がんばっぺ フラガール! ―フクシマに生きる。彼女たちのいま―【DVD】クチコミを見る
復活を目指すフラガールの笑顔に感動する。ナレーションは映画「フラガール」の蒼井優。ジェイク・シマブクロの優しい音楽が心にしみた。
映画「フラガール」でおなじみの福島県いわき市の大型レジャー施設「スパリゾートハワイアンズ」は、2011年3月11日の東日本大震災で大きな被害を受けた。踊る場所を失ったフラガールたちは、避難所を含めた全国の街に元気を届けようと、46年ぶりにキャラバンを復活させようと決意する。その名も「フラガール全国きずなキャラバン」。かつて、すたれゆく炭坑の街を楽園に変えたフラガール。今、21世紀のフラガールたちはあの頃の彼女たちのように、踊りと笑顔で復興を目指そうとしていた…。
地震、津波、原発、風評被害。これは、かつてない困難に直面したフラガールたちが楽園を取り戻そうと立ち上がった姿を追う感動的なドキュメンタリーだ。描かれるのは、自ら被災しながら避難住民に施設を提供したスパリゾートハワイアンズの営業再開への歩みと、フラガールの全国キャラバンの活動。特に中心に描かれるのは、ダンシングチームのサブリーダーであり避難地域の双葉町出身の大森梨江さん。踊っている間は笑顔で元気に頑張っているが、ペット保護センターに預けた愛犬や愛猫と触れ合うとき、ふと見せる不安や切ない表情は胸に迫る。「あたりまえって何だろうと思うことがあります」との言葉は、大震災が心に残した決して消えない傷跡のようにも思えた。悲しみや不安はある。だが、それ以上に、フラガールの満面の微笑みのおかげで、フラの本質“愛情あふれる精神性”が感じられ、作品を悲壮感から救っているのが嬉しい。映画は、10月1日の、ハワイアンズ営業と一部ショー再開をクライマックスとするため、公開直前まで撮影を敢行。編集は猛スピードで行われただろうことは想像に難くない。しかし、その荒っぽさは欠点にはならず、再びステージに立ったフラガールの喜びに呼応する勢いになっている。ついに復活となった情熱的なステージには、思わず涙が溢れた。フラガールを、福島を、被災地すべてを応援すること。フラガールたちの前向きな笑顔を届けること。この映画にはその力が確かにある。
【70点】
(原題「がんばっぺ フラガール!〜フクシマに生きる。彼女たちのいま〜」)
(日本/小林正樹監督/蒼井優、スパリゾートハワイアンズ・ダンシングチーム、他)
(がんばるぞ、日本!度:★★★★★)

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