映画通信シネマッシモ


映画通信シネマッシモは、2018年4月をもって、終了しました。

ブログ終了にあたり、たくさんのあたたかいコメントをお寄せいただき、本当にありがとうございました。
皆さまの映画ライフに少しでもお役に立てたならこれほど嬉しいことはありません。
長い間のご愛顧に心より感謝いたします。

金城武

捜査官X

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ミステリーと武闘アクションをミックスした娯楽作「捜査官X」。13年ぶりにジミー・ウォンの姿が拝める!

1917年、雲南省の小さな村で、不可解な事件が発生する。両替商に強盗に入った凶悪犯2人が、たまたま店に居合わせた村の紙職人のジンシーの必死の抵抗にあい、犯人は二人とも打ち所が悪く死亡したのだ。ジンシーは正当防衛と判断され、一躍、村の英雄になる。だが、なぜ平凡な男が、武術の心得があり武器まで持った凶悪犯をたった一人で倒すことができたのか。事件を調べるために村を訪れた捜査官シュウは、入念な検死や現場検証を行い、並外れた知識と直感で、この事件の真相を探るうちに、ジンシーの驚くべき過去を知ることになる…。

前半は静かなミステリーだが、後半は、急転直下、すさまじいアクション映画へと変貌する、不思議なテイストの映画だ。金城武演じる天才捜査官シュウは、心と身体にトラウマを抱えながら、独自の推理でひょうひょうと事件を調べていく。邦題の捜査官Xとは、シュウ(Xu)のことなのだが、丸ぶちメガネに麦わら帽子といういでたちも個性的なら、人体の構造から、妄想スレスレの推理で事件を紐解くスタイルも面白い。シュウの“脳内推理”をCGやスローモーションでトリッキーに映像化しつつ、高速解析して得た結論は、事件は素人の偶然の正当防衛ではなく、武術の達人が意図的に致命傷を与えた殺人だというもの。その“容疑者”ジンシーをアジアきっての武闘派スターのドニー・イェンが演じるとなれば、後半の怒涛のアクションは容易に予想できるというものだ。シュウとその同僚の捜査の結果、浮かび上がったのは、中国で最も凶暴な暗殺集団“七十二地刹”の存在だ。ミステリーなので詳細を明かすのは避けよう。ただ後半に重要なキャラクターとして登場するのは、あの伝説的カルト映画「片腕ドラゴン」のジミー・ウォング。彼へのオマージュともいえる壮絶なシーンが用意されている。静から動へと激変する映画の根底には、人生をやり直そうと決めた男のドラマが、家族、正義、そして愛をツールにして描かれていた。“第二のクリストファー・ドイル”と呼ばれる撮影監督ジェイク・ポロックによる映像は、絵のように美しい中国の山村を幻想的に切り取り、大きな魅力となっている。
【65点】
(原題「武侠/WU XIA」)
(香港・中国/ピーター・チャン監督/ドニー・イェン、金城武、タン・ウェイ、他)
(映像美度:★★★★☆)
チケットぴあ

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捜査官X@ぴあ映画生活

ウォーロード/男たちの誓い

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ラブストーリーのイメージのピーター・チャン監督の映画とは思えないほど、骨太で男っぽい作品だ。19世紀、内乱状態の中国で、義兄弟の契り“投名状の誓い”を結んだ男たちの、友情と裏切りのドラマが展開する。ジェット・リー、アンディ・ラウ、金城武という豪華スターの競演だが、アクションよりも複雑にからみあう人間ドラマが中心。3人の信念、野心、嫉妬、愛などの悲痛な思いが、すべて清朝の重臣たちのコマとして利用され、友情と絆が壊れていくのが哀しい。実話に基づくが、権力志向のパン将軍と元盗賊のアルフの間で揺れる純粋なウーヤンの視点が、物語にロマンと悲哀を加えている。名手ジェット・リーのアクションの見せ場は少ないが、その分、彼の確かな演技力が確認できる。ワイヤーアクションに頼らない、リアルで血生臭い戦闘シーンは迫力たっぷりだ。
【70点】
(原題「THE WARLORDS/投名状」)
(香港・中国/ピーター・チャン監督/ジェット・リー、アンディ・ラウ、金城武、他)
(男気度:★★★★☆)

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K-20(TWENTY) 怪人二十面相・伝

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怪人二十面相をトンデモな方向へと向かわせる物語だが、格差社会が発展したパラレルワールドを舞台にしたのは面白い。サーカスの曲芸師・平吉は、謎の男の罠によって怪人二十面相として捕らえられる。令嬢・葉子とともに無実の罪をはらすため本物の二十面相を追うと、衝撃の事実が待っていた。このK-20は、走り、跳ね、空まで飛ぶアクション・ヒーローだ。闇の中で暗躍する義賊、あえて罪を被る決意など「ダークナイト」度が高いが悲壮感はゼロ。物語はユルユルだが、レトロなムードの活劇にはこのくらいでちょうどいい。とぼけた表情の金城武が、なりゆき型ヒーローにぴったりだ。
【55点】
(日本/佐藤嗣麻子監督/金城武、松たか子、仲村トオル、他)
(ノスタルジック度:★★★★☆)

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映画レビュー「レッドクリフ PartI」

レッドクリフ Part I スタンダード・エディション [DVD]レッドクリフ Part I スタンダード・エディション [DVD]
◆プチレビュー◆
アクション映画の詩人ジョン・ウーならではの三国志の世界。金城武の諸葛孔明が魅力的だ。 【80点】

 3世紀の中国。80万の大軍を率いて天下統一を目論む曹操に対し、民を思う劉備は、曹操に屈しようとしていた孫権と同盟を結ぶ。連合軍の兵力は5〜6万と圧倒的に劣るが、知将・周瑜と天才軍師・諸葛孔明は奇策を講じていた…。

 香港映画の戯画的要素とハリウッドの洗練されたテクニック、加えて中国映画らしい人海戦術で活写するのは、極上のエンタテインメント・三国志だ。ベースとなる「三国志演義」は史実とフィクションを巧みにブレンドした英雄譚。映画の軸である“赤壁の戦い”とは、西暦208年、長江沿いの赤壁で対峙した、曹操軍と孫権・劉備連合軍の水軍戦で、三国志の白眉の一つである。

 本作では、赤壁の戦いに至るまでの経緯と、人間関係の相関図を陸上戦の中で形作っていく。軍事演習や戦闘では、古代中国の兵法や、軍師の孔明が発案した奇策が俯瞰でとらえられ、独特の陣形が見事だ。これらのシークエンスは、男気溢れる豪傑たちの顔見世も兼ねていて、軍の規模や猛者たちの特徴を分かりやすく説明する。ウー監督得意のスローモーションを駆使して描く武将たちのプレビューは、映画のテンポを削いではいるが、名だたる英雄たちの魅力を端的に伝えるメリットの方が大きかろう。最初は互いに警戒していた孫権軍と劉備軍は、共に戦ううちに次第に結束し信頼し合っていく。それは両軍のリーダーも同じだ。

 そのリーダーとは三国志の中でもとびきりの切れ者の二人。圧倒的に不利な戦いを知恵と勇気で勝利に導こうとする、孫権軍の知将・周瑜と劉備軍の天才軍師・諸葛孔明だ。いずれ劣らぬ知性と人徳でならす二人のカリスマが、心を通わせるように琴を奏でる場面は、土煙と血しぶきの物語の中で、豊潤なオアシスのように美しい。互いを認め合う男たちの友情こそが、物語をリードする。さらに嬉しい驚きは、金城武の諸葛孔明が思いがけず素晴らしいことだ。英知の象徴として伝説を残す孔明は、冷静沈着でしたたかな策士のイメージだが、この天才軍師を、時におちゃめでユーモラスな若者のように、時に芸術を愛する夢見がちなアーティストのように演じて新鮮だ。ひょうひょうとした表情で、トレードマークの扇を優雅に携えながら軍を指揮する金城武の若々しい孔明に魅了される。

 ヒロイックな人物にこと欠かない三国志だが、ウー監督はこの英雄伝に、美しく魅力的な女性の存在を加えることも忘れない。曹操の野望の陰の目的が周瑜の美人妻を奪うことという設定は、今後のストーリーに悲劇の予感を漂わせる。また蜀の皇帝・孫権の、おてんばな妹の存在もフレッシュでほほえましい。この男勝りの美女は、後にひと波乱起こしてくれそうだ。

 二部構成で描くため、第一部である本作は赤壁の戦い前夜まで。いざ、決戦!というところで「続く」となるのが何とも悔しい。第二部は水と火の壮絶な戦いになるだろう。大河・長江とそこに集結する大船団を俯瞰映像のパノラマでとらえ、さらにジョン・ウー印の白い鳩の視点でその全貌を鳥瞰すれば、三国志のダイナミックな世界はもう目の前だ。魏・呉・蜀の三国が屹立した歴史の結果は先刻承知。それでも英雄たちの物語の続きを期待せずにはいられない。

(シネマッシモ評価:★5つが満点)スペクタクル度:★★★★★

□2008年 米・中・日・台・韓合作映画 原題「Red Cliff/赤壁」
□監督:ジョン・ウー
□出演:トニー・レオン、金城武、チャン・チェン、他

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Sweet Rain 死神の精度

Sweet Rain 死神の精度 コレクターズ・エディション
話に甘さが目立つのはファンタジーなので許すとしても、花が灰色に変色して枯れる稚拙なCGが泣けてくる。物語はある女性と複数の時代で交流する死神チバが主人公だ。人間を監察し、死(実行)か生(見送り)かを決めるのだが、死をプロデュースする判断基準があいまいで、実行されても不安になる。この原作者が描く優しさはいつもちょっとズレている気がしてならない。ほぼスッピンで演じた小西真奈美が歌でも頑張っているので要チェック。
【60点】
(日本/筧昌也監督/金城武、小西真奈美、富司純子、石田卓也、他)
(ユーモアセンス度:★★☆☆☆)

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傷だらけの男たち

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練られた脚本と渋い演技で非常に出来がいい硬派な香港フィルムノワール。刑事のトニー・レオンと探偵の金城武はコインの表と裏のようだ。事件の犯人探しより、二人の男の心情が泣かせる。犯罪の動機を知ってさらに泣ける。ただスー・チー演じる恋人の描写が軽すぎて劇中で浮いているのが気になった。
【80点】
(原題「CONFESSION OF PAIN」)
(香港/アンドリュー・ラウ監督/トニー・レオン、金城武、スー・チー、他)
(ノワール度:★★★★☆)

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