映画通信シネマッシモ


映画通信シネマッシモは、2018年4月をもって、終了しました。

ブログ終了にあたり、たくさんのあたたかいコメントをお寄せいただき、本当にありがとうございました。
皆さまの映画ライフに少しでもお役に立てたならこれほど嬉しいことはありません。
長い間のご愛顧に心より感謝いたします。

香取慎吾

ギャラクシー街道

ギャラクシー街道 Blu-ray スペシャル・エディション
西暦2265年、スペース幹線道路、通称“ギャラクシー街道”は、かつては賑わっていたが、150年がたって老朽化が進んでいた。その街道の脇にたたずむのが、小さなハンバーガーショップ「サンドサンドバーガー・コスモ店」。店主のノア、妻のノエ、パートのハナさんが営むその店には、ワケありの異星人たちが集っていた。ある時、ノアの元恋人のレイや、ノエに思いを寄せるリフォーム業者のメンデスらが店にやってくる…。

ヒットメーカーの三谷幸喜監督が初めて挑んだSFコメディーが「ギャラクシー街道」。豪華キャストの群像劇であることは、いつもと同じだが、今回はずいぶん残念な出来栄えだ。笑えず、泣けず、感動できずで、ファンはがっかりするだろう。三谷幸喜作品といえば、その構成の面白さ、素材のユニークさ、テンポの良さなど、すべてにおいてハイレベル。当然、ファンも大きく期待しているのだ、もちろん私も含めて。そもそもSFにする意味が薄い。あえてCGではなくセットで作った宇宙や時折挿入されるアニメパートなども魅力に乏しい。遠藤憲一扮するリフォーム業者がノエに恋していて、そして彼は“トンデモナイこと”をやるのが一番の驚きだが、ここが本来ならば感動&笑いのポイントになるべきところなのに、大きくスベッてしまった。宇宙が舞台でも、時代劇でもかまわない。登場人物が現代に生きる私たちと共感できる物語であってほしかった。喜劇というジャンルがいかに難しいかが、再確認できる作品かもしれない。三谷幸喜の才能はこんなモンじゃないはずだ。次回作でぜひリベンジしてほしい。
【30点】
(原題「ギャラクシー街道」)
(日本/三谷幸喜監督/香取慎吾、綾瀬はるか、小栗旬、他)
(笑い度:★★☆☆☆)
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人類資金

人類資金 [Blu-ray]
M資金をめぐる陰謀を描く骨太の社会派金融サスペンス「人類資金」。セリフのほとんどが説明調なのはいかがなものか。

旧日本軍の隠し資産で、戦後ひそかに運用されてきたとされる“M資金”。存在の真偽さえはっきりしないこのM資金をネタに詐欺を繰り返す真舟は、ある日、石という名の青年に導かれて、“M”と名乗る男から、日米の極秘機関が管理しているM資金の強奪を依頼される。盗み出す金額は十兆円。報酬は五十億。とまどう真舟だったが、M資金への興味から依頼を引き受け、やがて世界規模で展開する、命がけのマネーゲームに巻き込まれていく…。

原作者の福井晴敏が脚本を務め、かつて福井の「亡国のイージス」を手掛けた阪本順治が監督する経済サスペンスだ。M資金とは、連合国軍最高司令官総司令部(GHQ)が占領下の日本で接収した財産などを基に、現在も極秘に運用されていると噂される秘密資金のこと。徳川埋蔵金同様、本当にあるのか?!と疑念を持ちつつも、人を“その気にさせる”巨資を使った詐欺が今も後をたたないのは、皆どこかでその存在を信じている証拠だ。本作はM資金は実在するという仮定のもと、詐欺師をコマにして、M資金を「世界を救う」ために使おうという、何とも麗しい話なのだ。何しろ話が大きい。日本、アメリカ、ロシア、さらには架空の発展途上国を舞台に、世界規模のマネーゲームが展開。出演俳優も主演の佐藤浩市をはじめ、日本映画界の豪華キャストが揃った。海外からは、韓国のユ・ジテ、アメリカからヴィンセント・ギャロと、これまた豪華である。ストーリーは、現代の金融資本主義の危うさや虚構の繁栄、真の豊かさなどを人間の良心に訴える形で語っていくものだが、何しろ、セリフのほとんど説明調なのでどうにもテンションが上がらない。クライマックス、森山未來が、長台詞の演説を熱演するのだが、これがまたテンポを削ぐ形になってしまうのがやるせない。これでは映画を見ているというより資料を読んでいるような気持ちになってしまう。いずれにしてもスケールの大きな物語だ。グローバル・キャピタリズムに、善意の楔を打ち込む心意気を買うべきなのだろう。
【55点】
(原題「人類資金」)
(日本/阪本順治監督/佐藤浩市、香取慎吾、森山未來、他)
(説明調度:★★★★☆)
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踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望

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国民的大人気シリーズの第4弾にして完結編「踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望」。完結するような内容かどうかははなはだ疑問だが、ともあれファイナルである。

湾岸署管轄区内で開催されていた国際環境エネルギーサミット会場で事件が発生、被害者は殺害され、さらに第2の事件まで起こる。犯行に使われたのは、なんと警察が押収した拳銃だった。緊急招集された捜査会議では、青島ら捜査員には情報は開示されず、すべての捜査情報を管理官の鳥飼へ文書で提出するよう義務付けられる。そんな中で発生した第3の事件は、今では湾岸署の署長になった真下の息子の誘拐事件だった。少ない情報、上層部への疑念、過去の事件との関連性。懸命に捜査を続ける青島だったが…。

おなじみのあのメロディが流れてくれば、思わず胸が高鳴ってしまうのだから、やはりこの刑事ドラマは“国民的”という形容がふさわしい。冒頭、下町の商店街で、夫婦でからあげ屋を営む青島とすみれのテンポ良いかけあいから、観客はすでに踊るモードに突入だ。本作で描かれるのは、捜査を無駄に混乱させ、人命をないがしろにする、理不尽な規則の存在と、警察内部に巣食う隠ぺい体質だ。青島もすみれも、過去の事件で肉体的に傷を負っているため、本作ではかなりキツそうな描写があり、シリーズの年月を感じさせる。二人の恋に何らかの答えが出るのかどうかは見てのお楽しみだが、物語は、例によって現場で奔走する青島たちの思いを上層部が踏みにじるシリアスパートと、それぞれに出世した湾岸署のメンバーたちのとぼけたやりとりのコミカルパートを織り交ぜながら進んでいく。それにしても、キーパーソンの久世という男の描きかたが甘いのは残念。最初から正体は分かっているし、誘拐事件の際の立ち回り方もまるで素人。彼が信じる正義と、青島のモットーである“正しいこと”のギャップこそが本作のキモだというのに。加えて、ファイナルなのだがから、もうちょっとスケールの大きさがほしかった。結局このシリーズは、最初からずっと「警察を良くしよう!」という、青島と室井の男の約束に向かって走るのみ。ファイナルでもそのゴールはほとんど見えず、正義の入り口に立っただけだ。組織改革の困難な道のりを伺わせるのが目的だとすれば、大いに成功していると言えようか。何はともあれ、15年という長い年月を頑張ってきた、スタッフ、出演者にお疲れ様と言いたい。
【60点】
(原題「踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望」)
(日本/本広克行監督/織田裕二、柳葉敏郎、深津絵里、他)
(華々しさ度:★★☆☆☆)
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LOVE まさお君が行く!

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人気TV番組「ポチたま」で愛されたコーナーから生まれた実話「LOVE まさお君が行く!」。犬と人間のバディ・ムービーだ。

売れない芸人・松本は、TV番組の旅企画への出演が決まって大喜び。だがその番組の主役は、芸もなく食いしん坊なだけのダメ犬・まさおだった。まったく噛み合わない一人と一匹のコンビは、最初は視聴者に不評を買うが、日本各地を旅するうちに、本物の友情を育み、やがて人気者になっていく。そんな時、まさおに命に係わる病気が発覚する…。

バンダナを巻いた姿がなんとも可愛いラブラドール・レトリーバーのまさお君と、当初は犬のことは何一つ知らなかった若手芸人の松本秀樹がコンビを組む「まさお君が行く!ポチたまペットの旅」は、長寿番組で動物バラエティ番組「ペット大集合!ポチたま」の中で一番人気のコーナーだ。物語は、松本とまさおの出会いから、ずっこけコンビぶり、やがて固い絆で結ばれていく様子をコミカルに描いていく。売れない芸人の松本は、最初は犬が主役の企画に不満タラタラ。だが、ある時彼がムチャをして怪我をすると、真っ先に駆けつけたのはダメ犬のはずのまさおだった。芸人として崖っぷちで、恋人にも愛想をつかされる松本と、ダメ犬のまさお。この二人、きっと似たもの同士なのだろう。やがて松本は、まさおを“立てる”ことに徹していき、そのことが、番組の流れをスムーズにしていく。このあたり、コンビを組む芸人がボケ役とツッコミ役をきっちりと分担することで、話術が流れる漫才の世界にも共通する。やがて来る悲しい別れの時も、過剰にお涙頂戴にならないのは、松本とまさおは、友情で結ばれると同時に、ビジネス・パートナーでもあるという関係性のおかげかもしれない。動物ものの中でも、犬映画は本当に映画的に絵になる。笑いと涙、出会いと別れというセオリー通りの展開ながら、テッパンの感動で、動物好きをニッコリさせる作品だ。
【55点】
(原題「LOVE まさお君が行く!」)
(日本/大谷健太郎監督/香取慎吾、広末涼子、光石研、他)
(名コンビ度:★★★★★)
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friends もののけ島のナキ

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日本初の3DCGアニメ「friends もののけ島のナキ」。ファミリー映画だが、大人の方が泣いてしまいそう。

海の中に浮かぶ“もののけ島”には、赤鬼のナキや、ナキの唯一の友達で青鬼のグンジョーら、たくさんのもののけが暮らしている。ある日、人間界からもののけ島に幼い兄弟が迷いこむが、弟で赤ん坊のコタケが島に取り残されてしまう。突然現れた人間を見て、もののけたちは大パニックに。島の長老は、ナキにコタケの面倒を見るように命じる。最初はケンカばかりのナキとコタケだったが、一緒に暮らすうちに次第に心を許し合うように。だが、どんなに仲良くなっても、もののけと人間は一緒には暮らせない。ナキは、コタケを人間界に戻すことにするが…。

原作は、浜田廣介の傑作童話「泣いた赤おに」。ストーリーは大胆にアレンジされていて、ベースとして、人間がもののけを怖がるのと同様、もののけも人間に対しておびえて暮らしているという、相互理解の欠如がある。ナキは人間嫌いで暴れん坊の赤鬼。もののけの中でも浮いている彼が、コタケという純粋無垢な存在によって少しずつ自分の奥底にある“優しさ”を発見するプロセスが自然で、素直に感情移入できるだろう。もちろん原作の重要なエッセンスである青鬼との友情や犠牲の精神は、しっかり描かれ、感動を呼ぶ。ナキとコタケ、そしてナキとグンジョー。出会いと別れと共に、互いを思いやる姿に胸が熱くなる。何かを得るということは、何かを失うということなのだ。この切なさを味わえるのは、大人の観客の方かもしれない。映像は、さすがは山崎貴監督だけあり、隅々まで作りこんであり美しい。キモ可愛いもののけのキャラの造形は、カラフルで楽しい中にも、奥行きと陰影がある。スピード感も抜群で、特に海の上をジャンプする場面や、クライマックスの崖の上での戦いは大迫力。個人的には、夕焼けの空の美しさに感動した。
【65点】
(原題「friends もののけ島のナキ」)
(日本/山崎貴、八木竜一監督/(声)香取慎吾、山寺宏一、YOU、加藤清史郎、他)
(キモ可愛い度:★★★★★)
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こちら葛飾区亀有公園前派出所 THE MOVIE 勝どき橋を封鎖せよ!

こちら葛飾区亀有公園前派出所 THE MOVIE 〜勝どき橋を封鎖せよ!〜 Blu-ray豪華版こちら葛飾区亀有公園前派出所 THE MOVIE 〜勝どき橋を封鎖せよ!〜 Blu-ray豪華版
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国民的人気漫画でTVドラマにもなったこち亀が実写化。話の展開は確信犯的にユルいが、豪華キャストでにぎやかだ。

葛飾区亀有公園前派出所の巡査長・両津勘吉、通称“両さん”は、破天荒で豪快な性格だが人情に厚い下町のお巡りさん。その型破りなキャラで後輩の秋本・カトリーヌ・麗子や中川圭一を心配させていた。ある日、小学校時代のあこがれの同級生・桃子と再会。シングルマザーで旅芸人一座の座長である桃子に心をときめかせてしまい、仕事そっちのけで一座を手伝っていた。そんな折、警察庁長官の孫娘の誘拐事件が発生するが、その事件には思わぬ人物の思惑がからんでいた…。

「週刊少年ジャンプ」で35年に渡る連載は“少年誌の最長連載”のギネス記録だそう。そんな人気漫画「こち亀」の初実写映画化は、TVドラマと同じキャストに加え、映画版ならではの豪華キャストとスケールが売りだ。サブタイトルで「踊る大捜査線」を堂々とモジるくったくのなさ。下町の小さな交番と警察庁長官がからむ大事件という激しいギャップ。人質を間違える誘拐事件は黒澤明監督の「天国と地獄」のようだし、自分の恋心より好きな相手の幸せを祈ってしまう両さんのキャラは、寅さんシリーズを思い浮かべてしまう。いろいろな材料をごった煮にしたような人情話だが、誘拐事件の動機には、懸命に生きる庶民の意地もチラリ。両さんがその熱い心で事件を解決に導くのはいうまでもない。ラストの“勝どき橋の雄姿”も含めて、映画全体が地元愛に満ちていた。
【50点】
(原題「こちら葛飾区亀有公園前派出所 THE MOVIE 勝どき橋を封鎖せよ!」)
(日本/川村泰祐監督/香取慎吾、香里奈、速水もこみち、他)
(人情度:★★★★☆)



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座頭市 THE LAST

座頭市 THE LAST 通常版 [DVD]座頭市 THE LAST 通常版 [DVD]
生活感あふれる座頭市という視点が新しいアクション時代劇だ。市は盲目の流れ者で剣の達人。数々の修羅場をくぐってきたが、愛する妻タネのため、人を斬る生活を捨てて静かに暮らすことを決意する。しかし、市を追うヤクザとの戦いでタネが命を落とす。身も心も傷ついた市は、故郷の村に辿り着き、旧友の柳司のもとに身を寄せ、百姓として暮らし始める。村を牛耳る非道な天道一家に苦しめられる村人は、市に助けを求めるのだが…。

座頭市といえば言うまでもなく故・勝新太郎の当たり役で、近年、他の俳優で何度か映画化されてきた。この役は、勝新のイメージからどれだけ離れられるかが成功のカギとなる。香取慎吾は残念ながら、そして当然ながら勝新の立ち回りにもとぼけたユーモアにも遠く及ばない。だが本作の新しい点は、市の背景に一般人と同じ生活感を持たせたことだ。居合斬りの名人で博打好きという設定はそのままだが、女房もいればカタギの友人もいる。昔好きだった女性も登場し、市の人生がぐっと身近に感じられる。百姓として静かにまっとうに生きたいと願っても、逃れられない運命にからめとられていく市の定めは、あまりにも切ないものだ。意思に反して人間の命を奪いながら暗闇に生きる市に対し、狂気を秘めたヤクザの親分・天道はまるで底なしの白い闇。演じる仲代達矢の演技が圧倒的だ。男の熾烈な世界を活写するのを得意とする阪本順治監督だが、本作ではラブストーリーをベースに描いている。竹藪の中での斬り合いや、雪の中でのクライマックスなど、映像はシャープで美しいが、四季折々の風景のおだやかな映像が印象に残ったのは、そのためかもしれない。
【55点】
(原題「座頭市 THE LAST」)
(日本/阪本順治監督/香取慎吾、石原さとみ、反町隆史、他)
(ユーモア度:★★☆☆☆)

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