映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評


【本音で語る新作映画レビュー】
シネマッシモでは、映画レビューはネタバレなしのヒントあり。映画を見る前と見た後と、2度読んで楽しめます。
映画評サイトもこのブログで4代目になりました。すべての映画好きを歓迎します!
(点数は100点が、★は5つが満点)
シネマッシモとは、シネマ(映画)とマッシモ(イタリア語でmax,最大)とを組み合わせた造語。
どうぞゆっくり楽しんでください \(^▽^)/

◎ 今週の気になる映画 ◎
「アサシン・クリード」「ラビング」「お嬢さん」etc.

麻生久美子

俳優 亀岡拓次

【早期購入特典あり】俳優 亀岡拓次 Blu-ray(通常版)(特製ポストカード付き)
37歳独身の亀岡拓次は、脇役一筋の俳優。小さな役もこつこつと演じ、文句も言わず淡々と仕事をこなすので、仕事が途切れることはないが、私生活は安い居酒屋で一人酒を飲む地味な生活を送っている。そんなある日、亀岡は長野ロケで訪れた飲み屋の女将・安曇に恋をする。今までやらなかった舞台の仕事に挑戦したり、世界的巨匠からオーディションの声がかかったり。亀岡の人生に大きな転機が訪れようとしていたが…。

地味な脇役俳優に訪れた恋とチャンスを描くハートフル・ドラマ「俳優 亀岡拓次」。監督は、独特の感性で話題を集めた「ウルトラミラクルラブストーリー」以来6年ぶりの長編作品となる俊英・横浜聡子。物語の主人公は、監督から名前すら憶えてもらえない地味な脇役俳優である。撮影現場やロケ、売れない俳優たちのリアルな会話など、まさに映画あるあるで、作品全体に映画愛があふれている。実際、亀岡拓次というキャラはつかみどころがない。目立たずさりげなく周囲に気を使うが、本心は読めない。演じる安田顕は、映画、舞台、バラエティーとひっぱりだこの俳優だが、この人もまたカメレオン俳優。名バイプレイヤーと呼ばれる彼は、全国規模公開映画としては、本作が初めての主役なのだ。役と俳優のイメージがいい意味で混濁した結果、次々に自分以外のものになる俳優という稀有な職業の虚実を浮き彫りにしている。監督や大女優を演じる、ベテラン、若手俳優たちが、これまた良い。業界ものとして見ても面白いが、全員が主役ではなりたたない世の中の、脇にいる人間を応援しながら、それでも誰もが主役になれる瞬間が来ると励ましてくれる作品だ。作り手のまなざしは、クールにして優しい。雨の中、バイクで疾走する亀岡、砂漠をさまよう亀岡。映像もなかなか鮮烈で記憶に残った。
【65点】
(原題「俳優 亀岡拓次」)
(日本/横浜聡子監督/安田顕、麻生久美子、宇野祥平、他)
(オフビート度:★★★★☆)
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ラブ&ピース

ラブ&ピース コレクターズ・エディション(Blu-ray初回限定版)
さえないサラリーマンが一匹のミドリガメと出会い運命を激変させていく異色作「ラブ&ピース」。園監督初の特撮もので、奇想天外な展開に唖然。

サラリーマンの良一はロックミュージシャンになる夢をあきらめ、ぱっとしない毎日を送っている。同僚の裕子に好意を持っているが話しかけることもできない。ある日、デパートの屋上で1匹のミドリガメと目が合い、運命的なものを感じて「ピカドン」と名付けて可愛がるが、会社でバカにされてしまい、ついトイレに流してしまう。良一は後悔するが、ピカドンは下水道を通って地下に住む謎の老人のもとにたどり着く。そこは不思議な地下世界だった…。

ちょっと働きすぎじゃね?!というくらい公開作が連続している園子温監督だが、本作は、久し振りの完全オリジナル作品だ。無名時代(25年前!)に書き下ろした脚本がついに形になったというのだが、これがなんと特撮怪獣モノなのである。うだつの上がらない主人公・良一は、不思議なミドリガメと出会ったことから、運命が転がり始め、ひょんなことからロックスターとしてスターダムに駆け昇り、自分を見失っていく。一方で、ミドリガメのピカドンがいる地下世界は、人間に見捨てられたおもちゃや人形たちが暮らす摩訶不思議な世界だ。巨大化するミドリガメ怪獣は良一の肥大した自我、ピカドンと良一の同僚・裕子は無償の愛。メタファーであることは明白なのだが、怪獣ものとして描写されるストーリーは、正直ノレなかった。むしろ、地下世界に住むおもちゃたちが、どこまでも人間を信じていて希望を失っていない姿こそ涙ものである。そんな中でも人間の冷淡さを知りながら仲間を応援する猫のスネ公にはジンとくる。笑えて泣けて最後に感動…と言いたいところだが、特撮怪獣モノのノリにのれなければ、最後まで置いてけぼりなので、要注意だ。
【50点】
(原題「ラブ&ピース」)
(日本/園子温監督/長谷川博己、麻生久美子、渋川清彦、他)
(ファンタジー度:★★★★☆)
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ばしゃ馬さんとビッグマウス

ばしゃ馬さんとビッグマウス 初回限定生産コレクターズ・エディション(本編Blu-ray+ビジュアルコメンタリーDVD+特典DVD 計3枚組)(Blu-ray Disc)
シナリオライターを目指す男女の騒動を描く「ばしゃ馬さんとビッグマウス」。イタいもの同士のかけあいとやるせなさがしみる。

34歳の馬淵みち代は学生時代からシナリオライターを目指して頑張っているがコンクールに応募しても落選ばかり。26歳の天童義美は、「本気出したらスゴい」と大言壮語するものの作品を仕上げたこともない“自称・天才作家”。そんな性格も生き方も真逆の二人がシナリオ教室で出会い、なんと天童が年上のみち代に恋してしまう。最初は嫌な男と天童を嫌っていたみち代だが、やがてみち代に認めてもらおうとシナリオを書きはじめた天童の姿に心を開きはじめ、二人の距離は徐々に縮まっていくのだが…。

一見、軽い恋愛映画で、夢に向かって頑張るサクセス・ストーリーに見えるこの作品、実は、意外なほどイタい映画だ。何がイタいかって、主人公の2人のキャラである。みち代は「私、こんなに頑張ってるのに」が口癖のばしゃ馬さん。天童はシナリオを書き上げたこともないくせに大口をたたき、他人の作品の批判ばかりするビッグマウス。これだけでもかなりイタいのに、才能がないという共通項が、これまたイタい。みち代は取材で行った元カレが務める介護施設で大失態をやらかすし、天童は初めて書いたシナリオを応募して落選する痛みを知る。いったいこの話、救いはあるのだろうかと心配し、二人の恋愛成就をいつしか願ってみたりするが、こちらもまたシナリオの通りにはいかないのだ。この映画の個性は、演技派の麻生久美子と、人気アイドルの関ジャニ∞の安田章大という絶妙なキャスティングなのに、大事件があるわけでも、大恋愛があるわけでもない、すこぶる地味なストーリーだということ。現実とはかくも盛り上がらないものなのだというメッセージがリアルである。才能のなさを自覚しながらも意地や見栄や惰性でシナリオを書き続けるみち代が出した答えはやるせないが、夢を諦めることの勇気や人間の弱さもまた生きている証。涙も笑いも淡々とした演出が吉田恵輔監督らしいが、ラストにはほんのり希望が見えた。
【65点】
(原題「ばしゃ馬さんとビッグマウス」)
(日本/吉田恵輔監督/麻生久美子、安田章大、岡田義徳、他)
(やるせなさ度:★★★★☆)
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グッモーエビアン!

グッモーエビアン!  映画パンフレット 監督 山本透 出演 麻生久美子、大泉洋、三吉彩花、能年玲奈、竹村哲(SNAIL RAMP)、MAH(SHAKALABBITS)/塚地武雅(ドランクドラゴン)、小池栄子、土屋アンナグッモーエビアン! 映画パンフレット 監督 山本透 出演 麻生久美子、大泉洋、三吉彩花、能年玲奈、竹村哲(SNAIL RAMP)、MAH(SHAKALABBITS)/塚地武雅(ドランクドラゴン)、小池栄子、土屋アンナ
風変わりな一家の“ロックな”愛情を描く「グッモーエビアン!」。血のつながりを越えた絆と“自分らしさ”がいい。

元パンクバンドのギタリストで、シングルマザーのアキと、しっかり者の15歳の娘・ハツキは、仲の良い親子で、名古屋のアパートで2人で暮らしている。ある日、約2年間、海外放浪の旅をしていたヤグが突然帰国、アパートで2年ぶりの共同生活が始まった。自由気ままな性格のヤグと、働きもしない彼を明るく笑い飛ばすアキの2人を、ハツキは許せず、イラついてしまう。そんな中、ハツキの親友トモがハツキとけんかしたまま転校してしまい、さらにハツキは自分の将来にある決断を下すことになるのだが…。

原作は吉川トリコの同名小説。不思議な響きのタイトルの意味は「グッドモーニング、エブリワン」をネイティヴ風の発音にしたものだ。思春期で揺れ動く中学3年の少女ハツキを中心に、ちょっと風変わりな、でも愛情たっぷりの家族の絆が描かれる。元パンクバンドのギタリストのアキは17歳でアキを産み、同じバンドのボーカルのヤグは父親でもないのにハツキを可愛がり、生まれる前からアキと一緒に暮らしている。それを“ロック”と呼ぶかどうかはさておき、彼らには血のつながり以上の絆があることは確かだ。しっかり者のハツキが自由すぎる大人たちを見て反抗してしまう気持ちはもっともだが、ハツキが自分の進路を決めたとき、はじめてアキは自分とヤグの過去を話すことに。それはハツキを大人と認め、親が決めたレールを行くのではなく、自分の将来は自分で決めることを望んでいるからだ。これこそが“ロック”なスピリットだと思う。劇中にアキがハツキに言う“あんたの将来はあんたが決めればいいんだから”というセリフはぶっきらぼうだが、親としてというより人生の先輩としての愛情がこもっていた。ラスト、大泉洋がシャウトし、麻生久美子がクールにギターを演奏するライブシーンが素晴らしい。フリーマーケットの店番役でさりげなく登場する土屋アンナの潔さが印象的だ。
【60点】
(原題「グッモーエビアン!」)
(日本/山本透監督/麻生久美子、大泉洋、三吉彩花、他)
(家族愛度:★★★★☆)
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ガール

ガール Blu-ray プラチナスタイル (豪華版)ガール Blu-ray プラチナスタイル (豪華版)
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今をときめく女優4人が、働くアラサー女子の悩みと本音に迫る「ガール」。見終わった後にあれこれと会話がはずみそうだ。

広告代理店勤務・独身・恋人ありの由紀子、不動産会社勤務・夫あり・子供なしの聖子、文具メーカー勤務・独身・恋人なしの容子、自動車メーカー勤務・シングルマザーの孝子の4人はタイプは全く違うが大の仲良し。それぞれ仕事や恋、人生に悩みながらも、自分らしく生きたいと願っている。年下の男性部下の扱いや、一回りも年下の後輩への恋心、シングルマザーとしての頑張り。いくつになっても“ガール”であることにこだわる4人それぞれのエピソードがつづられる。

原作は、女子のバイブルといわれている奥田英朗のベストセラー小説。香里奈、麻生久美子、吉瀬美智子、板谷由夏という、今最も輝いている女優たちが揃って、華やかな作品になった。仕事、結婚、子育て。女が女として生きていくには、さまざまな決断が必要だ。4人の女性たちは、社会的に見れば恵まれている方なのだが、彼女たちがこだわるのは“ガール”であること。言い換えれば、いくつになってもときめいていたいという願望だ。女性たちの性格もさまざまなら、登場する男性のタイプも皆異なるので、どこかに自分自身をみつけて重ねてみると楽しめる。4人の悩みは、いわば昔から描かれているステレオタイプなので、目新しさはないが、面白いのは、サブキャラだ。特に、控えめな美女役が多い壇れいが、仕事はできるが行動やファッションは年甲斐も無い女上司・お光を演じて、そのはじけっぷりに目を見張る。彼女が、完全に周囲から浮いて、時には眉をひそめられながらも、「私だってもうガールじゃないって分かってる。でも100回生まれ変わっても女がいい」ときっぱりというセリフは、何かと世知辛い現代を生きる女性のしなやかな強さを表してる。管理職の妻をほのぼのと支える夫役の上地雄輔や、ボサボサ頭で、プレゼントに圧力鍋を持ってくるヤボな彼氏を演じた向井理など、男性の描き分けも細やか。女性映画と思われがちだが、デートムービーとしてもなかなか楽しめる作品だ。
【50点】
(原題「GIRL/ガール」)
(日本/深川栄洋監督/香里奈、麻生久美子、吉瀬美智子、板谷由夏、他)
(リアル度:★★★☆☆)
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ロック 〜わんこの島〜

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三宅島大噴火を題材に、故郷への思いと家族の絆を描く物語。子供と動物のダブル共演で、テッパンの作りだ。

2000年8月、伊豆諸島の三宅島・雄山の大噴火により、全島避難が勧告される。島で民宿「たいよう」を営む野山一家は、愛犬のロックと苦渋の別れをすることに。だが間もなくロックが行方不明になったことを知る。子犬の頃からロックを育てた、小学生の芯(しん)は、慣れない避難生活を送る東京で、いつか必ず島に帰り、ロックと共に暮らすと決心していた。そんな時、一家は、噴火災害動物救護センターで保護されたロックと奇跡の再会を果たすのだが…。

この物語は、フジテレビの情報番組「めざましテレビ」の人気コーナー「きょうのわんこ」が取材した、犬のロックと飼い主の実話をもとにしている。犬と少年を通し、天災がもたらすさまざまな困難と、希望を失わず懸命に支え合う家族の絆を描いている。苦しい避難生活は、時には心が折れそうになるのだが、芯の家族はいつも気丈だ。物語は、ロックが奇跡的に生きていたという部分をクライマックスにはしていない。ペットが飼えない避難住宅で暮らす芯が、ロックにとって何が本当に最善の選択なのかを、幼いながらに懸命に考え、自分で結論を出す。一瞬の出来事である奇跡の再会ではなく、先が見えない避難生活の中、生きることをしっかりと考えた少年の決断とけなげな姿に主眼を置いた演出が好感が持てる。さらに、大災害に見舞われながらも、雄大な美しさを留める三宅島の魅力的な風景も心に残った。ただ、三宅島を襲った天災の恐ろしさと避難生活の苦しい実態が、東日本大震災のそれと重なって見えるのは私だけではないだろう。噴火による地震は小さいが、その揺れる映像には心穏やかではいられない。感動的な物語だが、なかなか復興が進まない現状を思うと、正直、見ていてつらかった。せめて、この物語のメッセージである、勇気や希望が届いてくれればと願う。
【60点】
(原題「ロック 〜わんこの島〜」)
(日本/中江功監督/佐藤隆太、麻生久美子、岡田義徳、他)
(成長物語度:★★★★★)



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シーサイドモーテル

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豪華キャストのアンサンブル・ストーリーだが、4つの話の絡み具合が物足りない。辺ぴな山奥にあるモーテルに、偶然11人の男女が集まる。4部屋それぞれの密室で繰り広げられるのは、予測不可能なドタバタ劇だ。インチキ美容クリームを扱うセールスマン亀田と三十路前のコールガールのキャンディの騙し合い。3000万円の借金から逃げてモーテルに隠れるギャンブラーの朝倉と恋人の留衣の部屋にはヤクザが取立てにやってきてヤキを入れる。マンネリ気味の社長夫婦に、お目当てのキャバクラ嬢を連れ込んだ常連客も。ワケアリの男女が繰り広げる運命の一夜は、はたしてどんな朝を迎えるのか?!

アンサンブル・ストーリーはバラバラの物語がいかに調和していくかが最大の楽しみだが、本作はアンサンブル(合奏)というよりソロ(独奏)に近い。窓の外を通過したり、TVに写ったりはするが、他の部屋の人物との関係性に面白味が薄いので、普通のオムニバス映画といった印象だ。ひとつひとつは決して悪くはない。ロマンス担当の生田斗真と麻生久美子は美男美女ながらどこかコミカルだし、詐欺師とヤクザのハイテンションな勝負には、山田孝之と玉山鉄二の二人がブッ飛んだやりとりを見せる。古田新太の女装姿というトンデモないオマケまである。恋、仕事、金、人生。海もないのに「シーサイドモーテル」と名付けられたその場所にふさわしく、彼らのやりとりにはフェイク(にせもの)がたっぷりつまっているが、偽物の中から生まれる本物もあるということか。その証拠にドン詰まりのギャンブラー朝倉には「インチキでもさ、いつか本物になる日がくるんだよ」とのセリフがある。まぁ、この映画が“本物”かどうかは甚だ疑問だが。タランティーノの「フォー・ルームス」の濃厚な味には遠く及ばないが、豪華キャストを楽しむにはいいだろう。
【50点】
(原題「シーサイドモーテル」)
(日本/守屋健太郎監督/生田斗真、麻生久美子、山田孝之、他)
(マンガチック度:★★★★☆)

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ウルトラミラクルラブストーリー

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全編津軽弁で描く不思議系の恋愛映画だ。舞台は青森。風変わりで子供のような農業青年が東京から来た女性に一目ぼれし、初恋を実らせようと常識はずれの方法で猛アプローチ。やがて奇跡が起こる。

分かりやすさから出来るだけ離れようとしている作品で、それは農薬によって日常から離脱する主人公の言動とも重なっていく。あっけにとられるラストも含めて、新人監督・横浜聡子の個性を感じる映画だ。全体的に軽いテイストで演技も嘘臭い感じがちょっと面白い。この作品が好きかと問われると疑問なのだが、何か新しい流れが生まれる気配を感じてしまうのは否定できない。トンデモナイ役柄で演技するARATAなど、役者のすっとぼけた雰囲気を味わいたい。ありえないことが集まると“進化”が生まれる。それは映画も同じだ。
【60点】
(日本/横浜聡子監督/松山ケンイチ、麻生久美子、渡辺美佐子、他)
(ヘンテコ度:★★★★★)

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おと・な・り

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人生に迷う大人が主人公だが、展開は少女漫画のようで、偶然に頼るラブストーリーだ。古びたアパートの隣同士に暮らす聡と七緒は、壁越しに聞こえる生活音を通して互いが気になり始める。熊澤監督らしい清潔感あふれる演出の中、思わぬ悪意に傷つく様子などビターな一面もあって、ハッとさせられた。だが、男女が顔を合わせることなく“音”で癒される設定が作品の個性なのに、音の力が恋の決定打にならないのは物語として弱い。冷静に考えると、隣の音が筒抜けなどという生活は御免なのだが、奇麗事の物語を“ナチュラル”と勘違いできれば楽しめよう。あくまでもささやかなお話として、もっと短くまとめてポエティックな作品にするべきだったのではないか。会話だけで恋の成就を示唆したエンドロールがしゃれていた。
【50点】
(日本/熊澤尚人監督/岡田准一、麻生久美子、谷村美月、他)
(ほんわか度:★★★★☆)

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インスタント沼

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三木聡監督得意の言葉遊びとナンセンス・ギャグが満載でにぎやかな作品だ。出版社を辞めたOLハナメは、実の父で変人の“電球”と出会い、思いつきで骨董屋をはじめる。次々に起こる妙な出来事の果てにお宝が眠るという蔵の鍵を手にすることに。ヒロインは迷信や占いなど目に見えないものは信じないタチなのだが、ガラクタにしか見えない骨董の中に実は夢があると気付いたとき“お手製の”沼からビックリするものが現れるという展開はちょっと愉快だ。いい大人と言える年齢のヒロインのテンションの高さには違和感を感じるが、見かけとは裏腹に人のいいパンクロッカーのガスの存在がほっとさせてくれた。この世ならぬモノが見えてしまうのが怖いような羨ましいような、そんな気になる脱力系ヒューマン・コメディである。
【45点】
(日本/三木聡監督/麻生久美子、風間杜夫、加瀬亮、他)
(ジリ貧度:★★★☆☆)

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◆ペンネーム:渡まち子
◆映画ライター、映画評論家
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新聞、雑誌、インターネットで、映画評、映画コラム、DVD紹介などを執筆。他にも、映画コメンテーターとしてラジオ出演、大学での公開講座や企業主催の映画セミナーなど、映画に関する幅広い仕事をこなしながら活動中です。
◆青山学院文学部史学科卒業。西洋史が専攻で、卒業論文はベネチア史。学んだことを生きている間に有効に活かせるのだろうか…と、かなり心配。
◆エトセトラ:
古今東西の映画をこよなく愛す、自他ともに認めるシネフィル(映画狂)です。時に苦言を呈すこともあるその映画批評の基本は、映画へのあふれる愛情と自負しています。どんなダメ映画でも必ずひとつはあるイイところを発見するのが得意技。大のサッカー好きで、欧州リーグからJリーグまでTPOに合わせて楽しんでます。
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