未来犯罪者消去法」の実態は、よく見るとなかなかユニークだ。この法律は、犯罪を未然に防止するのではなく、犯罪被害者の遺族の目の前で、過去から連れてこられた“憎き敵”を処刑するもの。要するにうっぷん晴らしの合法的復讐である。何気にブラックなアイテムを忍び込ませているのだから、スミにおけない。
【40点】
(原題「ぼくが処刑される未来」)
(日本/小中和哉監督/福士蒼汰、関めぐみ、吉沢亮、他)
(若手の飛躍に期待度:★★★★☆)
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