映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評


【本音で語る新作映画レビュー】
シネマッシモでは、映画レビューはネタバレなしのヒントあり。映画を見る前と見た後と、2度読んで楽しめます。
映画評サイトもこのブログで4代目になりました。すべての映画好きを歓迎します!
(点数は100点が、★は5つが満点)
シネマッシモとは、シネマ(映画)とマッシモ(イタリア語でmax,最大)とを組み合わせた造語。
どうぞゆっくり楽しんでください \(^▽^)/

◎ 今週の気になる映画 ◎
「パッセンジャー」「キングコング 髑髏島の巨神」etc.

綾野剛

闇金ウシジマくん Part3



派遣の仕事で食いつなぐフリーターの沢村真司は、ひと目ぼれしたモデルのりなが求める理想の男になりたくて“ネットで秒速1億円を稼ぐ”というネット長者の天生翔の広告につられ、人生の一発逆転を狙って無料セミナーに参加するが、情報商材ビジネスの泥沼にハマっていく。一方、大企業のサラリーマンの加茂守は、妻帯者でありながら、不倫とキャバクラ通いを繰り返し、目下の目標は美人のキャバ嬢・花蓮を落とすこと。欲にまみれて闇金を訪れた挙句、転落していく人々の前に、法外な金利で金を貸す闇金、カウカウファイナンスの社長・ウシジマが立ちはだかる…。

非合法な金利で金を貸し付ける金融屋・ウシジマが、金に踊らされる人々の転落を冷酷な目で見つめる人気シリーズの劇場版第3弾「闇金ウシジマくん Part3」は、真鍋昌平による原作コミックの「フリーエージェントくん編」「中年会社員くん編」がベースになっている。うさんくさい情報商材ビジネスに金をつぎ込む若者と、遊ぶ金欲しさに借金を重ねるサラリーマンの2つの物語だ。10日で5割(トゴ)という法外な金利で金を貸す闇金業者・ウシジマくんこと丑嶋馨は、冷酷でありながら、常に1本筋が通っており、彼が追い詰めていく金欲にまみれた人々の転落を通して、現代の日本社会の病巣が浮かび上がる。過去、映画化されたエピソードでは、ウシジマに金を借りた人々はとことん堕ちていくが、今回、ネットビジネスのマネーゲームに巻き込まれた若者・真司のエピソードは、予想外の展開をみせるのが興味深い。負け犬人生からの脱却を目指し、怪しげなビジネスにのめり込むのは確かに浅はかだ。家族や友人、罪のない人までも踏みつけにし、人をだましてつかんだ一時的な成功は、いかにも危うく、真司の転落は容易に予想できる。だが映画は、夢を見るのが難しい時代に生きる若者の目を、最後に開かせ、ささやかだが意味のある希望を与えているのだ。遊ぶ金欲しさに愚行を繰り返す中年サラリーマンの加茂のみじめな運命と対照的なのは、未来の日本を担う若者への期待を込めているのだろう。より深読みするとしたら、ネットやSNSが当たり前のデジタル社会を生きるイマドキの若者が、金に踊らされながらも、どこか他人事のように自分をみつめる、冷めた客観性を持っているからこそ、最後の最後に自分を見失わずにすんだとも考えられる。主人公を演じる山田孝之、情報屋の綾野剛ら、レギュラーメンバーが続投。主人公であるウシジマの登場が少ないのは残念だが、続けて公開されるThe Finalへのウォーミングアップというところだ。
【60点】
(原題「闇金ウシジマくん Part3」)
(日本/山口雅俊監督/山田孝之、綾野剛、本郷奏多、他)
(転落度:★★☆☆☆)
チケットぴあ

にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ←ランキング参加中です!

人気ブログランキング←この記事が気に入ったらポチッとクリックお願いします(^o^)
闇金ウシジマくん Part3|映画情報のぴあ映画生活

日本で一番悪い奴ら

日本で一番悪い奴ら Blu-rayスタンダード・エディション
大学時代に鳴らした柔道の腕を買われて北海道警察の刑事となった諸星要一は、強い正義感を持っていたが、うだつの上がらない毎日を送っていた。ある日、署内随一の敏腕刑事の村井から「刑事の出世に必要なのは点数。点数稼ぐには裏社会に飛び込み、S(スパイ)をつくれ」と刑事のイロハを叩き込まれる。言われるがままにSを率い、ヤクザの黒岩、麻薬の運び屋の太郎、盗難車バイヤーで拳銃横流しのパキスタン人ラシードらを使って、規格外のヤバすぎる捜査を行い、みるみる道警のエースへとのしあがっていく。公私ともに一線を越えた諸星は、上司の命令もあって、やらせ逮捕、おとり捜査、拳銃購入、覚せい剤密輸と危険すぎる捜査を繰り返し、ありとあらゆる悪事に手を染めながら、やがて、税関、道警を巻き込んだ日本警察史上最大の不祥事を引き起こす…。

2002年に北海道で起きた日本警察史上最大の不祥事・稲葉事件をモチーフにした「日本で一番悪い奴ら」。警察と暴力団の癒着、麻薬や拳銃の不正なやりとりなど、あらゆる悪事に手を染め、黒い刑事と呼ばれた主人公・諸星は、最初は、正義感にあふれる、純情でまっすぐな青年として登場する。26年間の間になぜここまで堕ちてしまったのか。映画は、テンポのいい語り口と、クセのある面構えの役者陣でクライム・エンタテインメントとして一気に駆け抜ける。俳優たちは皆好演だが、中でも、群を抜いて素晴らしいのが主演の綾野剛だ。役作りで10kg増減させての熱演もさることながら、どこか愛嬌があるのに善悪の見境を失くし、自らの人脈の悪にまみれながら転がり落ちていく様を演じて最高の演技を見せる。諸星らが行う“悪さ”と、北海道警察内部の腐りきった体質を複眼で見る観客は、どこかで組織を信じて「正義の味方、悪を絶つ」の信念のもとに立ち回る諸星が哀れに思えてならないだろう。「凶悪」で注目された白石和彌監督は、伝統的な東映ヤクザ映画のカラーを尊重しつつ、主人公がさまざまな仲間と出会って別れていく青春映画、何よりも「グッドフェローズ」を連想させる実録クライム・サスペンスの面白さを持つ作品として仕上げた。ちなみに最近性懲りもなく北海道警察の不祥事が明るみにでて、思いがけない“宣伝”になってしまったのは、苦笑するしかない。日本の警察よ、しっかりしてくれ!
【75点】
(原題「日本で一番悪い奴ら」)
(日本/白石和彌監督/綾野剛、YOUNG DAIS、中村獅童、他)
(モラル度:★☆☆☆☆)
チケットぴあ

にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ←ランキング参加中です!

人気ブログランキング←この記事が気に入ったらポチッとクリックお願いします(^o^)
日本で一番悪い奴ら|映画情報のぴあ映画生活

64 ロクヨン 後編

64-ロクヨン-後編 通常版Blu-ray
わずか7日間で終わった昭和64年に起こった未解決少女誘拐殺人事件を模した新たな事件が発生し、警察内部に動揺が走る。県警の広報官・三上は、上司の命令で、かつての被害者の父親・雨宮を訪ねるが、同じ父親として複雑な思いを抱く。警察組織内部の摩擦、警察と記者クラブとの対立、警察上層部の画策…。それぞれの思惑がからみあう中、三上は、警察内部の隠ぺいの事実を知ることに。ロクヨンを模した事件は思いがけない展開となっていく…。

横山秀夫の原作を基にしたサスペンス大作の2部作の後編「64 ロクヨン 後編」。事件はいよいよ佳境に入り、過去のロクヨンと現在のロクヨン(模した事件)が複雑にからみあっていく。サスペンスなので、詳細を明かすわけにはいかないが、正直に言うと、前編の方が出来は上。というより、前後編に分けてまで描く必要があったのか?!との疑問がわいた。この物語の個性は、主人公が、刑事ではなく、広報官だという点にある。警察と外部を結ぶこの役目に、スポットライトを当てた功績は大きい。だが、前編でさんざんやった記者クラブとの対立に割く時間が長すぎて、サスペンスとして盛り上がらないのだ。原作との差異は、映画化するに当たって、どうしてもついてまわる問題なので、原作ファンには申し訳ないが、映画化する以上、致し方ないだろう。ただ、この物語は、TVドラマ化もされていて、そちらでは約2時間できっちり収めているのだから、映画版が冗長に感じるファンは多いのではなかろうか。出演者のほとんどが主役級という超豪華キャストは、さすがに見応えがある。元刑事で現広報官という複雑な立場の主人公の熱意と葛藤を、丁寧に演じる佐藤浩市はさすがだし、被害者の父を演じる永瀬正敏の狂気を秘めた執念の演技も見事。見終われば、これは父親たちのドラマだったのだと納得するはずだ。
【65点】
(原題「64ロクヨン後編」)
(日本/瀬々敬久監督/佐藤浩市、綾野剛、榮倉奈々、他)
(対立構造度:★★★★☆)
チケットぴあ

にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ←ランキング参加中です!

人気ブログランキング←この記事が気に入ったらポチッとクリックお願いします(^o^)
64−ロクヨン− 後編@ぴあ映画生活

64 ロクヨン 前編

64-ロクヨン-前編 通常版Blu-ray
わずか7日で終わった昭和64年。その年に起きた少女誘拐殺人事件は、少女が死亡、事件は未解決に終わり、県警の汚点となる。通称“ロクヨン”と呼ばれたその事件から14年が過ぎようとしていたが、当時、事件に当たった元刑事で、今は警務部広報室の広報官となった三上は、時効が迫ったロクヨン解決のために動き出す。しかし、記者クラブとの不和、刑事部と警務部のあつれきに直面し、苦悩することに。さらには、ロクヨンを模倣したような誘拐事件が新たに発生する…。

7日間の昭和64年という、かき消された時間に起こった未解決事件の謎を2部作で描く重厚なサスペンス「64 ロクヨン 前編」。原作は「半落ち」などの横山秀夫による同名小説だ。前後編の2部作で描くだけあって、超豪華キャストによるそれぞれのドラマが複雑にからみあいながら展開する。前編は、どうしても登場人物紹介の色合いが強くなるが、佐藤浩市演じる主人公が、刑事ではなく警務部広報室の広報官というところが、個性的だ。警察内部とメディア、とりわけ記者クラブとの接点である難しいポジションは、決して主人公が望んだものではないが、そこで彼がどう変化し成長していくかが、サスペンスの謎解きとはまた別の、物語の大きな見所となっている。もちろん未解決事件“ロクヨン”の全貌やその裏側にある警察の内部事情、組織と個人のひずみから生じる悲劇は、後編に向けて加速していく仕掛けだ。前編は多くの謎を残して終わり、後編へとつながるので、ストーリーの詳細は明かせないが、昭和天皇崩御という“大事件”の影で忘れ去られた未解決事件は、熱しやすく冷めやすい日本人気質を暗に批判するかのよう。だが決して忘れてはいない人々がいて、彼らの苦悩と執念を、私たちは、後編で見ることになる。
【65点】
(原題「64 ロクヨン 前編」)
(日本/瀬々敬久監督/佐藤浩市、綾野剛、榮倉奈々、他)
(豪華キャスト度:★★★★★)
チケットぴあ

にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ←ランキング参加中です!

人気ブログランキング←この記事が気に入ったらポチッとクリックお願いします(^o^)
64−ロクヨン− 前編@ぴあ映画生活

天空の蜂

天空の蜂 [Blu-ray]
原発をテーマにした社会派クライシス・サスペンス「天空の蜂」。見事に現代社会の問題を射抜いたエンタテインメント。

1995年・夏。最新の設備を搭載した自衛隊用超巨大ヘリ“ビッグB”が、遠隔操作によってハイジャックされる事件が発生する。ヘリは原子力発電所“新陽”の上空で静止しホバリングを開始。“天空の蜂”を名乗る犯人は、全国すべての原発の停止を要求し、従わない場合は大量の爆発物を搭載したヘリを原子炉に墜落させると宣言する。ヘリ設計士・湯原と原子力発電所設計士・三島は、日本が消滅しかねない絶対絶命の危機を回避するべく奔走するが、政府は原発破棄に難色を示す。タイムリミットが迫る中、謎のテロリストとの攻防が始まった…。

原作は人気作家・東野圭吾の傑作小説。1995年刊行の小説だが、東日本大震災とその後の原発事故を経験した日本人にとって、とても20年も前に書かれたとは思えないリアルな恐怖がある。脱原発、原発稼働の脆弱性、政府の思惑と政治的駆け引きなど、かなり難解な内容なのに、比較的すんなりとストーリーを追えるのは、私たちが現実に起こった原発事故を目の当たりにしニュースなどでさんざん専門用語を聞いてきたからだ。何より社会派サスペンスであるこの物語を、エンタテインメントとして仕上げているのがクレバーな点である。あらゆるジャンルを器用にこなす堤幸彦監督の手腕と、江口洋介、本木雅弘、仲間由紀恵、綾野剛といった人気俳優の起用が、映画を身近なものにしてくれた。物語は、ヘリ設計士・湯原の家族愛のドラマをからめつつ、実行犯と思いがけない共犯者、さらに彼らの背景を紐解いていく。原発に携わる人々や巨大ヘリを作る人間の側からだけのドラマで、現実の国民の混乱はほとんど登場しない。政治的暗部の描き方もやや浅い。それでも、緊迫感あふれるストーリーから一瞬も目が離せなかった。原発の是非に答をだすよりも、あくまでも問題提起という立ち位置に徹したことが、この社会派エンタメ映画を意義あるものにしている。
【80点】
(原題「天空の蜂」)
(日本/堤幸彦監督/江口洋介、本木雅弘、仲間由紀恵、他)
(緊張感度:★★★★☆)
チケットぴあ

にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ←ランキング参加中です!

人気ブログランキング←この記事が気に入ったらポチッとクリックお願いします(^o^)
天空の蜂@ぴあ映画生活

ピース オブ ケイク

流される性質のヒロインが本当の恋をみつけるラブストーリー「ピース オブ ケイク」。恋愛ベタのヒロインの恋はカッコ悪さが心情。

24歳の志乃は、仕事も恋愛も流されて生きるタイプ。ある時、恋人に浮気がバレてフラれてしまう。こんな自分を変えようと、バイトも辞め家も引っ越して心機一転を図るが、新居の隣人は新しい職場の店長・京志郎だった。志乃は京志郎に強く惹かれるが、彼には一緒に住んでいる恋人のあかりがいた。志乃は今度こそ恋愛で間違えたくないと願うのだが、京志郎を想う気持ちは押えきれず、ついに告白してしまう…。

原作はジョージ朝倉の同名コミック。俳優としても活躍する田口トモロヲが監督を務めるが、この人が女性を主人公にした恋愛映画を監督するのは初めてだ。とはいえ、過去作に出演したおなじみの俳優も登場し“田口トモロヲ作品”の香りは漂ってくる。何よりダメ人間の生き様をコミカルかつ温かなまなざしで描くのは、本作でも同じだ。ヒロインの志乃は、一人が寂しいという理由だけで、次々に男性と関係を持ってしまう。志乃が恋する京志郎もまた、十分に大人なのに、恋人がいながらフラフラとする優柔不断の優男だ。多部未華子は、きわどいラブシーンも含めて熱演しているが、残念ながらこのヒロインそのものに魅力が乏しい。綾野剛演じる京志郎のキャラも目新しさはほとんどない。そんな中、面白い味を出しているのが松坂桃李。キャリア初であろうオカマ役だが、これがなかなかチャーミングなのだ。ラストでは、株分けという園芸離れ業(?)で愛を告白。ダメ人間の恋愛応援歌のような映画だが、旬な役者の好演でもっている。
【55点】
(原題「ピース オブ ケイク」)
(日本/田口トモロヲ監督/多部未華子、綾野剛、松坂桃李、他)
(ダメっぷり度:★★★★☆)
チケットぴあ

にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ←ランキング参加中です!

人気ブログランキング←この記事が気に入ったらポチッとクリックお願いします(^o^)
ピース オブ ケイク@ぴあ映画生活

S 最後の警官 奪還 RECOVERY OF OUR FUTURE

S-最後の警官- 奪還 RECOVERY OF OUR FUTURE 通常版 [Blu-ray]
都内でバスジャック事件が発生し、一號らNPSメンバーは現場へと急行するが犯人の要求はなく、どこか違和感を感じる。同じ頃、太平洋沖で巨大船が何者かに乗っ取られる大事件が発生。日本全土を壊滅させるほどの核燃料を積んだその船を巡り、緊張が走る中、スピーカーから聞こえてきた声は、一號とは因縁深い“あの男”のものだった…。

原作は「海猿」シリーズで知られる小森陽一の人気コミック。今回のポリスアクションドラマ「S エス 最後の警官 奪還 RECOVERY OF OUR FUTURE」は、日本のほとんどが吹っ飛ぶほどの核燃料を積んだ巨大輸送船をジャックされた非常事態を回避するためのテロリストとの心理戦を描く物語だ。ボクサーから転身し警察官になった異色の経歴を持つ神御蔵一號がライバルの天才スナイパー蘇我伊織らと時に対立しながら事件に立ち向かう。劇場版では、理不尽な要求をつきつける国際テロリスト・正木の真の目的と彼の知られざる過去が明かされる点に注目だ。警察庁特殊急襲捜査班(NPS)、警視庁特殊部隊(SAT)、警視庁特殊犯捜査係(SIT)と、それぞれ役割や権限が異なる組織が反目する中、今回は海神(ポセイドン)こと海上保安庁特殊警備隊(SST)まで加わっているのだから、なかなかややこしい。日本の治安を守るという目的は共通なのに、やり方が違うばかりにこじれる関係は政治的ですらある。もっともドラマは硬派というより、ライバル関係や幼馴染の恋など、相変わらずのユルめの展開なので、ドラマファンにはある意味、安心感があるだろう。犯人の制圧ではなく確保を目的とするNPSは、人を癒す手を持つ主人公をはじめ、どこか運任せのところがあり、一概に賛成できない。それでも愚直なほどまっすぐな主人公・一號の情熱は見ていて清々しい。
【50点】
(原題「S 最後の警官 奪還 RECOVERY OF OUR FUTURE」)
(日本/平野俊一監督/向井理、綾野剛、新垣結衣、他)
(スケール度:★★★☆☆)
チケットぴあ

にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ←ランキング参加中です!

人気ブログランキング←この記事が気に入ったらポチッとクリックお願いします(^o^)
S −最後の警官− 奪還 RECOVERY OF OUR FUTURE@ぴあ映画生活

新宿スワン

新宿スワン [Blu-ray]
(ショートバージョン)
一文なしで新宿・歌舞伎町をさまよっていた白鳥龍彦は、スカウト会社・バーストの幹部で、伝説のスカウトマン・真虎に助けられ、スカウトの世界に足を踏み入れる。女性たちに声をかけては、水商売、風俗、AVなど“就職先”をあっせんし、スカウトマンとして成長するが、そこにバーストのライバル社・ハーレムがたちはだかる。さらには龍彦に私怨を抱く秀吉が登場し、事態は混迷を極めていく…。

和久井健の人気漫画を原作とする「新宿スワン」を監督するのは、2015年は公開作が目白押しの園子温監督だ。だが思い出すのは、三池崇史監督の「クローズ」シリーズで、これはいわば歌舞伎町スカウト版「クローズZERO」といった趣。しかし、単にけんかに明け暮れる高校生とは違い、スカウトの世界はすべて金銭がからむビジネスで、そこは金、欲望、暴力に謀略までもが渦巻く混沌とした世界なのだ。主人公の龍彦は、まっすぐで情にもろく「俺がスカウトした女の子は、必ず幸せだって言わせます」などと言う熱血漢。彼の“泥臭い熱さ”が、どこかヒロイックに見えてくるが、冷静に考えると、彼らは女性を喰いものにする類の男たちだ。群雄割拠の世界観は面白いが、共感を抱くことはできなかった。映画撮影で制約が厳しい歌舞伎町ロケを敢行した映像(ただし、一部は浜松ロケ)が、異様な迫力と疾走感で記憶に焼き付いた。
【55点】
(原題「新宿スワン」)
(日本/園子温監督/綾野剛、山田孝之、沢尻エリカ、他)
(アウトロー度:★★★★☆)
チケットぴあ

にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ←ランキング参加中です!

人気ブログランキング←この記事が気に入ったらポチッとクリックお願いします(^o^)
新宿スワン@ぴあ映画生活

ルパン三世

ルパン三世 Blu-rayコレクターズ・エディション
大泥棒ルパン三世と仲間たちの出会いを描く実写版「ルパン三世」。アニメに限りなく近いコスプレ状態だが、とりあえず見ていて楽しい。

かのアルセーヌ・ルパンの孫で、世界で最も有名な大泥棒ルパン三世は、アジア闇社会の権力者プラムックが持つ運命の宝物“クリムゾンハート・オブ・クレオパトラ”を狙う。だが「手にしたものは世界を手に入れる」と言われる、そのネックレスは、世界最強の鉄壁セキュリティに覆われた超巨大要塞型金庫“方舟(ジ・アーク)”に納められていた。天才怪盗として、この絶対不可能に挑むルパン三世は、ICPOの銭形警部の追跡をかわしながら、仲間の次元大介、石川五ェ門、峰不二子らとともに秘宝強奪計画を進めていくが…。

モンキー・パンチ原作の「ルパン三世」は、原作コミックやTVアニメ、劇場版アニメと、熱心なファンを持つ超人気作。今回の実写映画化は、「ルパン三世 念力珍作戦」(1974年)以来40年ぶりの実写化となる。ここまで有名な原作コミックの実写化となると、キャスティングが最大の決め手となるが、本作は、現在の日本映画界ではベストの配役ではなかろうか。赤いジャケットを着こなし、軽妙なトークとスマートなアクションで決めてみせる小栗旬はルパンそのものだし(ただしもみあげがない!)、五ェ門の綾野剛と、銭形のとっつあんこと浅野忠信もコミカルな演技でいい味付けになっている。ハリウッドでも活躍する北村龍平が監督だけあって、アクションもハイレベルだ。全編吹替はすぐに慣れるが、なんといってもタイの「オンリー・ゴッド」組の役者たちが面白い。秘宝のネックレスをめぐる不二子の動向や、強奪作戦の顛末は、ユルユルだが、伝説の大泥棒が活躍するこの物語そのものが一種のファンタジー。楽しんだモン勝ちというものだ。次元、五ェ門、不二子、銭型の最初の出会いの物語は、うまくまとまっていて、この後の彼らの物語が思わず見たくなる。
【65点】
(原題「ルパン三世」)
(日本/北村龍平監督/小栗旬、玉山鉄二、綾野剛、黒木メイサ、浅野忠信、他)
(アクション度:★★★★☆)
チケットぴあ

にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ←ランキング参加中です!

人気ブログランキング←この記事が気に入ったらポチッとクリックお願いします(^o^)
ルパン三世@ぴあ映画生活

闇金ウシジマくん Part2

映画「闇金ウシジマくんPart2」Blu-ray 豪華版
伝説の闇金・ウシジマと、債権者たちの壮絶なドラマを描く人気シリーズ第2弾「闇金ウシジマくん Part2」。情け容赦ない女闇金役の高橋メアリージュンの怪演は見もの。

10日で5割という法外な金利で金を貸す闇金、カウカウファイナンスの社長・ウシジマのもとに、ヤンキーのマサルが連れてこられる。暴走族のヘッド、愛沢のバイクを盗み、慰謝料として200万円をウシジマに借りるように脅されたのだ。マサルは、カウカウファイナンスで見習いとして働くことで一命をとりとめるが、当てがはずれた愛沢は莫大な借金があり、ウシジマのライバルで女闇金の茜からの追い込みに脅えていた。一方、ホストの麗は彩香という金づるをつかもうとし、彩香は麗に貢ぐためカウカウファイナンスを訪れる…。

原作は真鍋昌平による人気コミック。本作は、原作のエピソード「ヤンキーくん」編と「ホストくん」編をミックスさせた物語だ。例によって例のごとく、金に踊らされ、金に振り回される人間の浅はかさが、容赦なく描かれる。ヤンキー、暴走族、ホスト、風俗嬢、女闇金にヤクザと、激しくキャラ立ちした面々が、主人公ウシジマに襲いかかり、カウカウファイナンスのメンバーとウシジマ、最大のピンチ!という展開だが、本作には助っ人がいるのだ。それは綾野剛演じる、ウシジマの幼馴染で情報屋の戌亥。無軌道でモラルのないキャラの中で、クールなたたずまいのこの情報屋の存在はちょっと面白い。それにしても「10日で5割(トゴ)」「1日3割(ヒサン)」というバカ高い金利で金を貸し、債務者を徹底的に追い込むウシジマが、良心的なダークヒーローに思えるのは、ウシジマから金を借りるヤツらがあまりに愚かしいからだろうか。前作は大島優子というトップアイドルを据えてラストには小さな希望が描かれた。だが本作は徹底的にシビアな結末で、見終わるとグッタリと疲れてしまう。凶暴で品がなく、非情な女闇金を演じるモデル出身の高橋メアリージュンは、今後も話題作への出演が控えているので、要チェックだ。
【55点】
(原題「闇金ウシジマくん Part2」)
(日本/山口雅俊監督/山田孝之、綾野剛、菅田将暉、他)
(愚かしさ度:★★★★☆)
チケットぴあ

にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ←ランキング参加中です!
人気ブログランキング←この記事が気に入ったらポチッとクリックお願いします(^o^)
闇金ウシジマくん Part2@ぴあ映画生活
シネマッシモにようこそ
◇ シネマッシモについて ◇

このブログが気に入ったら、ポチッとクリックお願いします♪
にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ

映画レビュー用BRバナー
インフォメーション


映画ライター渡まち子が運営するセカンド・ブログ「映画の中に猫がいる」もよろしく!【猫目線】で語る映画評で、のんびり、まったり運営中です(笑)。 猫好きの方、映画好きの方、ぜひ遊びにきてください。相互リンクも募集中!
こちらからどうぞ!
おすすめ情報
作品検索はこちら
Google
WWW を検索
このブログ内を検索
コメント(承認済)
映画レビュー(長文)索引

    
    
    
    
    
    
    
  
    

A−Z
0−9
カテゴリ
お仕事受注
映画評やコラムの執筆、講演など、映画に関する仕事を承ります。連絡はメールでお気軽にどうぞ。

 メールはこちらから↓
cinemassimo555★jcom.home.ne.jp
(★を@に変更して下さい)

執筆やラジオ出演など、メールと電話で対応可能な場合は、全国から仕事を受注していますので、まずはお問合せください。
プロフィール
プロフィール more
◆ペンネーム:渡まち子
◆映画ライター、映画評論家
◆こんなお仕事やってます:
新聞、雑誌、インターネットで、映画評、映画コラム、DVD紹介などを執筆。他にも、映画コメンテーターとしてラジオ出演、大学での公開講座や企業主催の映画セミナーなど、映画に関する幅広い仕事をこなしながら活動中です。
◆青山学院文学部史学科卒業。西洋史が専攻で、卒業論文はベネチア史。学んだことを生きている間に有効に活かせるのだろうか…と、かなり心配。
◆エトセトラ:
古今東西の映画をこよなく愛す、自他ともに認めるシネフィル(映画狂)です。時に苦言を呈すこともあるその映画批評の基本は、映画へのあふれる愛情と自負しています。どんなダメ映画でも必ずひとつはあるイイところを発見するのが得意技。大のサッカー好きで、欧州リーグからJリーグまでTPOに合わせて楽しんでます。
震災には負けない!
リンクシェア・ジャパン 東北地方太平洋沖地震 義援金プロジェクト

犬・猫の総合情報サイト『PEPPY(ペピイ)』

icon icon
おすすめ情報
おすすめ情報

twitterやってます!
おすすめ情報

楽天市場
おすすめ情報

Archives
相互リンクについて
相互リンクについて

  ↑ 必ずお読みください。
いいね!もよろしく♪
Facebookをご利用の皆さん、このブログが気に入ったら、ぜひ「いいね!」ボタンをポチッと押してください。 渡まち子の励みになります!
タグクラウド
  • ライブドアブログ