映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評


【本音で語る新作映画レビュー】
毎日のレビューは分かりやすく簡潔な寸評で、週1本の長文映画レビューでは作品をディープに掘り下げます。
映画評サイトもこのブログで4代目になりました。すべての映画好きを歓迎します!
(点数は100点が、★は5つが満点)
シネマッシモとは、シネマ(映画)とマッシモ(イタリア語でmax,最大)とを組み合わせた造語。
どうぞゆっくり楽しんでください \(^▽^)/

◎ 今週の気になる公開作品 ◎
「ファミリー・ツリー」「ダーク・シャドウ」「サニー」

阿部寛

テルマエ・ロマエ

映画 テルマエ・ロマエ ムジカ・コレクティオン映画 テルマエ・ロマエ ムジカ・コレクティオン
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人呼んで異文化入浴コメディ「テルマエ・ロマエ」。ローマ人になりきった阿部寛の、大げさなリアクションがいちいち可笑しい。

古代ローマの浴場設計技師ルシウスは、生真面目すぎる性格が災いして、時代の変化に合わず職を失う。落ち込んだルシウスは友人に誘われて訪れた公衆浴場で、突然現代日本の銭湯にタイムスリップしてしまう。日本の高度な風呂文化に衝撃を受けたルシウスは、さまざまなアイディアをローマに持ち帰って浴場設計に生かし、大きな話題を呼ぶことに。ついには、皇帝ハドリアヌス帝からも仕事を依頼されるほどになる。仕事熱心なあまり、現代日本と古代ローマの風呂を行き来するタイムスリップを繰り返すルシウスだったが…。

原作は、マンガ大賞と手塚治虫文化賞のW受賞を果たした、ヤマザキマリの大ベストセラーコミック。タイトルの“テルマエ・ロマエ”とは、ラテン語で“ローマの風呂”という意味だ。ローマ人と日本人の共通項として風呂好きであることに着目した時点で、すでに“勝ったも同然”である。風呂限定のタイムスリップというSF要素や、日本人を“平たい顔族”と呼ぶ異文化交流など、物語のディテールは、極めて個性的だ。浴場のアイディアに悩みまくっていた生真面目なルシウスには、銭湯の富士山の絵や、ケロリンと書かれた洗面器、フルーツ牛乳や、シャワーキャップなど、すべてが驚愕のアイテム。大真面目なリアクションがたまらなく可笑しい。阿部寛、北村一輝、市村正親などの、濃い顔の俳優たちが堂々とローマ人に扮するキャスティングが実に効いている。一方で、現代日本の売れない漫画家、真実(まみ)は映画オリジナルのキャラクター。歴史を見据えた奮闘で、ローマと日本の重要な橋渡しの役割を担う。この物語のポイントは、真剣になればなるほど笑いがこみあげる“一途な真面目さ”にある。ありえない設定の爆笑コメディだが、見終わればなぜか風呂上りのようにホンワカとした気分になるはず。イタリアの名門撮影所チネチッタで撮影が行われていて、本格的なシーンとチープなシーンの混合具合が絶妙だ。漫画原作の映画化は昨今の一大潮流だが、この原作はとびきり映画的。人情、癒し、歴史と、お風呂の多彩な効能に改めて目覚めさせてくれる。
【60点】
(原題「テルマエ・ロマエ」)
(日本/武内英樹監督/阿部寛、上戸 彩、北村一輝、他)
(カルチャーショック度:★★★★☆)
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テルマエ・ロマエ@ぴあ映画生活

麒麟の翼〜劇場版・新参者〜

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東野圭吾のミステリー小説“加賀恭一郎シリーズ”の映画化「麒麟の翼〜劇場版・新参者〜」。ダイイングメッセージは父からの愛だった。

東京・日本橋で男性が殺害される。被害者・青柳武明はナイフで胸を刺された状態で8分間も歩き、日本橋の翼のある麒麟(きりん)の像の下で、息絶えた。一方、容疑者の青年・八島冬樹は、現場から逃亡する際、車に轢かれて意識不明になってしまう。捜査に当たる日本橋署の切れ者刑事・加賀恭一郎は、事件を調べるうちに、関係者それぞれの家族や恋人、知られざる一面に近付いていく…。

「事件によって心が傷つけられた人がいるなら、その人だって被害者だ。そういう被害者を救う手立てを探し出すのも、刑事の役目です」。東野圭吾の作品群の中でも人気シリーズの主人公・加賀恭一郎が、なぜ多くのファンから愛されているのかが、この名セリフで瞬時に分かる。彼は単に事件を解決するだけでなく、関係者それぞれの思いに深く関わっていく。今回の事件では、いじめ、派遣切り、恋人の思いや親子の絆などが描かれる。ミステリーなのでストーリーを詳しくは明かせないのだが、物語には、麒麟の像の由来や、七福神など、魅力的で謎めいたアイテムが散りばめられていて、なかなか楽しい。だが、“泣ける”と評判のその謎には、実は疑問を感じる。なぜなら被害者が伝えようとしたメッセージは、彼が“生きているうちに”直接伝えるべきものだからだ。映画では“間違った教育”が重要な要素となるので、二重の意味で興味深い点ではある。容疑者・冬樹の恋人・香織のキャラクター造形にも首をひねる。都会で肩を寄せ合って生きる恋人同士が直面する現実は、なるほどやるせないが、冬樹を信じる強い言葉があるかと思えば、直後にはたちまち疑心暗鬼に。事件の動機と解明は、彼女とは離れた部分で進んでいくのだが、香織というキャラクターがブレずにいてくれれば、もっと物語に共感できただろう。阿部寛と中井貴一。共に、近年、日本映画で最も頻繁に“顔を見る”役者が共演しているのが何ともゴージャスだ。事件の性質上、2人が顔を会わせるシーンはないのだが、子を思う父の姿を静かに熱演した中井貴一の存在感が印象的だった。
【60点】
(原題「麒麟の翼〜劇場版・新参者〜」)
(日本/土井裕泰監督/阿部寛、黒木メイサ、溝端淳平、他)
(親子愛度:★★★★☆)
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麒麟の翼@ぴあ映画生活

天国からのエール

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若者たちに無償で音楽スタジオを提供した仲宗根陽氏の実話を映画化。けれん味のない演出が心地よい。

沖縄に住む陽(ひかる)は、妻と娘、母親と暮らしながら、小さな弁当屋「あじさい弁当」を営んでいた。ある日、高校生たちがバンドの練習をする場所がないことを知り、店のガレージを改造して音楽スタジオを作る。「あいさつをする。赤点をとらない。人の痛みが分かる人間になる」を条件に、無償でスタジオを提供する陽を、若者たちはいつしか“にぃにぃ”と呼んで慕うようになる。だが、大切な音楽フェスティバルを前に、陽は病に倒れて入院してしまう…。

沖縄を舞台にした映画は、ともすれば南の島で癒される、ムード頼りの作品が多いが、この映画はそうではない。観光名所のような場所はまったく登場せず、描かれるのは、小さな弁当屋、普通の高校、さびれた商店街と、地方都市の日常風景だ。言葉のなまりがなければ匿名性さえ感じる。すべて沖縄県本部町でロケを敢行しながら、ご当地映画にありがちな観光スポットを避け、沖縄の歴史さえ封印した演出は、土着性が抜け落ちた分、普遍的なストーリーになった。物語は、若者たちの夢をあと押しするため、私財をなげうって音楽スタジオ「あじさい音楽村」を作った仲宗根陽さんの志と、彼を慕う若者たちの夢を描くもの。終盤は、仲宗根さんがガンで倒れるが、難病ものにありがちな湿った空気はない。あくまでもベースは、主人公と若者たちが共有した夢なのだ。沖縄は数々のミュージシャンを輩出する場所だが、そんな風土に、音楽に夢を託す高校生・アヤたちの姿は自然に溶け込んでいる。若者たちに熱い言葉を投げかけ、バンドを必死で売り込む陽は、一見熱血キャラだが、根っこの部分はぶっきらぼうで不器用な男。そんな主人公を演じる阿部寛の演技がいい。特に病に倒れやつれた自分の顔を鏡で見るシーンは壮絶だ。若者たちの夢に自分の残り少ない人生を賭け、悔いなく生きた主人公の笑顔が記憶に残る。弁当屋の食と音楽の夢。地に足を付けたこんな大人に出会えた若者たちは、まっすぐに前を向いて生きる力をもらったはずだ。
【65点】
(原題「天国からのエール」)
(日本/熊沢誓人監督/阿部寛、ミムラ、桜庭ななみ、他)
(希望度:★★★★☆)
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天国からのエール@ぴあ映画生活

死刑台のエレベーター

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ヌーベルバーグの傑作を日本映画が世界初のリメーク。こんな無謀な企画が通ることそのものに疑問がわくが、チャレンジ精神は評価したい。大手医療グループの社長夫人の芽衣子は、夫の部下である医師・時籐と不倫関係にある。2人は夫を自殺にみせかけて殺害する完全犯罪を計画。時藤は計画通り実行するが、あるミスに気付きビルに戻る。だが、ビルの閉館に伴いエレベーターが停止、彼は中に閉じ込められてしまう。同じ頃、若いカップルが別の事件を引き起こしていた…。

この映画の最大の失敗は、時代設定を現代に置き換えてしまったことだ。携帯電話は置き忘れることで、オールドスタイルのエレベーターがある建物は、横浜に実在する風情あるビルを利用することで何とかクリアしている。だが監視社会の現代で、こんなセキュリティの建物があるだろうか?エレベーターの中も社長室にも、ビルの入口にも、どこにもカメラがないというのは、いくらなんでもありえない。無理に現代に置き換えることとオリジナルに忠実であることは、この犯罪では両立しない。物語の骨格はオリジナルにほぼ忠実で、完全犯罪を計画した男女と、無軌道な若いカップルの犯罪がからみあい、計画が崩れていく。エレベーターに閉じ込められた男が隙間から顔を出すという、有名な場面もちゃんと再現している。だが、キレやすく思考能力に欠ける若い男を、警官に設定したのはマズかった。拳銃を持つという日本では難しい設定をクリアするためなのは分かるが、若いカップルのサブストーリーはかなり無理があり説得力も魅力もなくなってしまっている。彼らの存在が、やがて完全犯罪を突き崩すきっかけになっていく展開になるためには、車を盗むというシンプルなアイデアだけで良いのに。近年、売れっ子のクール・ビューティーの吉瀬美智子は、黙って立っている分には美しいが、やはりジャンヌ・モローの迫力を知るものには何とも物足りない。監督は人間ドラマが得意の緒方明で、ヒロイン以外の女性キャラも含めて女の強さやしたたかさは随所に取り込んでいて、努力の後が感じられる。しかし、何分この作品では実力も発揮しにくいだろう。ともあれ、オリジナルへの敬意は強く感じた。さらにこれによってルイ・マルの傑作への興味を引くことになれば幸いということだろうか。
【30点】
(原題「死刑台のエレベーター」)
(日本/緒方明監督/吉瀬美智子、阿部寛、北川景子、玉山鉄二、他)
(無謀な挑戦度:★★★★★)


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死刑台のエレベーター@ぴあ映画生活

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劇場版TRICK(トリック)霊能力者バトルロイヤル

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「TRICK」10周年記念の劇場版第三弾は、豪華ゲストによる超能力者が大集合して競い合うサバイバル・コミカル・ムービーだ。霊能力者“カミハエーリ”が代々統治する万練(マンネリ)村で、掟に従い後継者を決めるバトルロイヤルが開かれることに。大会に参加し、大金をせしめようと目論む貧乏な奇術師・山田奈緒子だったが、村の青年・翔平から、バカげた風習を止めさせてほしいと頼まれ、しぶしぶ村にやってきた物理学者の上田次郎とはちあわせてしまう。そんな中、カミハエーリを目指す、霊能力者による生死を賭けたバトルが始まった…。

おなじみのメンバーによるユルユルのギャグはファンにとっては懐かしくも楽しいイベントみたいなもの。どこか横溝正史を思わせる呪われた(?)村の因習にまつわる物語だが、意味深なようでいて意味のない奇声と共に、おバカなバトルが深夜TVのノリそのままに展開する様は脱力必至だ。最強の霊能力者・鈴木の悲しい過去や、万練村の秘密、村の若者・翔平と美代子の恋が、強引に結びつき、お決まりの“まるっとお見通しの解決”へとなだれ込む。奈緒子の母で書道家の里見が例によって登場するが、本作でも文字の力は健在。万練村のあちこちに立てられた看板や張り紙など、小ネタで押しまくる演出は、結局は文字の持つ力と通じているのだろうか。アホらしさの中に紛れ込む科学的根拠で切り抜ける炎のクライマックスは、劇場版とはいえあくまでも小規模で身の丈にあったもの。わざわざ映画館で見るものか?とも思うが、奈緒子がこよなく愛する時代劇「暴れん坊将軍」の出演が何よりのプレゼントかもしれない。しかし藤木直人はなぜに王子様ファッションなのだろうか??謎は深まる。
【45点】
(原題「劇場版TRICK 霊能力者バトルロイヤル」)
(日本/堤幸彦監督/仲間由紀恵、阿部寛、松平健、他)
(馬鹿らしさ度:★★★★☆)

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チョコレート・ファイター

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タイの格闘技ムエタイをベースにしたアクション映画の主役は、新人のジージャーだ。日本とタイのハーフで、華奢な美少女ゼンは、アクションを観ただけで同じ技を習得できる神技を持つ。自閉症を患う彼女が、重い病の母の治療費のためにタイ人マフィアと対決するという、奇想天外というよりムチャクチャなストーリーが展開し思わず絶句。話はひとまず捨て置いて、見所は4年をかけて特訓したというジージャーの武術だ。膝や肘を適格に使い、痛みが伝わるような独創的なアクションはすべて本物で、この映画のキャッチが“生傷アクション”というのも頷ける。登場する敵が派手なオカマ軍団から障害者キャラまで、ヤバいほど差別スレスレ。タイには規制などはないのだろうか??エンドロールで流れるメイキング映像は必見だ。
【45点】
(原題「Chocolate」)
(タイ/プラッチャヤー・ピンゲーオ監督/“ジージャー”ヤーニン・ウィサミタナン、阿部寛、ポンパット・ワチラバンジョン、他)
(超絶アクション度:★★★★☆)

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ジェネラル・ルージュの凱旋

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切実な医療問題を分かりやすいエンタメとして提供するミステリー・シリーズ第2弾。おっとり型の窓際医師・田口公子と、口が悪い厚生労働省の役人・白鳥圭輔のにわか探偵コンビが、医療メーカーと病院の癒着にからむ事件の謎を追う。激務の救命救急センター長を演じる堺雅人の存在感は抜群だ。ヘリポートやキャンディなど、小道具が最後にちゃんと効いてくるのは上手い。贅沢を言えば、現実ではやむを得ず断る急患の対処に何か示唆がほしかった点と、田口は探偵役は2度目なので、もう少し彼女の成長が見たかったこと。ジェネラル・ルージュ(血まみれ将軍)の名の本当の由来はちょっとキモいが、医療現場の過酷さを示すエピソードで、切迫感があった。
【70点】
(日本/中村義洋監督/竹内結子、阿部寛、堺雅人、他)
(タイムリー度:★★★★☆)

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青い鳥

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いじめ問題を扱う映画だが、被害者を不在にして加害者の意識を問うスタンスがユニーク。いじめを苦にした生徒が自殺未遂事件を起こしたクラスに、吃音の臨時教師・村内がやってくる。いじめた生徒の存在を忘れることをひきょうだと言う村内は、無人の机に挨拶を続けるが、そのことによって学校に波紋が広がっていく。うわべだけ問題を解決し、やりすごそうとする大人。それを見抜き表面だけ反省する生徒。村内はその両方を許さない。どこからともなくやってきて“世直し”を行い、ふいに去っていく。これは学校を舞台にした「ペイルライダー」だ。阿部寛が少ないセリフで静かに熱演。
【75点】
(日本/中西健二監督/阿部寛、本郷奏多、伊藤歩、他)
(ナイーブ度:★★★★☆)

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歩いても 歩いても

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ディテールの丁寧さが光る秀作ホームドラマ。長男の命日に集まった家族の一日を描く物語だ。食事、お墓参り、昔話と、特別なことは何もないが、それぞれの心のわだかまりを絶妙な会話で描く。特にどっしりと存在する母親役の樹木希林の、辛らつでユーモラスな演技が秀逸。コンプレックスとプライドが混じる主人公役の阿部寛も好演だ。反目も愛情もすべて含め、家族の歴史は重ねられる。本音を語るときに多用する横顔のショットが印象的だ。
【75点】
(日本/是枝裕和監督/阿部寛、夏川結衣、YOU、他)
(ユーモア度:★★★★☆)

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チーム・バチスタの栄光

チーム・バチスタの栄光
医療という難しい世界をユーモラスに描いているが、出来栄えは底が浅いエンタメ・ミステリーという印象だ。エリート医師チームに起こる連続術中死を巡り、調査を任された女性医師と切れ者役人が事件を探る。最初は反発するが次第に絆を深めるのがにわか探偵コンビのお約束だが、竹内と阿部が信頼し合う場面がないので、終盤の仕掛けに説得力がない。評価したいのは激務の医療現場を憂う側面。コミカルな役を演じる竹内結子が新鮮だ。
【50点】
(日本/中村義洋監督/阿部寛、竹内結子、吉川晃司、池内博之、他)
(手術場面のリアル度:★★★★☆)

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◆ペンネーム:渡まち子
◆映画ライター、映画評論家
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新聞、雑誌、インターネットで、映画評、映画コラム、DVD紹介などを執筆。他にも、映画コメンテーターとしてラジオ出演、大学での公開講座や企業主催の映画セミナーなど、映画に関する幅広い仕事をこなしながら活動中です。
◆青山学院文学部史学科卒業。西洋史が専攻で、卒業論文はベネチア史。学んだことを生きている間に有効に活かせるのだろうか…と、かなり心配。
◆エトセトラ:
古今東西の映画をこよなく愛す、自他ともに認めるシネフィル(映画狂)です。時に苦言を呈すこともあるその映画批評の基本は、映画へのあふれる愛情と自負しています。どんなダメ映画でも必ずひとつはあるイイところを発見するのが得意技。大のサッカー好きで、欧州リーグからJリーグまでTPOに合わせて楽しんでます。
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